JOAN JETT & THE BLACKHEARTS『ALBUM』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983ルンに発表された3rd.アルバムである。1981年の2ns.アルバム「I LOVE ROCK'N ROLL」が大ヒットを記録したことで、いきなり時の人となったJOAN JETTであるが、そこから2年ぶりの待望のアルバムということで期待されたアルバムである。アメリカでは前作での勢いが残っていたこともあって、'80'sのガールズ・バンドの台頭に影響を与えることになったが、イギリスでは既に下火になっていて、特にヒットとはならなかった。ちなみに、アメリカではBillboardのアルバム・チャートで最高位20位を記録したが、年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていない。また、イギリスではチャートインしていない。
収録曲は以下の全12曲である。『Fake Friends』『Handyman』『Everyday People』『A Hundred Feet Away』『Secret Love』『Star Star』『The French Song』『Tossin' & Turnin'』『Why Can't We Be Happy』『I Love Playing With Fire』『Coney Island Whitefish』『Had Enough』。
尚、1992年に再発されたものには以下の6曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。『Nitetime』『Everyday People (Dance Mix)』『Wait For Me』『Who Can You Trust』『Scratch My Back』『Locked Groove』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Everyday People』はBillboardで最高位37位を記録、2nd.シングルの『Fake Friends』は同チャートで最高位35位を記録しているが、3rd.シングルの『The French Song』はチャートインしていない。(カナダでは3曲のシングルの中で唯一チャートインを記録している。)
お薦め曲はシングル曲でもある『Fake Friends』と『Everyday People』、それ以外からは『Secret Love』『Star Star』『Coney Island Whitefish』というところをピックアップしておく。特にカヴァー曲である『Everyday People』と『Star Star』は別の意味でも注目の曲であり、オリジナル版とは違った味わいがある。(名曲だからこそ、スタイルが変わっても名曲であるということでもある。)
サウンドの方はブレイクした前作から変わることなく、シンプルでストレートなロックである。(彼女のスタイルはRUNAWAYS時代から変わらずにロックの世界を突き進んでいる。)「シンプル・イズ・ベスト」という言葉があるが、シンプルだからこそ濃縮されたものが詰まっているということで、時々聴きたくなるサウンドでもある。(但し、続けて聴いていると直ぐに飽きてしまうが、間が空くと再び聴きたくなるという不思議な魅力がある。)
'70'sのRUNAWAYS時代があって、前作のヒット、そして本作という流は、'80'sにガールズ・バンドを台頭させることになり、彼女のカリスマ性と共に女性ロッカーとしては絶大な存在になっている彼女の脂の乗っていた時期の作品であるだけに、しっかりと聴いておきましょう!!
↓次作(4th.アルバム)とのセット(2枚組のだ「2 in 1」では無いですが...)
Album/Glorious Results of a Misspent Youth
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Blackheart
- 発売日: 2007/03/13
- メディア: CD
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