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FISCHER-Z『WORD SALAD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼らはイギリスのニューウェーブ・バンドとして知られるが、サウンドの方はユニークな試みを行っていて、レゲエを取り込み、ポスト・パンクとしてパンク系のサウンドとレゲエを融合させようという試みを行っている。

収録曲は以下の全12曲である。『First Impressions』(この曲はCDでは『Pretty Paracetamol』というタイトルとして収録されている。)『Acrobats』『The Worker』『Spiders』『Remember Russia』『The French Let Her』『Lies』『Wax Dolls』『Headlines』『Nice To Know』『Billy And The Motorway Police』『Lemmings』。

この中からシングル・カットされた曲は都合4曲になるが、彼らのデビュー・シングルである『Wax Dolls』は本アルバムよりも先の発売である。それ以後、『Remember Russia』『The Worker』『First Impressions』がシングル・カットされている。チャート成績では『The Worker』がイギリスで最高位53位を記録している。

お薦め曲は、『Remember Russia』『The Worker』のシングル曲と、CDでは『Pretty Paracetamol』と言うタイトルになっていて、オリジナル版では『First Impressions』というタイトルだった曲、そして『Spiders』『Billy And The Motorway Police』という所をピックアップしておく。

レゲエとロックの融合というのは'70's中盤のイギリスでは既に行われていたことであり、アメリカでも同様であって、既に規定のものとして認知されていた。(当然ながら、レゲエを取り入れたロックのヒット曲も既に生まれている。)よって、決して目新しいものと言うことは出来ない試みである。ということもあって、彼らは脚光を浴びると言うことには成らなかったが、「レゲエ」をより広く知らしめる存在になったことだけは間違いのないところである。確かに、彼ら以上にレゲエとロックの融合に貢献したバンドは存在している。しかし、彼らの名前も忘れないでいたいところである。

ちなみに、彼らは2002年に解散するまでに9枚のアルバムを発表しているが、最初の3枚は毎年リリースしていて、最もエネルギッシュな時期であった。本アルバムはデビュー・アルバムであると同時に、新しい試みをやり遂げようという気迫も伝わってくるだけに、チェックしておくのも悪くない所である。特に、'80's前半にはレゲエが脚光を浴びることになるだけに、彼らのようなサウンドもまた面白い所である。

 

Word Salad

Word Salad

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2005/05/17
  • メディア: CD


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