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「SEGRETI, SEGRETI」 [映画(洋画)]

表題の作品は1984年のイタリア映画「女テロリストの秘密」である。日本公開されたのは1987年9月であった。ベルナルド・ベルトリッチ監督の弟であるG・ベルトリッチ監督監督作品である。タイトルを見るとアクション作品の様に感じるかも知れないが、ある女テロリストと、彼女に繋がる女性の物語であって、人間ドラマである。(こういうところはイタリア映画らしい所である。)イタリアの誇る女優たちが集った作品でもあって、イタリア映画界を知るにも良い作品である。

作品データを記しておくと、時間は97分、監督はジュゼッペ・ベルトルッチ、脚本はジュゼッペ・ベルトルッチとヴィンセンツォ・セラミの2人、撮影はレナート・タフリ、美術はフランチェスコ・フリジェッリ、音楽はニコラ・ピオヴァーニである。そして出演は、リナ・サストリ、アリダ・ヴァリ、ステファニア・サンドレッリ、レア・マッセリ、マリアンジェラ・メラート、ジュリア・ボッシ、ロッサナ・ポデスタ、マッシモ・ギーニ、たちである。

ヴェネチアに、判事がテロリストを連れてきた船が到着した。ラウラはそれを監視していて、直ぐに判事とテロリストの男を殺すと、郊外の館に身を隠した。そこには乳母のジーナがいたが、ジーナはラウラの謎めいた行動を信用出来ずに去ってしまう。そんなラウラは、母・マルタの友人で、自殺未遂をして入院中のレナータの病院に見舞いに行き、慰めようとしてパリにいる彼女の娘・フランチェスカの所に行き、同居することにした。一方、殺された(男)テロリストの母・マリアは葬儀の準備を進めていると、妹・ローザが帰ってくる。しかしマリアは、全く悲しむ様子も見せずに、ローザに愛人を紹介していた。というのは、(死んだのは)夫がよその女に産ませた子供だったためだった。しかし、ローザは兄を失ったことで深い悲しみに包まれていた。で、兄の仲間の元を訪ねた。そこにはラウラがいて、殺した男の妹がきたことを知ると、帰って行くローザの後を追った。一方、マルタは外出から帰ってくると、警察が家宅捜査を行っていて、初めて娘がテロリストだと言うことを知り、悩み、旅に出ることに決めた。翌朝、ラウラ、レナータ、フランチェスカタチがマルタを迎えに行くと、マルタは窓から飛び降りた後であった。警察がやってきてラウラは逮捕された。また、女判事ジュリアーナは、その日の朝に娘から、夫が浮気していることを知らされると同時に、ラウラの逮捕を知らされた...
全く関係ないと思われる登場人物であるのが、何かと人間関係として繋がっている所は面白いのだが、ちょっと都合がよすぎるように感じられる所もある。この点では物語としては今一つである。しかし、本作にはイタリア映画界を代表する女優たち(本作が'84年の作品であるが、当時の'80'sだけでなく、過去のイタリア映画界を代表するA・ヴァリが出演しているというのも見所である。)が集まっているということで、別の意味でイタリア映画界を知る作品ということでよろしいかと...(これがアメリカ映画であれば、意味が無いが、イタリア映画は日本ではそれほど多く公開されておらず、公開されても制作から数年後というのが当たり前であるためでもある。)

それにしても、かつてはLDでリリースされていた本作がDVD化されていないというのは残念な所でありますね...

 

↓DVD化されていないのでビデオです。

女テロリストの秘密 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS


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