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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その192) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「偽りの死(Part 2)」です。「Part 2」としたのは過去にこのテーマで記しているためである。(「その105」です。その時の追加版という位置づけです。)取り上げるも語りは、「ケータイ刑事」からは「・1st.18話」、「007」からは「007は二度死ぬ」です。(「その105」では、「・2nd.10話」と「・3rd.3話」、「007は二度死ぬ」と「リビング・デイライツ」を取り上げているが、今回はその時に「ケータイ刑事」から取り上げなかった物語を取り上げます。)尚、このシチュエーションは「ケータイ刑事」に於いてはまだありますが、それはまた別の機会にします。

ケータイ刑事」:「・1st.18話」。「地球最後の日! ~デイ・アフター・トゥモロー殺人事件」という物語である。言うまでもなく、映画「デイ・アフター・トゥモロー」を意識したSF設定度の高い物語である。(設定はSF度が高いが、物語はSFと言う訳ではない。)

気象学の権威である四天王の1人が他の3人を集めて、「世界極秘気象会議」という会議を開催した。場所は東京の某ビルの地下であった。(「極秘」と言っているのに、この会議の看板が出ているという所は「ケー刑事」らしい所でもある。)で、四天王の1人であるちゃんも参加したが、岡野さんが付いてきて、四天王の4人と「ただの気象好き」の岡野さんの5人が集まった会議が始まった。

で、この会議を呼びかけた四天王の1人のオゾン・デホールが重大なことを発表した。それは、30分後に、かつて地球を氷河期に陥れた気象状況が再現され、地球は再び氷河期に突入する、というものだった。が、他の参加者たちは誰もその話を信じようとしなかった。

そんな所に巨大地震が発生した。直ぐにラジオのスイッチを入れて情報を聴く。すると、発生した津波によって東京は水没、会議が行われている地下室は外界と遮断されて孤立してしまった。しかし、この部屋は防水仕様となっていて、食糧の備蓄も僅かであるが用意されていた。で、僅かな食糧でやり過ごすことにした。そんな中、殺人事件が発生、オゾン・デホールが死亡した。やがて、四天王のトルネード・ジョージとエルニーニョ・ラディンが些細なことから喧嘩となり、エルニーニョを殺してしまった。その仲裁に入った岡野さんも壁に頭を打ち付けて死亡してしまった。更に、室内に危険なガスが発生し、ちゃんとトルネードも倒れてしまった。

集まった全員が死亡したと思ったところで、最初に死んだはずのオゾン・デ・ホールが目を覚ました。そしてガスが出ていないことを確認した。が、その時、目の前にちゃんが立ちはだかっていた。死んだと思った人間(ちゃん)が生きていたということで驚くオゾン。ちゃんはいつもの口上を決めてから、オゾンを捕獲した。そしてオゾンの企んだこと、更にちゃんたちもオゾンを欺したことを全て説明した。

全てはオゾンの仕組んだことであって、巨大地震もでっち上げだった。(部屋が揺れる仕組みになっていた。また、地震後のラジオ放送も、全て彼が作ったものだった。)彼は自分以外の四天王を殺し、オンリーワンになろうとしたのだった。また、最初にオゾンが死んだことにしたのは、他の4人が閉じ込められた閉空間で争いを始めた場合、それに巻き込まれるのを防ぐためであった。(脇の下にテニスボールを挟み、脈を止めて死んだふりをしたのだった。)

実は、トルネードとエルニーニョ、そして岡野さんも無事に生きていた。というのは、ちゃんが事件に感づき、オゾンに対抗してみんなで一芝居打つための作戦だった。(喧嘩も全てちゃんの考えた筋書きに従っての芝居であった。)で、オゾンは観念して、ちゃんはオゾンを逮捕した。(結局、「殺人事件」ではなくて「殺人未遂事件」ということになりました。)

結局、「世界極秘気象会議」に参加した5人全員が死を偽装して他人を欺したことになった物語でもありました。→世の中は「騙し合い」と言うことを語っていた物語でもあった。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作であって、初代ボンドの第5作である。日本を舞台にした物語と言うことで、日本で大々的にロケが行われ、日本中が大いに盛り上がった作品であった。そんな中、S・コネリーが本作限りでボンドを降板すると発表したことが大きな衝撃を与えた。ということで、日本ではロケの時から話題に事欠かなかった作品でもある。

米ソそれぞれのロケットが消息を絶った。互いに何も知らないと発表し、次にことが起こったら戦争も辞さないという状況の中、イギリスは、日本方面から打ち上げられたロケットに拉致されたらしいということを掴んでいた。そのため、日本に潜入して調査を進めようとした。その頃、ボンドは香港にいたが、何者かに襲撃されて死亡した。(ホテルの自室で女とベッドインしている所を襲われた。)イギリス海軍では、大々的なボンドの葬儀(海軍葬)が行われ、それが新聞記事としても大きく取り上げられた。ボンドの遺体は海上葬ということで海の中に投げ入れられた。そして海の中を沈んでいった。

が、これはボンドを別人として日本に潜入させようというMI-6の立てた作戦であった。海底に沈んでいったボンドの遺体は直ちに回収されて、MI-6の潜水艦に収容された。ボンドは潜水服を着ていて、口には酸素ボンベを加えていて、防水ビニールにくるまれ、その上からしっかりと包帯が巻かれていたことで、ボンドは何事もなかったように目を覚ました。(襲撃も芝居であった。)そして、東京での接触ルートの説明を受け、ボンドは潜水艦から秘密裏に日本に上陸して、調査を開始した。(→よくよく考えたら、実は「密入国」と言うことになるのだが、MI-6は日本の秘密情報部のボス・タイガー田中に連絡して、そう言うことにはならなかった。)

新聞でボンド死亡(=「海軍中佐死亡」)の記事が報道されたため、世界的にそのニュースが報道され、結果的には世界中を相手にボンドは死を偽装したということになったが、そのお陰もあって、スペクター(=ロケット失踪事件の首謀者)と大里化学(=事件の実行犯の会社組織)には全く怪しまれずに、スペクターと大里化学の動きをボンドは掴むことが出来た。(但し、その過程でスペクターもボンドが生きていると言うことを知ってしまいましたが...)

共通点は、相手(=敵)を欺すための作戦として、自分が死んだことにするという方法を採ったこと、その結果、敵を欺すことに成功して任務がスムーズに進むことになったこと、則ち、「偽りの死」という作戦は成功したと言うことである。また、マスコミ(「ケータイ刑事」ではラジオ、「007」では新聞)を使った偽装工作を行って欺そうとしたこと、そしてその欺そうとした行為はターゲットに対しては成功したということである。(但し「ケータイ刑事」でのラジオは死の偽装工作には関係しておらず、殺そうと狙った相手を欺すためのものでした。)

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では主人公の銭形だけでなく、味方も敵も、その場に居合わせた全員が死んだことにしたため、「偽りの死」を全員(=5人)が行ったが、「007」では(偽りの)葬儀で関わった人数は多くなったものの、偽りの死を行ったのはボンドだけであったこと、そしてマスコミを使った偽装工作が「007」では「偽りの死の死亡情報」であったが、「ケータイ刑事」では犯人が殺そうとした相手を欺すための「地震情報、及び気象情報」だったということである。(但し、「欺す」という行為はいずれも成功していますが...)

次回もシチュエーションということで記します。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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