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FIXX『WALKABOUT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの4枚目のスタジオ・アルバムである。イギリス出身で、第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波にやや遅れて1983年に大ヒットを飛ばした彼らであるが、その全盛期の幕引きになったアルバムが本作である。'83年の『One Thing Leads To Another』のヒットの後、1984年に3rd.アルバム「PHANTOMS」をリリースして好評だったが、そこから2年ぶりとなったアルバムである。本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位30位を記録しているが、前々作や前作の規模までのヒットには達しなかった。(やはり2年という時間が...)

収録曲は以下の全10曲である。『Secret Separation』『Built For The Future』『Treasure It』『Chase The Fire』『Can't Finish』『Walkabout』『One Look Up』『Read Between The Lines』『Sense The Adventure』『Camphor』。尚、CDにはHidden Track(→一時期、こういうことが流行ったが、評判が悪くて直ぐに廃れました...)ということで、この後に『Peace On Earth (Do What You Can)』が収録されていたので、実質的には全11曲である。但し、10曲目と繋がっているため、トラック上では全10曲となっている。

この中からシングル・カットされたのは2曲であって、『Secret Separation』はイギリスで最高位83位、Billboardでは最高位19位(Billboardのメインストリーム・ロック・チャートで1位を獲得している。)を記録するヒットとなったが、『Built For The Future』は特に大きなヒットにはならず、Billboardのメインストリーム・ロック・チャートで最高位13位を記録しただけであった。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Secret Separation』と、シングル曲である、『Built For The Future』、そして『Chase The Fire』『Sense The Adventure』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Walkabout』をピックアップしておく。

サウンドの方は、前作までの路線と大きく変わっていないのだが、全体的におとなしくなっていて、こぢんまりと纏まっている。言葉を変えると、キャリアを重ねたことから来る余裕ということにもなるのだが、活きの良さも失われてしまったということで、前々作や前作のような魅力が薄らいでしまったのが残念な所であった。(で、次作は1989年まで待つことになり、完全に輝きを失ってしまった...)

前々作と前作のヒットを記録した時期は映画「ストリート・オブ・ファイヤー」のサントラ盤への参加もあって、エネルギッシュでパワーに溢れた活動をしていたが、2年という時間の経過が勢いをそいでしまったが、やはり全盛時の勢いというのは大事であると言うことを教えてくれているアルバムになっている。但し、勢いは失ったものの、彼らは現在も現役のバンドとして活動を続けていて、2010年には7年ぶりのアルバム「SOMETHING AHEAD OF YOU」をリリースしている。→「太く短く」か「細く長く」か、どちらが良いとは一概には言えませんが...

いずれにしても、彼らの全盛期を知るファンにとっては、その幕引きになったアルバムであるだけに、チェックはしておくべきですね。

 

Walkabout

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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