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ケータイ刑事銭形泪38話(2nd.25話・AS3話)[裏ネタ編]PART 13 [ケータイ刑事]

銭形泪」の2nd.第25話(アナザーストーリー第3話であって、かつ通算では第38話)となる「未確認生物メッシー現る ~マルコポーロを迎撃せよ!」の裏ネタ編は今回限りです。で、今回は元ネタのマルコ・ポーロに関することから「探検家」について、「ヴェネツィア」について、そして「ジパング」について記します。尚、「探検家」については「・8話[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2009/12/3、5、6、8、10、13、15、17、20日付けで記しています。)

探検家」:未知のものを現地で調べたり、未知の領域に危険を冒して踏み込んで調査を行う人のことである。(早い話、探検をする人である。)英語では「Explorer」、ドイツ語では「Entdecker」、フランス語では「Explorateurs」、イタリア語では「Esploratori」、スペイン語では「Exploradores」と言う。

探検の目的は様々なものがあるが、何かの発見をした人は「探検家」として後世になって評価されるのが一般的である。そのため、当時は探検目的ではなくて他の目的(例えば、侵略戦争による行軍など)であっても、そこで何らかの発見があったりすると、後世では探検のことが評価されて「探検家」と呼ばれることになる人が多い。→大航海時代に発見された新航路は、現在では新航路のことが大きく評価されていることもあって探検と言うことになっているが、そもそもは植民地を拡大する侵略目的で旅立っていったということで、当時は別の目的であった。(大抵のものはこういうものですね...)

また、未知の領域を調査するということでは、深海調査を行う調査員や、宇宙空間に行く宇宙飛行士なども「探検家」ということになる。(一応、広義の探検家と言うことになる。)また、現在では既知の領域になっている極地探検などを行う「冒険家」も広義の探検家として扱われることがある。(但し、現代では「探検家」とは別のものとして「冒険家」として扱われるのが一般的である。)

歴史的に名前を残している探検家としては、紀元前の航海者・ハンノ(西アフリカの象牙海岸に行った)、漢の張騫(軍事同盟締結のために中央アジアに行った)たちが知られている。その後も、インドに経典を取りに行った玄奘三蔵、グリーンランドに行ったエイリーク、中国を訪れたマルコ・ポーロ、たちが知られている。

そして大航海時代になると、数多くの探検家が知られていて、喜望峰を発見したバルトロメウ・ディアス、アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブス、喜望峰経由でインドに到着したヴァスコ・ダ・ガマ、南米・ブラジルに到着したペドロ・アルヴァレス・カブラル、世界一周を達成したフェルディナンド・マゼランやフランシス・ドレーク、パナマ地峡を通って太平洋に到達したバスコ・ヌーニェス・デ・バルボア、アステカ帝国を征服したエルナン・コルテス、インカ帝国を征服したフランシスコ・ピサロたちがいる。(これらの中には、(現地では)侵略者とされていて、探検家としては認められていない人が一部の国においている。→現地感情を考えれば、「探検家」と言うと英雄扱いされるだけに、そんなことは許さない、という気持ちも理解できるところでもある。)

日本人の探検家としては、蝦夷と樺太を探検した間宮林蔵、千島列島を探検した笹森儀助、南極探検をした白瀬矗、といった人物が知られている。

ヴェネツィア」:イタリア北東部、アドリア海に面した都市である。ヴェネト州の州都であって、ヴェネツィア県の県庁所在地である。現地語(イタリア語)では「Venezia」と言うが、英語では「Venice」と綴ることから、日本では「ベニス」または「ヴェニス」とも呼ばれている。(ドイツの小説家・トーマス・マンの小説の邦題では「ヴェニスに死す」、1971年のルキノ・ヴィスコンティ監督の映画の邦題では「ベニスに死す」となっている。)近年では、外国の都市名は現地語読みをそのまま表記するのが一般的になっていることから、「ベネチア」「ヴェネチア」「ヴェネツィア」などと表記されるようになった。

かつてはヴェネツィア共和国(697年から1797年に存在した国である。)の首都として栄えた年であるため、その歴史は古く、「アドリア海の女王」「水の都」「アドリア海の真珠」などの別名を有している年でもある。

現在ではヴェネト州の中心都市であると同時に、古都としての観光都市でもある。現在の人口は約27万人である。尚、1987年に「ヴェネツィアとその潟」として世界遺産(文化遺産)に登録された。

地理的にはアドリア海の最深部のヴェネツィア湾の潟に築かれた都市であって、大小117の島から出来ている。そして大陸本土とは鉄道橋と自動車橋とで結ばれている。市街地には縦横に運河が走っていて、400を越える橋が市街地を結んでいる。中心部では水上交通を利用することになっていて、自動車の市街地乗り入れは出来ない。よって、水上バスやゴンドラが中心となっている。

海抜0m地帯が広くあるため、洪水によって市街地が水没することがある。(大塩、気圧などの条件によっては頻繁に起こる。そのため、市街地には水没時のための対策が予め用意されている。)→「007/ムーンレイカー」では、ボンドが乗ったゴンドラ(水陸両用ゴンドラ、Qが開発した秘密兵器である。)が変形してホバークラフト形態となってサン・マルコ広場を走ったが、そのサン・マルコ広場も水没することが時々ある。

産業としては、ヴェネツィア・ガラスが伝統工芸産業として古くからあり、レースや宝石細工、陶器なども伝統産業として古くからある。また、本土側には石油化学工業などの重工業地帯がある。

ジパング」:英語では「Zipangu」と言うが、ドイツ語では「Cipangu」、フランス語では「Cipangu」、イタリア語とスペイン語では「Cipango」ということから「チパング」と言うこともある。

マルコ・ポーロの「東方見聞録」に登場した東洋の東方にある島国のことであって、日本のこととされている。但し、マルコ・ポーロは日本に渡航した経験はなく、元にいた時に聞いた話である。また、「東方見聞録」はルスティケロ・ダ・ピサが編纂したものであるが、マルコ・ポーロの語ったことをそのまま記したのではなく、ピサの脚色がかなりあるとされているため、真実が記されているとは限らない。

また、「日本」のことを指しているというのが現在の一般的に認識となっていることから、「日本」の別名ということにもなっている。しかし、中には、「ジパング」は日本ではなくて他の島国のことを指しているという説もある。例えば、フィリピンを指しているとする学者もいるが、一般的にな考えとしては認識されていない。)または、アフリカの東端にある地方という説もある。→「ジパング」は熱帯地方にある国と読み取れることからの説である。

「東方見聞録」では、ジパングは中国大陸の東の海上1500浬に浮かぶ独立した島国であり、莫大な金を産出し、宮殿や民家は黄金でできているなど、財宝に溢れている。人々は偶像崇拝者で外見がよく、礼儀正しいが、人肉を食べる習慣がある。また、モンゴルのクビライ・ハンがジパングを征服するため軍を送ったが、暴風のために船団が壊滅した。生き残った兵士と島に取り残された兵士たちは、ジパングの兵士たちの留守に乗じてジパングの都を占領したが、ジパングで暮らすことを条件として和睦してそのままジパングに住みついた、とある。

これらの中から、クビライ・ハンの軍を送った部分が日本に残る元寇の記録と、モンゴルに伝わる元の時代の書物による記録と一致していること(特に、暴風で壊滅した、という部分)が、「ジパング=日本」という説の強い根拠となっている。よって、位置に関する「1500浬」という数字に関しては、この数値は正しくない(昔のもの、陸上ではなく海上の距離となると、正しくないのが一般的というのが常識とされている。)というように考えられている。

特に「金」というところに欧州では注目が集まって、「黄金の国・ジパング」ということは当時の欧州では憧れとなった。また、この「ジパング(Zipangu)」は、日本のことを指す言葉「Japan」(英語、ドイツ語、オランダ語)、「Japon」(フランス語)、「Giappone」(イタリア語)、「Japón」(スペイン語)、「Japão」(ポルトガル語)などの語源になった言葉としても知られている。→これも「ジパング」が日本のことを指している証の一つになっている。

尚、「ジパング」というと、1990年の林海象監督の映画「ZIPANG ジパング」と、かわぐちかいじによる漫画「ジパング」がある。前者は、伝説の黄金の国「ZIPANG」の扉を開ける鍵を巡って、忍者団や古代人、おたずね者の大盗賊、賞金稼ぎたちが入り乱れての争奪戦をくり広げていく冒険時代活劇である。但し、内容的には後半の物語が難という評価が下されていて、現在では酷評されていて、忘れ去られた作品となっている。(現在では、性格俳優・成田三樹夫氏の遺作ということで語られる程度で、林海象監督のキャリアでも忘れられた存在になっている。)

作品データを記しておくと、時間は118分、原作と脚本は林海象と栗田教行の2人、監督は林海象、特殊メイクは江川悦子、美術は木村威夫、音楽は浦山秀彦と熊谷陽子、主題歌はXの歌う『エンドレスレイン』である。そして出演は、高嶋政宏、修健、安田成美、ユキオ・ヤマト、鰐淵晴子、平幹二朗、佐野史郎、ベンガル、十貫寺梅軒、浦上照彦、長崎真純、東千代之介、成田三樹夫、秋吉満ちる、たちである。

一方、後者は「モーニング」に2000年から2009年まで連載された作品であって、2004年にはアニメ化もされている。しかし、これは「東方見聞録」に登場する「ジパング」とは全く関係が無く、200X年6月に海上自衛隊の最新鋭イージス艦みらいが太平洋戦争のまっただ中へとタイムスリップしてしまう。そして海上に墜落した戦闘機と共に沈もうとしている旧日本海軍の通信科情報参謀・草加拓海少佐を救出し、草加に未来の情報を伝えてしまったことから、歴史が大きく改変されていく、というSFストーリーである。尚、アニメ版は、一部で原作漫画からの変更点がある。

 

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