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LANI HALL『SWEET BIRD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1976年に発表された彼女の3枚目のソロ・アルバムである。彼女というとセルジオ・メンデスとの繋がりからボサノバなどのラテン音楽というイメージが強いが、歴としたアメリカ人である。(BRASIL '66でボーカルを務めていたり、'80's以後にはラテン系アルバム(スペイン語やポルトガル語で歌っている。)を発表しているためである。)また、ハーブ・アルパートとの出会いを経て、彼の奥さんでもある。本アルバムは結婚後の2枚目のアルバムであり、H・アルパートをはじめ、結構豪華なミュージシャン達が集まっているボーカル・アルバムである。尚、チャートの点では特にヒットを記録してはいない。

収録曲は以下の全9曲である。『Send In The Clowns』『That's When Miracles Occur』『Early Mornin' Strangers』『Mr. Blue (Misty Blue)』『Too Many Mornings』『At The Ballet』『The Moon Is All Alone (Like Me)』『Dolphins Lullaby』『Sweet Bird』。

この中からシングル・カットされたのは『Send In The Clowns』で、BillboardのACチャートで18位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲の『Send In The Clowns』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Sweet Bird』、そしてH・アルパートのトランペット・ソロを堪能出来る『Mr. Blue (Misty Blue)』をピックアップしておく。

彼女というとラテン系ナンバーというイメージが定着しているのだが、ボーカリストとしては特にジャンルに捕らわれることなく、なかなか豊かな表現力を持っていることが分かる内容のアルバムであり、安心して聴くことが出来る。

現在、'70'sの彼女のアルバムは大変入手しにくい状況になっている('80's以降やBRASIL '66時代のアルバムは入手しやすい。)だけに、ある意味ではとても貴重なアルバムと言うことになる。単に入手しにくいということからの「貴重性」ではなく、シンガーとしてもしっかりとした表現が出来ているアルバムであるだけに、もっと陽の目が当たるようになって欲しいアルバムの一枚である。

 

↓本アルバムが見つからないので、彼女の他のアルバムをいくつか拾っておきます。

Brasil Nativo

Brasil Nativo

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Windham Hill Records
  • 発売日: 1998/07/28
  • メディア: CD

Anything Goes (Dig)

Anything Goes (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Concord Records
  • 発売日: 2009/08/18
  • メディア: CD
Collectables

Collectables

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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