MARVIN GAYE『LET'S GET IT ON』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1973年に発表されたアルバムであって、彼の代表作として知られている名作中の名作である。(この時期は彼の黄金期の真っ直中であった。)チャート成績もBillboardで最高位2位を記録(彼の発表したアルバムではキャリア・ハイである。)し、1974年の年間アルバム・チャートでも46位にランクインしている。また、1984年に彼の衝撃の死が知らされると、本アルバムのセールスが再び伸びて、1984年には最高位127位を記録している。尚、イギリスでは最高位39位を記録している。(UKではキャリア・ハイではない。)
収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、2001年には全37曲収録として2枚組の「Deluxe Edition」がリリースされ、2003年にはリマスターされてリリースされたが、その時には2曲のボーナス・トラックを追加した全10曲収録となった。オリジナル盤の収録曲は以下の通りである。『Let's Get It On』『Please Stay (Once You Go Away)』『It I Should Die Tonight』『Keep Getting' It On』『Come Get To This』『Distant Lover』『You Sure Love To Ball』『Just To Keep You Satisfied』。(尚、「Deluxe Edition」、リマスター度のボーナス・トラックについては省略する。)
この中からシングル・カットされたのは実質的には4曲であるが、通常曲としては3曲である。1st.シングルは彼の2曲目となる全米No.1ソングとなった『Let's Get It On』であって、1週1位の後、1週明け渡し、その翌週に1位に返り咲き、都合2週の全米No.1を獲得している。また、1973年の年間シングル・チャートでは4位にランクインしている。(イギリスでは最高位31位を記録した。)この後、DIANA ROSSとのデュエット曲(本アルバムの約2ヶ月後に発表されたDIANA ROSSとのデュエット・アルバムに収録されていて、本アルバムには収録されていない。)を2曲発表し、それから本アルバムからの2nd.シングル『Come Get To This』(Billboardで最高位21位を記録)、3rd.シングル『You Sure Love To Ball』(Billboardで最高位50位を記録)がリリースされた。また、この後、再びDIANA ROSSとのデュエット・シングルが3曲リリースされてから、『Distant Lover』のライヴ収録バージョンがシングルとしてリリースされた。(Billboardで最高位28位を記録した。)
お薦め曲は、言うまでもなく『Let's Get It On』を筆頭にして、シングル曲の『Come Get To This』と『You Sure Love To Ball』、そしてライヴ・テイクでないアルバム・バージョンの『Distant Lover』、そして『Please Stay (Once You Go Away)』をピックアップしておく。(但し、歌詞だけしか捕らえていなければ、『Let's Get It On』はやり玉に挙がるでしょうね...)
本アルバムは「愛」をテーマにして、社会問題を排除したことで、内容としてもとても聴きやすいものになっている。また、男としてのセクシーな部分が前に出ているが、彼のソウルフルにボーカルとの融合が実に見事である。
チャート成績に残されているように、'70'sソウルの名盤中の名盤であり、彼の代表作でもあるだけに、聴いておくべきアルバムである。
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