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ケータイ刑事銭形零7話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形零」の第7話「金は天下の回り物!? ~福沢U吉誘拐事件」の裏ネタ編・増補の2回目となる今回は、この物語に登場した人物の元ネタ(モデル)となった人たちをということで、「紫式部」について、「野口英世」について、「樋口一葉」について、そして彼らと同様に紙幣の肖像画というと、やはりこの人である「聖徳太子」について記します。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/2/21日付です。)

紫式部」:平安時代中期の人物であるが生没年は不詳である。(一応、西暦978年頃の生まれで、1016年頃に没したとされているが、生年については970年頃から978年頃までのいずれかとされている。また、没年も1014年、1016年、1017年、1019年、1025年、1031年説などがある。→一番有力とされているのが978年生まれ、1016年没であるが、明確な記録が残っていないので、「不詳」でアルのに変わりはない。)「源氏物語」の作者(当然のことながら女流作家である。)として知られている人物である。

父は越前守藤原為時、夫は藤原宣孝である。また、彼女は「紫式部」と呼ばれているが実名は不明である。「紫式部」と呼ばれているのは、『源氏物語』の「紫の上」と、彼女の兄が「式部丞」であったことに因んでいる。

夫の死後、一条天皇の中宮・彰子に仕え、その前後から『源氏物語』の執筆を始めたとされている。(大津市にある石山寺で書いたとされている。)それ以外の著書としては『紫式部日記』がある。

現在、二千円札に肖像画が記されているものの、表では無くて裏に、しかも小さいことから「肖像」としては扱われていない。そのため「二千円札には肖像画がない」とされているが、彼女の姿が印刷されているのは事実である。二千円札は殆ど流通していないこともあって、現物を目にする機会も殆どないので、彼女が二千円札に載っていることは殆ど忘れられている。

尚、二千円札は大量の在庫があるため、現在は新たに発行されていない。(=印刷されていないと言うことである。)一応、新札が世の中に出る紙幣(千円札、二千円札、五千円札、一万円札)の肖像画となっている人物としては最も歴史的には古い人物である。(但し、通用する紙幣としては、聖徳太子の一万円札なども通用するため、歴史上最も古い人物にはならない。)

野口英世」:明治から大正時代に活躍した細菌学者である。ヘビ毒の研究、梅毒病原体の研究で功績を挙げ、アフリカのガーナに渡って黄熱病の研究に着手するが、現地で黄熱病に感染して死亡している。

1876年、福島県(現在の猪苗代町の出身である。)生まれで、没年は1928年である。独学で学び、医術開業試験に合格し、医師免許を取得し、翌年に伝染病研究所に入所する。1900年に渡米してヘビ毒の研究をし、1904年にロックフェラー研究所に入る。この時の成果として梅毒病原体の研究がある。1910年代には3回もノーベル医学賞候補にもなっている。(受賞していたら、日本人初になっていたが、受賞とはならなかった。)1918年に黄熱病の病原体を発見するために、当時黄熱病が流行していたエクアドルに派遣されるが、ここから黄熱病に対する研究が始まる。ガーナに入ったのは1927年であり、それから約半年後の1928年5月に黄熱病を発症して亡くなった。

数多くの伝記が出版されていることから、偉人としての知名度が高く、2004年に千円札E券の肖像画となったことで、現在では(日本人では)誰もがしっいる人物になっている。→千円札は日常生活の中では最も接することの多い紙幣でもあるだけに、誰もが彼の顔は見慣れている。

樋口一葉」:明治時代の小説家である。生まれは1872年東京(現在の千代田区)で生まれ、1896年に24歳で亡くなっている。本名は樋口夏子、戸籍上は樋口奈津である。

和歌を中島歌子から学び、歌人として活動していた時期もあるが、身内の不幸もあり、小説家になることを決意し、半井桃水に師事して学び、「闇桜」で小説家としてデビューを果たす。が、桃水と縁を切り、「うもれ木」が出世作となる。その後「大つごもり」「ゆく雲」「にごりえ」「十三夜」等を発表し、代表作「たけくらべ」を発表している。その後、「われから」や「通俗書簡文」を発表しているものの、結核の病状が進行ししていて、1986年11月に死去した。小説家としては1年2ヶ月、歌人時代を含めても4年という短い期間しか文学活動をしていないものの、作品は叙情的、写実的であり、文学性が高いとして高く評価されている。

2004年から発行されている五千円紙幣E券の肖像画になったが、写真を元にした紙幣への女性の肖像画としては初めてということになった。(女性の肖像画は、(大日本帝国政府発行の一円紙幣に神功皇后の肖像画が使用されているが、2~3世紀の人物であり、肖像画は創作されたものである。また、二千円札の紫式部の時代も写真は存在していないのと、紫式部は肖像とはされていない。)

聖徳太子」:飛鳥時代(6~7世紀)の後続であり、政治家である。小学校で習う日本史にも登場するため、子供でも知っている日本人の一人であり、知名度の高い歴史上の人物でもある。

政治家としては、推古天皇の元で「摂政」として務め、蘇我馬子と協調して政治を行い、遣隋使を派遣して中国(随)の文化や精度を取り入れ、天皇を中心とした中央集権国家を確立された功労者である。また、仏教を信仰し、その普及にも力を入れたことでも知られている。

生まれは西暦574年、没したのは622年である。厩戸の前で出生したということから本名は厩戸(「うまやど」または「うまやと」)と伝えられているが、叔父・蘇我馬子の家で生まれたことから「馬子屋敷」が転じて「厩戸」と名付けられたという説、生誕地の近辺に厩戸という地名があってそれに因んだという説もある。

一度に10人もの話を同時に聴いて聞き分けたという逸話をはじめ、その他にも数多くの伝説が残っていることでも知られている人物であり、飛鳥時代の日本を代表する偉人として知られている。また、仏教を広めるために数多くの寺を建立したとされていて、大阪の四天王寺、奈良の法隆寺(斑鳩寺)、兵庫の斑鳩寺、などは余りにも有名である。

紙幣の肖像画としては、昭和の間、戦前と戦後に7種類の紙幣(戦前は1930年発行の百円紙幣乙号券、1944年発行の百円紙幣い号券、1945年発行の百円紙幣ろ号券(→これらのは現在は執行していて使用できない。)と、戦後になってからは1946年に発効された百円紙幣A号券、1950年発行の千円紙幣B号券、1957年発行の五千円紙幣C号券、1958年発行の一万円紙幣C号券(→これらは支払いが停止されているものの、現在でも有効である。)である。)の肖像画として採用されていることから、昭和の紙幣というと聖徳太子であり、「ミスター・(昭和)紙幣」と言っても問題ないような存在でもある。尚、当然のことながら聖徳太子の写真は存在しないが、紙幣で使用された肖像画は、太子を描いた最古のものと伝えられる唐本御影から採られたものである。

この物語でちゃんが出題した問題(「五千円札と千円札を25枚使って65000円分の支払いをしました。さて、五千円札、千円札はそれぞれ何枚ずつでしょう?その内、聖徳太子は最大で何人いるでしょう?」)の五千円札と千円札は、共に聖徳太子の肖像画が採用されたものが現在でも通用するため、10枚の五千円札と15枚の千円札の全てが聖徳太子の肖像画のものという買い物は現在でも釜栩である。但し、それらの紙幣は銀行での支払いが停止されているため、入手しようとすると古銭ショップにでも行かなければほぼ不可能であり、プレミアが付いているので65000円で入手することは(まず)不可能であり、それ以上の金額が必要になるため、誰もそんなことはしないですよね...

 

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