ケータイ刑事銭形雷17話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第17話の「ミステリー作家は二度死ぬ!? ~江戸川サンポ殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、岡野さんがこれの色が黒になるのを目指していた「栞」について、被害者とその息子(=真犯人)がこれだったことから「小説家」について、事件の舞台となったのがここということで「書斎」について、これがあったと言うことから「万年筆」について記します。尚、「書斎」については「命・7話[裏ネタ編]PART 5」で、「万年筆」については「泪・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/4/23付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「栞」:「しおり」、読みかけの書物の間に挟むことで、「ここまで読んだ」ということの目印にするために使用される短冊状の紙片や紐状のもののことである。(紐状のものの場合は「栞紐」と言うことも多い。)また、「案内」「手引き」「入門書」という意味もあって、旅行会社が企画するツアーに参加すると「旅の栞」という案内書や旅行行程のポイントなどが書かれた小冊子がとがある。
主に紙製のものが多く使われるが、古くは木片や竹片などが使われていた時期もあった。また、布製のものもある。更には「栞」専用に作られた紙片ではなく、メモ紙や広告紙、レシートなどを流用したり、使い切った後のプリペイドカードなどが「栞」として使われることも多い。また、付箋紙が栞として使われることもある。
英語では「Bookmark」、ドイツ語では「Lesezeichen」、フランス語では「Marque-page」、スペイン語では「Marcapágina」、オランダ語では「Bladwijzer」、中国語では「書籤」という。
「小説家」:小説を書くことを業としている人のことである。「作家」「文士」と言うこともある。(書いている小説のジャンルは問われない。)尚、最近ではインターネットで誰でも作品を簡単に発表できることから、趣味で小説を書いている人(=業としていない人)も多くなっているが、一応、小説を書くことで収入を得ていれば、その金額は少なくても「小説家」と言う。(但し、いくら異常の収入が、というような明確な基準はなく、「無収入であっても「自称・小説家」ということもある。)但し、世間では書物として小説を発売していなければ「小説家」とは見なされないのが一般的である。(そのため、ゴーストライターとしてある程度の収入がある人は、自分の名前が知られていないため、その本がベストセラーとなっていても)、名前が出ていないため小説家と見なされないのが普通である。
英語では「Novelist」、ドイツ語では「Romanschriftsteller」、フランス語では「Romancier」、イタリア語では「romanziere」、スペイン語とポルトガル語では「Novelista」(但し、発音は異なる)と言う。
「書斎」:個人の家で、読書や書き物をするための部屋や空間のことをいう。英語では「Study」と言うが、「Den」や「Library」という単語にも「書斎」という意味がある。(「Den」は男性の私室、仕事部屋という意味が強く、「Library」は書庫という意味合いがある。)また、ドイツ語では「Arbeitszimmer」、フランス語では「Étude」、イタリア語では「Studio」、スペイン語では「Estudio」、ポルトガル語では「Estudo」、中国語では「書房」と言う。
書斎にある備品としては、机と椅子があって、それに付随する形で書棚と、そこに収納された書籍があるのが一般的である。しかし近年では、物書きではパソコンを使って文章を作成することが一般的になったこともあって、パソコンとプリンターなどのパソコン及びその周辺機器が書斎にあるというのは当たり前になっている。
尚、ホテルの客室では、簡単なライティング・テーブルが備えられているが、これも立派な「書斎」である。但し、独立した小部屋としての「書斎」ではなく、空間としての「書斎」である。(これも「書斎」である。)
書斎の歴史は意外と古く、欧州の貴族の屋敷に、15世紀の末期頃に登場したのが最初である。(現在のような「書斎」とまでは言わないが、読書をするための専用スペースとして登場した。)貴族の間に生まれたということは、やはり互いに競い合って豪華になっていくことになり、貴族の間では書斎を持つことが流行し、広い部屋の書斎や、立派な飾りのある机や椅子のある書斎が登場している。やがて、17世紀になると、一般の人の間にも読書スペースやちょっとしたものを書くためのスペースとして、ライティング・テーブルが当たり前のように設けられることになり、空間としての「書斎」が広がっていくことになる。それ以後は、用途に応じた書斎が造られていくようになり、仕事のスペースという意味合いも持つようになっていき、現在に至っている。
「万年筆」:インクを使う筆記用具であり、ペン軸の内部にインクを蓄えたタンクを保持していて、そこからペン先まで自動的にインクが供給されるように構成されているものである。(インクの供給は毛細管現象を利用しているものが一般的である。)
英語では「Fountain Pen」、ドイツ語では「Füllfederhalter」、フランス語では「Stylo-plume」、イタリア語では「Penna Stilografica」、スペイン語では「Pluma Estilográfica」、オランダ語では「Vulpen」、ポルトガル語では「Caneta-tinteiro」、中国語では「鋼筆」という。
歴史は18世紀初頭に遡るが、原形と言うことが出来るものは17世紀に登場していて、そこから様々な工夫が行われていた。そんな中、現在の「万年筆」の構造となった最初のものが1809年にイギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュによって発明された。これはペン軸にインクを蓄えたペンである。(この登場以前は、ペン先をインク瓶に付けて、小まめにインクの補充を行う必要があったものである。)インクが自動的に供給されることが、泉から水が湧き出るのと同じように見えたことから「Fountain Pen」の名前が付いた。しかし、当時の万年筆は、ペン軸からのインクもれが頻発したことから、広く普及することはなかった。1884年にアメリカのルイス・エドソン・ウォーターマンが毛細管現象を利用したペン芯を発明すると、ペン軸からのインク漏れが大きく減り、それ以後に広く普及することになった。
現在は、インクタンクがカートリッジ式になっていて、インクが無くなるとカートリッジを交換するものが主流となっているが、昔ながらのインクをペン軸内のタンクに補充することが出来るタイプのものもある。
日本でも、似たようなものが江戸時代に既に存在していて、「御懐中筆」と呼ばれていた。(あくまでも「筆」を使ったものである。)そんな中、明治になって1884年に毛細管現象を利用した万年筆が発明されると、その発明されたものが1884年に早くも日本国内に入って来て、そこから急速に普及していくことになる。特にその生産は盛んとなって、戦前の日本の万年筆の国内生産量は世界生産の半分を占めるまでの生産量を誇るようになった。
戦後も広く使われていたが、ボールペンの登場によって情勢が変わってくる。そして公文書へのボールペンの使用が認められるようになると、一気にボールペンに主役の座を奪われることになり、使用量は減少していくことになった。が、独特の書き心地がある、希少性、独自性が評価されるなど、愛好家も多く、近年では復権の兆しもある。
特に作家のようにものを書く仕事をしている人にとっては、万年筆はステイタスになっていた時期があって、有名作家が使用した万年筆は歴史的な文化財として扱われている。(最近はワープロで文章を書くのが主流であるため、作家が筆記に使ったものとして文化財になるものは無くなっている...)
特にペン先のデザインは凝ったものが多く、使われている素材は金、白金、イリジウムなどであり、貴金属であるそれらに凝ったデザインが施されていて、これが人気の一つにもなっている。(独特の雰囲気があります。)尚、金が使われているものは、ペン先には耐摩耗性が必要であるため、純度の高い24K等は柔らかいため使用されず、14Kや18Kが主に使用されている。)
ペン先が貴金属であることや、その加工が必要ということで、製造にはある程度のコストが掛かってしまうため、ボールペンのように大量生産出来て安価な筆記用具のように値段が下がらないが、近年ではプラスチック製のペン先を使ったものが登場して、値段が下がったものもある。しかし、プラスチックだと耐久性が劣るため、使い捨ての(安い)万年筆に使用されている。→「万年筆」というのは「半永久的に長い年月使用することが出来るペン」という意味から命名されているので、「使い捨ての万年筆」というのは言葉に矛盾があるのですけどね...)→質の良い万年筆は、インクの供給さえ続けば、少なくとも人間の一生というタイムスケールでの使用は全く問題無く可能である。
万年筆の製造メーカーとしては、日本ではパイロット、プラチナ萬年筆、セーラー万年筆が有名であり、海外メーカーではドイツのモンブラン、ペリカン、イギリスのパーカー、イタリアのアウロラ、フランスのウォーターマンなどが有名である。(特にモンブランの万年筆はステータスになっている。)
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