堀内孝雄『あいつが死んだ晩』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1978年に発表された彼の3枚目のソロ・アルバムであり、初めてオリコンでNo.1の座を獲得したアルバムである。それまでもアリスのべーヤンとして活動を続けていて、アリスでヒット曲を放っていたが、ソロとしてヒットを放ったことで、後の彼のキャリアにも大きな影響を与えることになった。
収録曲は以下の全10曲である。『君のひとみは10000ボルト』『あいつが死んだ晩』『旅はいいもんだ』『わが子よ』『俺・由美子・孝洋』『家を出てゆきたい』『故郷には帰りたくない』『あの日の青い空』『真赤なアカシア』『少年時代』。
この中からは『君のひとみは10000ボルト』がシングル・カットされて大ヒットを記録して、アリスのべーヤンとしてではなく、シンガーとしてのべーヤンの存在を知らしめることになった。また、この曲はCMソングとして使用されているが、CMソングがヒットするという形も定着することになった。(CMソングでもヒットしないという曲も当然のことながらありますが...)
お薦め曲は、彼の代表曲の1つである『君のひとみは10000ボルト』を選のは当然であるものの、他の曲とは違う雰囲気のある曲となっている。それ以外のお薦め曲としては、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『あいつが死んだ晩』、『旅はいいもんだ』『あの日の青い空』『少年時代』などをピックアップしておく。
ある意味では、シングルである『君のひとみは10000ボルト』とを中心にして曲を集めたという構成であるが、それ以外の曲はテーマが揃っていて、バランスがよく纏まっていることねあって、ヒット・シングルが逆に浮いているように感じられるという奇妙な現象になっているところがまた面白い所でもある。(だからといって、本アルバムの評価が変わることはない。)
'80's以降、ソロとなって活躍し、更に演歌に転向する彼のキャリアを考えると、ある意味では貴重なアルバムと言っても良いですね。
コメント 0