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「無宿人御子神」(その3) [映画(邦画)]

今回はシリーズ第2作について記します。

シリーズ第2作無宿人御子神の丈吉 川風に過去は流れた
作品データを記しておくと、1972年の東宝作品で、時間は80分、原作は笹沢左保、監督は池広一夫、脚本は石松愛弘と池広一夫の2人、撮影は宮川一夫、美術は小島基司、音楽は渡辺岳夫である。そして出演は、原田芳雄、中村敦夫、中野良子、市原悦子、峰岸隆之介、長谷川明男、内田朝雄、井上昭文、菅貫太郎、早川雄三、内藤武敏、安部徹、加藤嘉、加村赳夫、梅津栄、大林丈史、木村元、愛川圭子、松崎真、大隅さとみ、平川美津子、佐々木久雄、たちである。

国定忠次たちに妻子を殺された無宿人御子神の丈吉は、一度は捨てた渡世の世界に戻り、妻子の仇を取ろうとして、復讐の旅を続けていた。そんな中、仇の1人である長五郎が、潮来の榎松一家の花会に出席しているということを知った丈吉は、直ぐに潮来に向かった。としてドスを片手に花会に乗り込んだ。しかし、一人ではどうしようもなく、多勢に無勢ということで、簀巻きにされて利根川に投げ込まれてしまった。そんな丈吉を救ったのは老漁師と疾風の伊三郎だった。

再び仇を追った旅に出た丈吉は、矢代の梅蔵親分に、かつて彼が恩を受けたことのある韮崎の重三郎親分の家出した娘・お雪を重三郎の元まで送り届けるようにと依頼された。で、これを承諾した丈吉は、お雪と共に韮崎に向かうことになった。最初は帰ることを嫌がっていたお雪だったが、旅を続ける中で丈吉の真心と接したことで心を開いていって次第に柔順になっていった。そんな中、以前丈吉に眼をつぶされた巳之吉が2人の前に現われた。そして、お雪を犯して連れ去ろうとした。巳之吉は丈吉にドスを投げつけたが、それを叩き落とした上来た。しかし、ドスは弾んでお雪の胸を貫いてしまった。これに丈吉は我を忘れたように怒り狂い、巳之吉を血祭りにしてなぶり殺しにした。そしてお雪を助けようとするが、既にお雪は死んでいた。約束を果たせなくなってしまったが、丈吉は韮崎の重三郎の元に行き、死を覚悟して全てを語った。重三郎は悲しみをこらえ、忠治と長五郎は松戸に居ると丈吉に教えた。直ぐに松戸に向かった丈吉だったが、松戸に到着した時には国定忠次は既に旅立っていた。しかし、長五郎と兄弟分の助三郎は丈吉の命を狙うための罠を張って待ち構えていた。丈吉は1人で罠に挑んでいき、大勢の前に苦戦する。旗色も悪い中、丈吉はドスを投げた。そしてそのドスは長五郎の胸を貫いたのだった。

前作同様に、TVの2時間ドラマのような展開の作品である。しかも時間が80分ということで、2時間枠のドラマよりも少し短いということもあって、TVドラマ的な展開でもある。ということで、比較的見やすい作品である。(ただ、'70's初期の劇場作品であるため、現在のTV作品の様な表現の規制が無いため、絵的にはかなり強烈な描写もありますが...)

劇場公開作品として考えれば小ぶりな作品であるが、TVの2時間ドラマのようなスペシャルドラマというような認識でいれば、十分楽しめる作品である。(ただ、1時間枠の連続TVドラマにした方が、9よりパターンを楽しむことが出来た作品になったかも...)

 

↓US版のため、リージョンコード「1」となっています。(日本盤が無いですから...)


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