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MM-9 -MONSTER MAGNITUDE-#13[Final] [ドラマ]

最終回はアバンなしで、OPタイトルからスタートということで、これまでとは少し違う雰囲気でスタートしたが、前回のような緊張感に乏しく、全体的にはコメディ・テイストを取り入れたものでした。また、今回は回想形式で描かれていたが、それならそれで、もう少し上手くまとめて欲しかったのだが、消化不良に終わってしまったところがあったのが残念でした。(「やっぱりなぁ」という悪い予感が的中した最終回でした。が、考えようによっては怪獣に対するアンチテーゼが描かれていて、これはこれで良かったですけどね...(特に、派手に怪獣が暴れ回るということを描かなくても怪獣作品は作れるということを証明した所。ただ、本作品の流れを受けて、今後、暴れずに名ばかりの怪獣が登場する作品が増えそうな予感も...))

また、今回の結末を考えると、やはり1話と12、13話を繋ぎ、その間の物語は登場人物の人物描写を深めるエピソードとして編集し、トータルで100分前後の作品にまとめてしまった方が良さそうですね。

久里浜部長が報道陣を前にして記者会見をしている。山梨県本栖湖湖畔にM1号が出現し、以後「フルドネラ」と呼称すると発表する。更に、その周辺各市にM警報、またはM注意報が発令されたことを語り、フルドネラは「MM9前後と推定される」と続けると、記者たちの間がざわめき立った。

その映像が突然巻き戻され「フルドネラ」と部長が言っている部分が何度も繰り返し再生される。さくらが「言っちゃってる...」と呟くが「そんなもの、今更見返してどうするんだよ」と灰田。さくらは「名前、間違ってるし...」と言うが、「部長の発表=正式名称になっている」と語る。さくらは「間違った名称が正式名称になっているのが問題なんだ」と言う。「フルネリュウジン」→「フルネドラゴン」→「フルネドラ」ということで「フルネドラ」が正しいのに「フルドネラ」になっていると指摘するさくらだったが、朏は「五月蠅い」と一蹴する。すると「『みかづき』と『みずかき』ぐらい違うのに、なんで無頓着かなぁ?」と食いつくが、朏は「言っちゃったもの、取り消しきかないの」と言って「エベレータ」「コチョレート」「とうころもし」など誰でもあると言って、「報告書書け」と言う朏。→この辺りは新人のさくらと、公務員数年目の朏らしいところであるが、このコメディの味が緊張感を吹っ飛ばしてしまいました。

そんな所に気特対宛てに荷物が届いた。さくらが受け取りのサインをして大きな段ボールが置いて行かれる。「品名:粗品」となっていて、気特対ファンクラブからということで「開けてみようか」とさくら。が灰田が待ったを掛ける。「どう思う?」と朏に尋ねると「私だったら開けない。胡散臭すぎる。」と言い、灰田も同意する。で、報告書を書くように促す朏、諦めきれない様子のさくらだった。→半分、バイト気分でいるようなさくらという一面が出ていて、人物描写としては面白いのだが...

さくらは、報告書を書くために思い出す。つくばの研究所から持ち出した卵が入ったケースを開けると、卵は妖しい光を放って明滅を続けていた。その様子を気特対本部に映像として送るさくら。また、本栖湖にいる灰田と案野とも繋がっていて、「質量は?」と問われ、卵を手にするさくら。朏の突っ込みが笑えないギャグとなる。案野は孵化しようとしているが、何が起こるか分からないとして危険性を指摘する。で、ヘリで本栖湖まで運ぶのはリスクが高すぎるということで、このまま車で本栖湖に運ぶことになり、新たなルートが指示された。

運転を続ける朏だったが、さくらが「手が離れなくなっちゃった」と言うと、後ろを向いて「何で直接触るの?」と突っ込むが、よそ見運転ということで、さくらは「卵がどうかなる前に交通事故で死んじゃう」と返し「死ぬか、バカ」と朏。→何だかんだで漫才コンビぶりは健在ですね。(が、緊張感は完全にゼロに...)

課長が戻ってきて荷物のことを指すと「不審物」と言う灰田、邪魔ということで、それを運ぶため、灰田と課長が箱を抱えたが、中から変な音がするということで、箱の中身が調べられる。カメラが箱の中に入れられ、中に蜂が入っていることが分かった。

卵輸送中の朏とさくらだったが、朏も「こっちも緊急事態」ということで「トイレ」と言う。携帯用トイレを渡そうとするさくらだったが「それは嫌」と拒否して、パーキングエリアに入った。で、トイレから戻ってきた朏にさくらが「生まれた」と言った。恐る恐る車のスライドドアを開けて様子を見た朏は、Mの子供が寝ているのを見ると、ドアをそっと閉め、「起きない内に行っちゃおう」と言う。これに「私が運転する」とさくらが言い、朏は助手席に乗った。出発死よとした所に電話が入り、生まれたことを報告する三日月。が、「端末は使えない」ことも報告した。

気特対本部に氷室が顔を見せ、朏に手土産を渡し、「終わったら食事でもどう?」と誘う。が、さくらと約束があると言って断った朏に「また」と言って退散した氷室。で、手土産をさくらに渡し、さくらは約束と手土産をもらい「やる気出た」と言っていた。

河口湖南岸までやってきたさくらと朏。が「家に帰るまでが遠足です」と言って、気を抜かないように注意する朏。が、後部にいるMが目覚めた。また、行く手には警察の検問が行われていて「起こって欲しくないことは必ず起こる。決まって最悪のタイミングで...」と漏らした朏。止められた車を調べようとする警官。「緊急です」と言うさくらに「身分証」と型どおりの対応の警官。別の警官が回り、何を運んでいるのか調べようとしてスライドドアに手が伸びる。「車から離れて」と言う朏だったが、その警官はドアを開けてしまった。で、Mの子供が車から外に出てしまった。これに発砲して対応する警官。が、Mの子供はそのまま逃げていった。

本栖湖のフルドネラが動き出した。灰田が朏に連絡しようとするが、朏は検問の警官に捕まってて、携帯電話を取り上げられてしまう。そんな所にヘリが現れた。それは氷室であって、朏とさくらを本栖湖まで連れて行くと言い、2人は検問の警官から逃れることが出来た。

本栖湖の灰田たちと合流した朏とさくら。で、「親子対面」ということになる。子供が本栖湖に現れ、近づいて行くフルドネラと子供。が、子供がフルドネラの首(?)に噛みついた。稗田たちはその様子をじっと見ていたが、案野が「卵から生まれるのはセノウミノカミ、そういうことか」と漏らした。で、フルドネラを更に食っていき、崩れ落ちたフルドネラ。こうやって老いた世代の魂は新しい世代に受け継がれていくのだった。

湖畔ではあの少女がその様子を見ていた。子供は湖の中に消え、フルドネラの体は崩壊して消えた。それを見届けた少女は、湖に背を向けて去っていこうとする。が、目の前にある人物がいて...

報告書が完成したことで「出来た!」とと声を挙げたさくら。が「あんた、誤変換多いんだから、ちゃんと最初から読み直しなさい」と朏。(こういうところは教育係ですね...)灰田もやってきて、画面を眺める。そんな所に部長が戻ってきた。で、段ボールに気づき、差し込まれているカメラを抜き「どうしたの、これ?」と尋ねる。が、時既に遅く、箱の中から蜂が飛び出してきた。課長は慌てて「全員避難せよ」ということで、みんなは屋上へ。

駆除を依頼したが、20、30分かかると言う灰田は、確かな根拠はないが、送ってきたのは「つくば」と言った。が、「1人しかいない」と課長と部長だった。

さくらは屋上にいる気特対のメンバーを見て「一人多い」と言うと、見慣れないメンバーのことを「あの人、誰?」と尋ねた。で、それが曽我部だと分かる。「4ヶ月ぶりに見た」「私、会ったの二度目だ」という声がしていた。

そんな時、空を一筋の飛行物体が飛んでいき、それが墜落した。で、「調査に行くぞ」ということになる。が、課長はさくらに「それでも報告書は今日中だ」と釘を刺した。するとさくらは「私、部屋出る時、セーブしたっけ?」と思い出したさくら。これに「バーカ」と言った朏だった。

予算のことがあるだけに、最初からMが色々と暴れるという金の掛かることはないだろうと思っていたが、やはりそうでした。が、親世代から子世代へ、更に孫世代へと繰り返し受け継がれていくということで、これも日常ということで、まとめ方としてはなかなかでした。が、「怪獣」という要素に関しては暴れるというのが殆ど無かったので不満ということになるが、公務員の日常、役所の体質などがある意味では「怪獣」と言っても良く、風刺と言うことの「怪獣」の方はなかなかスパイスが利いていて面白いところでした。

ただ、コメディ・テイストだった所が今回の物語の緊張感を失わせていてため、もう少し緊張感が欲しいと思う所でもあって、残念でした。でも、ギャグを完全に削除してしまっても張り詰めたままになり、間合いが悪くなるだけに、匙加減が難しい。この部分だけ再考が必要でしたね。

BS-TBSの放送は、12話と最終回が連続放送となるが、ある意味ではテイストの違った前後編の物語を一挙に見ることが出来るというのは良いのかも...

で、来週からは「古代少女ドグちゃん」の続編となる「古代少女隊ドグーンⅤ」の登場と言うことで、10秒だけだったとはいうものの、その予告編がありました。(TOKYO MXでは放送するが、BS-TBSでは放送しないようなので、そこだけはカットされるのでしょうね...)これはとても楽しみです。でも、戦隊風にパワーアップとはいうものの、ZENピクチャーズの戦隊作品のような感じのようですが...

 

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