SSブログ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その191) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「囚人護送計画」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・6話」、「007」からは「消されたライセンス」です。(「護送」というテーマで過去に記した際(「その102」です。)では、「ケータイ刑事」からはこの物語を、「007」からは「(参考)」としてこの物語を取り上げているが、的を絞るとこの2つの間に共通点が出てくるということです。)

ケータイ刑事」:「・6話」。「闇の暗殺者! ~皆殺しの砦殺人事件」という物語である。この物語は「全編、ハードボイルドタッチでお送りします」ということで、いつもの「ケータイ刑事」の物語とは雰囲気の違う異色の物語であり、ちゃんは銃を握っていないものの、銃撃戦があるというように、普通の「ケータイ刑事」の物語には無い要素に満ちた物語となっている。

27件の殺害事件に関与したという凶悪犯・袴田権四郎(通称:モリアーティ)を護送する任務を与えられたちゃんと五代さんは、囚人護送車でモリアーティの護送を始める。(運転するのは五代さんで、ちゃんは助手席です。→ちゃんは16歳なので車の免許は持っていない(この年では免許は取れません。)ので、運転するのは五代さんということになるが、それ以外に警官がいてもいいと思うのですが...)

道に迷う五代さんだったが、地図で調べて何とか道が分かったと思ったら、モリアーティがトイレに行きたいと言い出す。で、仕方なく、途中にあったあるファミリーレストランにトイレ休憩のために立ち寄った。

が、定休日という感じでもないのに店には誰もいなかった。奥に入っていくと、身元不明の死体があり、更にちゃんたちは襲撃を受けることになった。ダイイングメッセージらしいものとして「シマル」と書かれた紙があったが、その意味は分からない。(モリアーティにも心当たりがなかった。)

狙撃者は執拗に狙ってきて、五代さんは負傷し、このままではちゃんたち3人とも殺られてしまう。ということで、遂にモリアーティの手錠を外し、3人は組んで狙撃者に立ち向かって行くことになった。モリアーティは店の時計の裏に隠してあった銃を手に入れると、それをちゃんに向けた。ちゃんが撃たれると思った時、モリアーティは引き金を引いた。が、ちゃんは撃たれず、背後にいた狙撃者を狙ったのだった。一転して反撃に出たことで、狙撃者は一旦退避した。

状況分析をする中で、ちゃんは「シマル」のメッセージは裏から見ると「ツムラ」と言うことを見抜く。で、モリアーティは、それは凄腕の殺し屋・ツムラのことと察知した。実は、モリアーティは仲間たちと相談していて、このファミレスで救出されることになっていたのだった。が、仲間割れからモリアーティを始末するためにツムラが雇われたということが分かった。

ちゃんは応援を呼ぶために、表に駐めてある護送車に行き、携帯電話で連絡しようとする。(店の電話線は切られていて、トイレ休憩ということで携帯電話は車の中に置いていたためだった。)が狙撃手はちゃんを狙ってきた。ちゃんは、五代さんがアニータの誕生日プレゼントに用意していたマネキン人形を使って、自分が打たれたように見せかけ、ツムラに油断させた。ツムラは残るモリアーティと五代さんを始末しようとして店内に入ってくるが、ちゃんが現れてツムラを逮捕した。

その後、応援が到着し、五代さんは救急隊員に肩を支えられて運ばれていき、モリアーティはちゃんに両手を出して(改めて)お縄を頂戴した。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であって、4代目ボンドの第2作(最終作)である。ボンドがCIAの友人・フィリックスの復讐のために行動するということで、人間ボンドを描いた4代目ボンドらしい作品であるのだが、個人的な復讐で動くボンドということで「007」シリーズの中では雰囲気の異なる異色の作品となっている。

冒頭で、フィリックスの結婚式に向かうボンドとフィリックスだったが、麻薬王サンチェスを逮捕できるチャンスがきたということで、サンチェスの逮捕に向かったボンドとフィリックス。ボンドの機転のお陰で、セスナで逃亡するサンチェスをヘリコプターで飛行機ごと吊り上げて逮捕した。で、フィリックスとボンドはそのままスカイダイビングで結婚式場に向かった。

サンチェスは護送されることになり、囚人護送車に乗せられ、その前後には警備の車も付けられて、厳重な体勢の元で護送が行われる。が、サンチェスは取り調べを行ったキリファに200万ドルの取り引きを持ちかけていた。その時は取り引きには応じないと言っていたキリファだったが、段取りは全て出来ていた。で、サンチェスの乗った護送車の助手席に座っていたキリファは、護送車が橋の上を通過中、突然運転手を襲い、車は海の中に転落した。

海中ではサンチェスの息の掛かっている海洋学者の手引きもあって、秘密の潜水艇でサンチェスの部下たちが待っていて、直ちにサンチェス、そして裏切ったキリファの救出を行った。

当然のことながら、護送車が海中に転落したことで、直ちに海の中の捜索活動が始まったが、囚人護送車を引き上げたときには、サンチェスたちの姿は当然の如く消えていた。ということで、サンチェスは逃亡に成功し、護送は失敗という汚点を残すことになった。

尚、この時の護送は地元警察が行っており、ボンドは全く関係していない。ボンドはこういうことが起こったと言うことを全く知らずに、フロリダを離れるために空港に向かったが、空港では「囚人逃亡」ということで警備が厳重になっていることから、サンチェスが逃亡したとボンドは悟った。で、出国を取りやめて、直ちにフィリックスの新居に向かった。(そこで新妻・デラの死体と下半身を覚めに食いちぎられて瀕死の重症を負ったフィリックスを発見したのだった。)

共通点は、囚人護送の際に、その囚人の奪還作戦が実行されたこと、そして(ポジションは異なるが)裏切り者がいたことで裏切り者が出た側の計画が失敗している(「ケータイ刑事」では奪還側に裏切り者が出たために奪還に失敗した。「007」では護送する警察サイドに裏切り者(買収された)が出たために護送に失敗した。)ということである。また、護送される人物が大物である(「ケータイ刑事」では27件の殺人事件に関与している男、「007」では麻薬王と呼ばれている男)ということ、及び、その人物を主役である銭形/ボンドが逮捕しているというのも共通点である。(「ケータイ刑事」では一旦自由にした後、狙撃手を逮捕した後に囚人を銭形が逮捕している。「007」ではそもそもボンドがサンチェスを逮捕したことから始まっていて、ボンドが逮捕してそれを地元警察に引き渡し、護送されることになったのである。)更に、シリーズの中で共に「異色の作品」になっているというのも共通している事柄と言うことにもなる。

相違点は、「ケータイ刑事」では護送に成功していることと主役の銭形が活躍しているが、「007」では護送に失敗していると言うこと、及び主役のボンドは護送には一切関係していないということ、「ケータイ刑事」では護送に際して余りにも無防備で車一台で行われたが、「007」では装甲車まで投入させて物々しい厳重な警備の元での護送だったということである。

次回もやはりシチュエーションということで記します。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

消されたライセンス [Blu-ray]

消されたライセンス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray
消されたライセンス (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

消されたライセンス (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
消されたライセンス (アルティメット・エディション) [DVD]

消されたライセンス (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

「TAKE THE MONEY AND ..LEIF GARRETT『THE LEI.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。