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「不良番長」(その9) [映画(邦画)]

今回は1970年作品で残っているシリーズ第10作について記します。

シリーズ第10作不良番長 口から出まかせ
作品データを記しておくと、1970年の東映東京の作品で、時間は86分、監督は野田幸男、脚本は山本英明と松本功の2人、撮影は稲田喜一、美術は江野慎一、音楽は八木正生である。そして出演は、梅宮辰夫、山城新伍、渡瀬恒彦、菅原文太、ルーキー新一、安岡力也、大信田礼子、永井秀明、曽根晴美、団巌、木村稔持、花田達、伊達弘、諸角啓二郎、北川恵一、土山登士幸、山内修、清水照男、内田朝雄、玉川良一、山田甲一、永原和子、園佳也子、宮城由貴子、清川虹子、時美沙、保坂ポポ、芦屋小雁、芦屋雁平、須賀良、樹木希林、たちである。

神坂たちカポネ団の面々は、太平洋を横断しようということで、アメリカを目指して漂流の旅に出た。が、太平洋を横断するどころか、一行が流れ着いたのは大阪に近いある漁村だった。しかも、その漁村は、男たちが遠洋漁業に出ていたため、村にいるのは海女たちばかりということで、神坂たちは大歓迎を受けた。が、そんな村に、大阪の愚連隊であるジャンボ団が乗り込んできた。ボスのエースの鉄と交渉して、カポネ団とジャンボ団は協力することになって、ジャンボ団の本拠地である釜ヶ崎で村の娘たちを使ったヌーディストクラブを開いた。最初は上手く行っていたが、エースの鉄が誘拐してきた製薬会社社長の娘・マリ子のことでジャンボ団とカポネ団は対立することになる。そして、売上金の全てをジャンボ団が持ち逃げし、女たちに逃げられてしまったカポネ団は無一文になってしまうが、マリ子の話から、マリ子の父の製薬会社が麻薬を扱っていると知り、早速それをネタに使用とする。しかし、これに関西挺身会が口を出してきた。これでカポネ団は、東京に引くことにしたが、東京で更に調査を続けると、やはり麻薬を扱っていることが分かり、それをネタにして人事部長を脅し、モニター重役として会社に潜り込んだ。そして、マリ子の恋人・松永から麻薬ルートに関するメモを入手、更に練馬鑑別所時代の仲間・武田が加わり、カポネ団は反撃に出る。しかし、関西挺身会の手下になったジャンボ団の邪魔によって松永を殺され、マリ子の父は車内の内紛から不可解な死を遂げた。で、神坂たちは遂に挺身会に殴り込みをかけた。

ストーリー展開はいつもの通りであるが、冒頭でカポネ団の面々が太平洋を横断しようという所から始まるという突拍子もない所が面白い作品である。シリーズも本作で二桁に乗ったという記念作品でもあるだけに、こういう発想は良いのだが、何処を同間違えたら、東京から大阪に(海の道で)辿り着くのか、という所は突っ込まないことにしておいた方がよいのは言うまでも無い。(日本海流(黒潮)があるから、普通は不可能である。→黒潮から一端太平洋に出て、黒潮再循環流に乗って日本の南を西進し、四国沖辺りの渦海流で黒潮に再び乗れば、東京から大阪への漂流も可能ではあるが、とんでもない時間がかかるだけに...)

ということで、娯楽作品と言うことで楽しむことに徹すれば宜しいかと...

 

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