ケータイ刑事銭形泪37話(2nd.24話・AS2話)[裏ネタ編]PART 13 [ケータイ刑事]
「銭形泪」の2nd.第24話(アナザーストーリー第2話であり、通算では第37話)の「第三帝国からの挑戦状 ~アドルフ・ヒトラーを迎撃せよ!」の裏ネタ編・増補は今回限りです。で、今回はヒトラーのこれが登場したことから(柴田さんが)混乱をきたしていたが「指紋」について、月経流巣が泪ちゃんのこれを一応評価していた(貶すことも同時にしていた。)「推理」について、これによって遺体の身元が分かったことから「健康保険証」について、トリックを利用していた「胃薬」について記します。尚、「指紋」については「雷・3話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースに、「健康保険証」については「愛・10話[裏ネタ編]PART 4」で「保険証」として照下ものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事は前編は「ここをクリック」、後編は「こちらをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/11/21、23、24、25、26、29、30、12/1、2日付けで記しています。)
「指紋」:指の端部の腹部にある皮膚のしわのこと、もしくは、そのしわによって作られる模様が物体の表面に付いた跡のことである。犯罪捜査では犯人を特定するための基本的なものとして利用されているため、刑事ドラマでも必ず出てくる言葉(もの)である。(刑事ドラマでは主に後者の意味で使われることが多い。)
英語では「Fingerprint」、ドイツ語では「Fingerabdruck」、フランス語では「Empreinte Digitale」、イタリア語では「Impronta Digitale」、スペイン語では「Huella Dactilar」と言う。また、中国語では日本語と同じ「指紋」と言う。
指紋は、手指の第一関節の腹面の隆起した線によって出来る紋様のことであって、大別すると3種類のものがある。その3つとは、弓状紋、渦状紋、蹄状紋であって、順に、弓の形のような紋様、渦状の紋様、蹄状の紋様である。また、この3つに属さない形状のものは全て「変体紋」と呼ばれることになっているが、「変体紋」になることが極めて珍しいことであって、3つに殆どが分類出来る。→日本人の指紋を統計的に調べると、約5割が渦状紋、4割が蹄状紋、残り1割が弓状紋と言われている。
指紋の形状は人によって異なり、例え一卵性双生児であっても異なっている。また、同じ人であっても、指の1本1本の紋様は全て異なっている。(当然、左右の手の指10本の指紋だけでなく、左右両脚の10本の指の指紋も異なっている。)また、指紋はその人の一生において不変であるという特徴がある。よって、同じ模様の指紋が(基本的に)存在しない(これは確率論から導き出されることであって、現在生きている人の間では、同じ指紋を持つ人が存在する確率は0に限りなく近いが、0ではない。また、これも確率論であるが、過去に生存した全ての人類の中で同じ指紋を持った人が存在する確率は、現在生存する人の中での確率よりも大きくなるが、それでもやはり0に近い値である。ちなみに、紀元前5000年頃から現在までの約7000年の間に生きた全ての人間の数は約350億人とされていて、現在の地球の人口(約68億人)の5倍程度である。→人の数が増えると、同じ指紋を持った人が存在する確率は数学的に大きくなるものの、それでも1桁も変わる訳ではない。)ことから、個人識別の根拠として利用されているものである。
個人識別ということでは、犯罪捜査において広く利用されているが、日本で犯罪捜査に指紋が採用されるようになったのは1911年のことである。歴史を紐解くと、1908年に「指紋は一人一人異なること」「個人識別に有用である」ということが報告されたのを受けて、犯罪捜査に利用する体制を整え、1911年に警視庁が最初に指紋制度を採用した。しかし、日本に於いては、江戸時代には拇印が署名・捺印として使用されていたという歴史がある。当時は科学的な検証は行われていないが、拇印が個人識別のために利用できるということを経験上知っていたことになる。(個人の識別が出来ない、則ち、同じ指紋があることが分かっていれば、署名・捺印に用いたら混乱をきたすことになるのは容易に分かることである。)1911年の警視庁での採用は、経験上ではなくて科学的に指紋が個人識別に有用であって信頼できるということが明らかになったために採用されたのであるが、「経験上」と「科学的」ではそれだけ重みが違うということでもある。
尚、指紋は遺伝形質である(親子それぞれの紋様は異なるが、紋様の特徴は遺伝されるため、似ることになる。)ことから、親子鑑定を行う場合にも利用されている。(但し、親子鑑定の場合は、指紋だけでの判定は行わず、その際の「指紋」はあくまでも参考資料の一つでしかない。)
「推理」:予め知られている事柄を元にして、そこから道筋を追って、新しい知識や結論を導き出すことを言う。大別すると、学者が研究によって新たな知識を生み出すというような学術的なものと、刑事ドラマに多く見られる事件の犯人を導き出すようなものとがある。
類義語としては「推察」「推論」「推量」「推測」などの言葉がある。「推察」と「推量」は対象となる人の事情や心情を鑑みたものというニュアンスの言葉であり、「推測」は元になる事柄を数値などにして推し量っていく場合に用いられる言葉であり、「推理」「推論」は理論的に進めていく場合にもちいられる言葉であって、それらの違いによって使い分けられる。
演繹(えんえき)と帰納(きのう)がその代表的なものである。また、前提となる情報が1つの場合に行われるものを「直接推理」と言い、前提が2つ以上の場合は「間接推理」と言う。尚、推理した結論と前提となるものとの間では、妥当であるか非妥当であるかということで判断されることになって、真偽とは無関係である。→そのため、犯人が事実を言われても「証拠は?」とか、「それは「推察」でしかない」などと言う反論が成立する。(その反論を潰すのが「証拠」ということになる。)
英語では「Reasoning」「Inference」などの言葉が該当する。また、推理小説のことは「Crime Fiction」とか「Mystery Story」と呼ばれる。
「健康保険証」:医療機関で診察を受ける時に使う保険の証書であって、診察を受ける際の医療費の一部を負担する制度で用いられる保険証書である。
日本では「国民皆保険」とされていることから、基本的に日本の国民は健康保険に加入している。そのため、保険証は身分証明書としても使われている。(現在では、運転免許証も同様に使われているが、運転免許は18才未満であれば持てないということ、高齢者になると運転しないと言うことで免許を返上する人がいること、また免許停止で免許を持っていない状況にある人がいることから、身分証としては健康保険証の方が有用である。)
現在の日本では、いくつかの組織があって、企業(企業グループ)の健康保険組合による健康保険と、健康保険組合を持たない企業の従業員で構成される全国健康保険協会管掌健康保険、国家公務員/地方公務員などの共済組合、船員が加入する船員保険があり、更に個人事業者(企業を退職した無職の人もこれに加入することになる)などが加入する国民健康保険がある。
また、日本人でなくても、1年以上の在留資格がある日本に居住している外国人も何らかの保険に加入することが義務づけられていることから、この物語では衛瑠羽院・怒目流(えるうぃん・どめる)の身元が判明したが、これは保険制度を上手く使っている所でもありました。
「胃薬」:胃や腸の調子を整える薬の総称であって、「胃腸薬」の別称である。胃腸炎を抑える薬から、食中毒や食あたり、腹痛、等に対応したもの、消化不良を助ける働きのもの等がある。(大別すると、胃の働きを抑える系統のものと、促進する系統のものとに分類出来る。)→「胃腸薬」としては同じカテゴリーにあるものであるが、真逆の働きをするものがあるため、症状を悪化させる事態にもなり得るだけに、症状にあった薬を使用するように注意が必要である。
英語では「Stomach Medicine」、ドイツ語では「Medikament Gegen Völlegefühl」、フランス語では「Médicament Pour L'estomac」、イタリア語では「Medicina Per Gastroenterite」、スペイン語では「Medicina Gastrointestinal」、韓国語では「ウィジャンヤク」と言う。→食あたりなどのことを考えると、海外旅行をする場合は胃薬は必需品であるが、この単語は頭に入れておいた方が、万一という場合を考えると、絶対に良いですよ。
指紋を発見した男―ヘンリー・フォールズと犯罪科学捜査の夜明け
- 作者: コリン ビーヴァン
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
畑中敦子の数的推理の大革命! (公務員試験・専任講師シリーズ)
- 作者: 畑中 敦子
- 出版社/メーカー: 東京リーガルマインド
- 発売日: 2002/01/11
- メディア: 単行本
あなたの胃は強くなる―胃薬を手放せないあなたへ (1979年) (プレイブックス)
- 作者: 市岡 四象
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 1979/11
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