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「一心太助」(その4) [映画(邦画)]

今回は、全5作ある東映シリーズの第2作(1958年10月公開)についてです。この作品からカラー作品となりました。

シリーズ第2作一心太助 天下の一大事
作品データを記しておくと、1958年の東映京都の作品で、時間は91分、監督は沢島忠、脚本は鷹沢和善、撮影は坪井誠、美術は鈴木孝俊、音楽は鈴木静一である。そして出演は、中村錦之助、月形龍之介、堺駿二、中原ひとみ、桜町弘子、丘さとみ、田中春男、東竜子、山形勲、小柴幹治、加賀邦男、市川小太夫、古石孝明、進藤英太郎、清川荘司、原健策、沢村宗之助、杉狂児、星十郎、沢田清、小田真士、佐々木松之丞、たちである。

ある日、一心太助は魚河岸の中で1人の若者に飛びつかれた。彼は幸吉という男で、大久保彦左衛門に大事な恋人を奪われたと言うのだった、で、太助は幸吉を連れて大久保彦左衛門の屋敷に向かった。で話をすると、大久保彦左衛門ではなくて、隣に住む川勝丹波守の間違いであることが分かった。丹波守は老中に取り入って御城改築奉行の役目を傘にして、よからぬ噂のある男ということで、彦左衛門は、御城改築に曲事ありと考えた。工事場に向かった彦左衛門は丹波守に忠告をした。すると丹波守は彦左衛門が何かを考えているとして、大久保家の空地を召し上げるように請願し、更に御用商人の相模屋に別邸建築を命じた。彦左衛門は、丹波守が老中諸公を招いて月見の宴を行うことを知ると、例の空地に長屋の住人たちを集めてドンチャン騒ぎをやらせた。これによって老中諸公を招いた宴は台無しになった。こうして彦左衛門と丹波守が揉めているということが将軍・家光の耳に入る。で、家光は伊豆守に彦左衛門の土地の召し上げを許し、彦左衛門一代我儘勝手を老中たちに申し渡した。その頃、幸吉は恋人・おとよが相模屋の離れへ運ばれるのを見届けたのだか、捕まってしまい、スノコ巻きにされて瀕死の状態で太助の家に投げ込まれた。太助は幸吉からことの顛末を聴くと、直ぐに伊豆守の屋敷に駆けつけた。しかし伊豆守は太助を追い返すだけだった。太助は魚河岸の仲間を総動員して神輿で相模屋に乗り込んだ。その頃、伊豆守は彦左衛門を促して相模屋へ向かう。太助は丹波守の一味との間で苦戦していたが、「天下の御意見番大久保彦左衛門忠教只今参上」の声によって状況は一変し、丹波守の悪事がさせされることになり、おとよは無事に助け出されて幸吉の元に戻り、万事めでたしめでたし、となった。

太助と彦左衛門とが今一つ息の合っていない所があり、物語の展開としてはよくあるものであるので、今一つ面白さが無いのだが、太助の活きの良さがそういう所を吹き飛ばしてくれている。

しかし、タイトルにあるような「天下の一大事」というような騒動でもないと思うのですがね...(この点では言葉のインフレ状態になっていると言うことになる。)まあ、太助にしたら、「天下のご意見番」である大久保彦左衛門の大事ということに変わりはないのでしょうが...

 

↓DVDではなくてビデオです。

一心太助 天下の一大事 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS


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