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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その193) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「占いを信じて...」です。(要するに、占いの結果を信じたということで、そのキャラクターの運命が...ということです。)取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・1st.19話」、「007」からは「死ぬのは奴らだ」です。

ケータイ刑事」:「・1st.19話」。「No.1ホストVS銭形雷 ~シャンパンタワー殺人事件」という物語である。他局であるが、ドラマ「夜王」がヒットしたことを受けて、それをネタにした物語である。(こういうネタの取り方というのはTV作品では珍しいことではない。)

ホストクラブ・AdamのNo.2ホスト(先日まではNo.1ホストだったが、最近、介介(すけすけ)に抜かれてNo.2になった。)である冴神一希(さえがみ・かずき)が殺された。4人の客、そして介介、冴神、岡野さんという顔ぶれでシャンパンタワーをやった直後に冴神が倒れたのだった。シャンパンを注いだのは介介で、4人の客が上の段のグラスを一斉に取り、続いて介介がグラスを手にし、岡野さんと冴神は一番下の段のグラスを取り、全員で乾杯して口にしたら、冴神だけが倒れたのだった。また、冴神が口にしたグラスからのみ青酸カリが検出された。

客たちは「自殺じゃないの」と言いだし、岡野さんも同意する。また、シャンパン・グラスを積み上げたのは岡野さんで、途中から介介が手伝ってくれたが、冴神が手にしたグラスには岡野さんが念入りに拭いていて、毒が塗られることはあり得ないというのだった。

しかしちゃんは、介介が怪しいと睨んだ。で、ホストたちの控え室を調べると、冴神のロッカーから「週刊開運」という占い雑誌を発見した。そして冴神が自分の星座の星占い(「ラッキーカラー:黄、ラッキー方位:南」と記されてあった。)を見ていたことに気づいた。

で、ちゃんはどうやって冴神のグラスに毒を入れたのかを突き止めた。また、冴神は介介に抜かれたことからゲン担ぎに熱心になっていて、占いを信じるようになっていた。雑誌に「ラッキー方位が南」と記されていたことから、冴神が南に置いてあるグラスを手にするのは介介だったらば容易に気づくことであり、南の位置に来るグラスの上段の位置のグラスの足に毒を塗っておき、岡野さんの手伝いをする特に毒を塗ったグラスを積んだのだった。

で、上からシャンパンを注ぐと、グラスからこぼれたシャンパンが下段のグラスを満たしていき、更にそこからこぼれたシャンパンが毒を塗った部分を通り、毒を含んだシャンパンが最下段の南に位置するグラスにだけ入った。介介は足に毒を塗ったグラスを手にしてポケットチーフで毒を拭き取ったので、冴神が手にしたグラス以外からは毒は検出されなかった。(ポケットチーフを隠す所を母に見られたため、そのポケットチーフを母が隠し、4人は「冴神は自殺した」と口倉を合わせたのだった。)で、母のハンドバッグから介介のポケットチーフが発見され、そこから毒物反応が出た。

動機は、介介の常連客の4人というのは、実は介介の家族(妹、姉、母、祖母)であって、介介の成績を伸ばすためにこの店に通っていたのだった。で、冴神がそのカラクリに気づいたため、介介は冴神の口を封じるために殺したのだった。(尚、4人(=介介の家族)も犯人隠避の容疑で逮捕された。)

また、冴神は験担ぎで占いを信じたことが命取りになって殺される結果になってしまった。

007」:「死ぬのは奴らだ」。1973年のシリーズ第8作であり、3代目ボンドのデビュー作である。前作でスペクターとの間で決着したこともあって、3代目ボンドと共に敵も時代を先見するような敵の登場となった物語である。この点では、シリーズの方向が変わった作品であり、ターニングポイントになった作品でもある。(その後、代替わりをする時はシリーズでもターニングポイントになっているのは伝統となっていく。)

ある事件を調査しているMI6の工作員が立て続けに殺されたということで、ボンドがその調査のためにアメリカに派遣されることになった。が、ある占い師がボンドのNY到着をタロットカードで予言したことから、ボンドはマークされることになる。その占い師とは、タロット占いをするソリテールという女性(=この物語のボンドガールである。)であった。彼女は幼少期から神秘的な力を発揮し、サン・モニークの首相であるカナンガに完全に支配されていた。また、カナンガはサン・モニークをブードゥー教で支配し、重要なことはソリテールの占いを信じていてため、ソリテールに占わせ、その結果に従うということで、占いによって重要事項の決定を行っていた。また、サン・モニークではケシの栽培を行い、それを生成した麻薬をアメリカに流していた。それを扱っていたのがMr.ビッグという男であったが、実はMr.ビッグというのはカナンガのもう一つの顔だった。

やがてボンドはMr.ビッグの麻薬ルートに気づき、接触してくる。ソリテールは近づいてくる男(=ボンド)との将来を占うが、タロットカードは「恋人」と出たことで同様する。

やがてボンドはソリテールに近づくために、ソリテールの占い屋敷に潜入した。で、ソリテールに対してイカサマのタロットカード(全てのカードが「恋人」というもの)を使い、ソリテールに1枚引かせた。またも「恋人」と出たことで、ソリテールは動揺し、ボンドと関係を持つ。しかし、彼女は男と関係を持つと神秘的な力を失ってしまうことを知っていて、そのことがカナンガにバレるのを恐れていた。で、ボンドについて行って、カナンガの元から逃げだした。

しかし、カナンガの手下たちが関していたことで、すぐさまソリテールが逃げたことが知られ、追っ手が差し向けられる。地元警察を動員しての追跡劇が始まるが、ボンドは何とかソリテールと共に脱出した。

しかし、それもつかの間で、カナンガの追っ手にソリテールが捕まってしまう。カナンガが恐れたのは、ソリテールが神秘的な力を失っていないかと言うことだった。

ソリテールはその力を持ち続けているように振る舞うが、カナンガが簡単なことを占わせ、それを当てることが出来なかったことで、力を失ったことがばれてしまう。怒ったカナンガはボンドと共にソリテールを殺してしまおうとするが、ボンドはソリテールを助け、カナンガの野望を食い止め、高圧ガスのカプセルを争っているカナンガの口に入れ、そのガスによってカナンガの体は木っ端微塵に吹き飛んでしまった。(ボンドは任務を果たし、カナンガは滅んだ。)

共通点は、占いを信じている人物は殺されたと言うことである。(「ケータイ刑事」では介介に毒殺され、「007」ではボンドに野望を阻止された。)また、その人物はNo.1の地位にいた人物であることも共通点と言える。(「ケータイ刑事」では、今はNo.2になったが、以前はホストクラブ・AdamのNo.1ホストだった男である。一方、「007」ではサン・モニークの首相であり、国の支配者である。また、麻薬組織の方でもトップの座に君臨している男である。)

相違点は、「ケータイ刑事」での占いは「星占い」であり、多数の人が同じ結果として記されている雑誌に掲載されている占いを信じていたが、「007」での占いは「タロットカード占い」であること、また、自分のお抱え占い師として側に置いており、占いについても自分のためだけに占わせた結果を信じていたということである。(当然、占う内容についても自分で要求したものである。)

次回もシチュエーションということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。尚、「銭形結」に関してのネタも既にいくつか出ているが、とりあえずは本放送終了(2/12)までは取り上げないことにします。

 

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