LADY PANK『LADY PANK』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。バンド名に「LADY」と入っているが、メンバーの5人全員が男である。また、「PANK」と名乗っているが、パンクロックを奏でているのではなく、普通のロックである。彼らは日本ではまず取り上げることがないポーランド出身の5人組のバンドである。(北欧の国であれば「北欧メタル」ということで'80's後半には注目を集めて世界的なヒットが生まれているが、ポーランドは北欧でもなく、殆ど取り上げられていない...)尚、チャートの動きやセールスの規模については特にデータがないので不明です。(現在も何度かのメンバーチェンジが行われているものの、現役バンドとして活動中であることを考えると、少なくとも本国ポーランドではそれなりにヒットを記録しているものと思われる。)
オリジナル盤の収録曲は以下の全10曲である。(現在は10曲のボーナス・トラックを追加収録して全20曲となったものが再発されている模様。)『Mniej Niż Zero』『Kryzysowa Narzeczona』『Fabryka Małp』『Pokręciło Mi Się W Głowie』『Du Du』『Zakłócenie Porządku』『Zamki Na Piasku』『Wciąż Bardziej Obcy』『Vademecum Skauta』『Moje Kilimandżaro』。
シングル曲についても今一つ分からないのだが、1986年になってアメリカで『Mniej Niż Zero』が英語に翻訳され、『Less Than Zero』というタイトルになってシングルとしてリリースされていることが分かっている。
お薦め曲としては、『Mniej Niż Zero』『Fabryka Małp』『Zamki Na Piasku』『Moje Kilimandżaro』という所をピックアップしておくが、ポーランド語で歌われているだけに、歌詞の内容については全く分かりません...(雰囲気やノリ、曲調などからのチョイスである。)
サウンドの方はどちらかというとUKロックに近いものであるが、ポップでアメリカン・ロックっぽい所もある。特に「ポーランド」だからということもなく、'80'sらしいロックを奏でている。ただ、垢抜けていない泥臭さを感じるところもあるが、英米のバンドにあるものとはまた違った泥臭さである。
日本では殆ど取り上げられないポーランドのバンドであるが、聴く機会があれば面白い所があるだけに、一度は耳を傾けてみるのもよろしいかと... ただ、彼らのアルバムを入手しようと思えば、色々と困難がありますが...(こうやってみると、殆ど取り上げられない国には、色々と面白いバンドがたくさんいそうですね。)
本アルバムが見当たらなかったので、彼らの最近発表したアルバムを拾っておきます。
コメント 0