ケータイ刑事銭形零9話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第9話「引越しする死体!? ~幻の殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目の増補となる今回は、この物語では人名ということになっていたが、世界史や地理に関係する事柄である「マチュ・ピチュ」について、「チチカカ」について、そしてその2人はこの国の人と言うことから「ボリビア」について、そしてその2人はこの会社の人だったということから「石油」について記します。尚、「マチュ・ピチュ」と「チチカカ」については「零・9話[裏ネタ編]」で「マチュ・ピチュ」と「チチカカ湖」として記したものをベースにしてそれぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/1日付です。)
「マチュ・ピチュ」:「Machu Picchu」、南米・ペルーの南の方のクスコ地方にあるインカ朝(15~16世紀)の都市遺跡である。(当然のことながら)世界遺産にも登録されている。1911年にアメリカのイェール大学の歴史家・ハイラム・ビンガムが発見、紹介した。尚、「マチュ・ピチュ(Machu Picchu)」とは、現地語で「老いた峰」という意味である。
標高2000mを越える高地ににあり、山裾からは存在を確認することはできない。「インカの失われた都市」「空中の楼閣」などとも呼ばれている古代都市である。また「空中都市」と言えばSF作品に登場する未来都市を想像するが、この言葉もマチュ・ピチュを指す言葉としても使われる。数多くの謎に満ちていて、現在でもまだ謎の全ては解明されていない。(例えば、高地に巨大な石をどうやって運んだのかなど。)そのため、歴史的なロマンを大いに感じる所でもある。
一応、「都市」とされているものの、多数の市民が常時住む都市ではなく、インカの王族や貴族の避暑地であったとされている。また、太陽崇拝に関する神殿が存在している。都市としては、15世紀中頃のインカ王パチャクティの時代(1440年頃)から都市の建設が始まり、完成までに10年近くを要し、1532年にスペイン人により征服されるまでの間、都市として存在したとされている。
最近の話題としては、2007年に「新・世界の七不思議」の1つに選ばれたこと、2008年(日本公開は2009年)の「007」シリーズ第22作「慰めの報酬」が製作段階でマチュ・ピチュを舞台にすると発表されたが、色んな問題が生じて結局実現はしなかったことがある。
「チチカカ」:「チチカカ湖」のことである。「チチカカ湖」は南米大陸で最大の湖であって、ペルーの南部とボリビア西部にまたがる淡水湖である。(湖内にもこの2国の国境線が走っている。)尚、日本語では「ティティカカ湖」とも表記されることもある。(現地語で「Lago Titicaca」と言う。)
面積は約8370平方キロであり、この面積は兵庫県の面積(兵庫県は約8395平方キロ、都道府県では12番目に広い)に近いものである。湖面の標高は3812mの高地(富士山よりも高い所に存在することになる)にあり、最大水深は約280mである。また、蒸発のために湖面水位の変化が激しい湖としても知られている。
湖面の60%がペルー領、40%がボリビア領である。動力エンジンを持つ船が航行可能な湖としては世界最高所の湖とも言われている。湖中には、チチカカ島、ルーナ島、タキーレ島、アマンタニ島、などの41の島があるが、それらの中でも有名なのは、インカ帝国の発祥の地とされている太陽の島(ボリビア領)がある。
また、この湖は、現時点では世界で20箇所ぐらいしか確認されていない古代湖(日本の琵琶湖も古代湖である)の一つであり、固有種の魚をはじめ、魚が豊富なことでも知られている。また、葦で作ったバルサと呼ばれる葦舟を利用した湖上交通や漁業も有名であり、葦で作った浮島で暮らしている人々もいる。
「ボリビア」:正式国名は「Estado Plurinacional de Bolivia」であり、日本語では「ボリビア多民族国」という。(以前は「ボリビア共和国」であったが、2009年3月に国名を変更し、それ以後は「ボリビア多民族国」となった。)また、現地語で「V」を使っていることから英語式の表記である「ボリヴィア」という表記がされることもあるが、公用語がスペイン語であり、スペイン語式表記では「ボリビア」となる。(現在は、現地語優先ということから「ボリヴィア」という表記ではなく「ボリビア」と表記するのが一般的となっている。)また、漢字では複数の表記があって、「暮利比亜」「保里備屋」「玻里非」「波力斐」などが使われている。(略称としては「暮国」または「暮」が使われることから「暮利比亜」が一般的となっている。)
地理的には南米大陸のほぼ中央に位置している内陸国である。アンデス山脈が走るため、高地が多いことでも知られている。(しかし、国土の6割りはアマゾンの熱帯雨林地帯であり、高地は国土の30%程度である。)国土は約109.8万平方キロ(日本の3倍よりも少し狭い)、人口は約1000万人、首都は憲法上はスクレであるが、実質的な首都はラパスとなっている。(司法(最高裁判所)のみがスクレにあり、立法(議会)と行政(政府)の機関は全てラパスにある。)公用語はスペイン語、ケチュア語、アイマラ語、グアラニー語が定められている。通貨は「ボリビアーノ」である。
独立したのは1825年であるため、国としての歴史は比較的古い方になる。インカ帝国の成立以前から人々が住んでおり、紀元前のチリパ文化、5世紀から12世紀頃にはティワナク文化によって栄えていた。やがてチチカカ湖沿岸にアイマラ諸王国が栄え、それがインカ帝国に編入された。1532年にスペインに征服されてインカ帝国が崩壊するとスペインの植民地となる。19世紀に入ってから独立運動が盛んになり、独立戦争を経て、1925年にスペインの支配から解放され、独立し、「ボリビア共和国」となった。しかし、内乱やクーデターが繰り返されたり、地理との間での戦争に敗北するなどで国土を失い内陸国になった。20世紀になっても混乱の歴史は続き、革命、クーデターが繰り返される。(キューバ革命の指導者チェ・ゲバラがボリビア民族解放軍を作ってゲリラ戦を展開していた時期もある。)軍政となった時代もあって、政権が頻繁に変わる国としても知られている。
'70年代終盤になって民主化の動きが始まるものの、なかなか進んでいない。'80年代には経済的に破綻状態になったが、新自由主義を掲げて何とか切り抜ける。'90年代になって天然ガス田が発見され、21世紀になってエネルギー産業を国有化して経済の再建に挑んでいる。
2008年の「007」シリーズ第22作「慰めの報酬」でボリビアが舞台となったが、ボリビアの天然資源の採掘利権を巡っての野望と陰謀が渦巻く物語となっていましたね。
石油、天然ガスなどのエネルギー資源の他、スズ、鉛、銅、金、銀、亜鉛、タングステン、アンチモン、という鉱物資源が豊かである。また、農産物ではサトウキビ、ジャガイモの生産が多く、バナナ、コーヒー綿花、大豆なども輸出している。その一方で、コカインの原料となるコカ(コカノキ)の栽培も盛んに行われている(→コカは葉を茶として利用されていて、この利用では麻薬とは関係ないのだが、精製加工することで麻薬のコカインにもなってしまう。農家にとっては貴重な収入源でもあるため、全面禁止とは行かないのもまた事実である。)
また、ボリビアが世界でも珍しいのは、内陸国であるのに海軍を持っているということである。(チチカカ湖沿岸に海軍の基地がある。)
「石油」:天然に液体状態で存在する炭化水素の混合物であり、油の一種である。主成分は炭化水素であるが、言おう、酸素、窒素の化合物を多少含んでいる。燃料として、また化学製品の原料として利用される重要な物質であって、20世紀の人類はこれがあるお陰で発展してきたという超重要物質であり、経済に多大な影響を与える物質でもある。液体(油)であるが、鉱物資源の一つとして扱われている。
尚、狭義では、「原油」のことも若しくは日常生活で使用する「灯油」のことを「石油」と言う言い方をする。
採掘したもの(「原油」と言う。)を蒸溜して精製、分別して、天然ガス、ナフサ、灯油、軽油、重油などとし、その残りの残油も潤滑油、油脂、ワセリン、パラフィンワックス、タール、アスファルトなどとして利用される。(原油)
古い時代から石油は、「燃える黒い湧き水」と呼ばれていて、その存在は知られていた。そのため、当初は灯火用の油として利用されることはあったが、大々的に利用されることはなかった。それが内燃機関の発明によってその燃料として消費されることになり、産業として重要なものになっていく。更に、エネルギー資源として、化学製品の原料に利用されることで、大量消費されるようになり、現代社会に於いては必要不可欠の物質になった。
尚、原油をそのまま利用することはなく、精製作業を行って利用されるため、石油産業を発展させていった。
英語では「Petroleum」と言うが、「Oil」という言い方もある。ドイツ語では「Erdöl」、フランス語では「Pétrole」、イタリア語では「Petrolio」、スペイン語では「Petróleo」、中国語では「石油」という。
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