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「一心太助」(その7) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第49弾として記してきた「一心太助」シリーズも今回限りです。で、残っている1963年1月公開の東映シリーズ最終作について記します。尚、大久保彦左衛門は再び月形龍之介に戻っている。

シリーズ第5作一心太助 男一匹道中記
作品データを記しておくと、1961年の東映京都の作品で、時間は85分、原案は由良一郎、監督は沢島忠、脚本は那須美三と沢島忠の2人、撮影は坪井誠、音楽は林光である。そして出演は、中村錦之助、月形龍之介、ジェリー藤尾、渡辺美佐子、十朱幸代、堺駿二、桜町弘子、丘さとみ、山形勲、花房錦一、常田富士男、星十郎、米倉斉加年、中村時之介、桜井基男、木村英世、安中滋、平幹二朗、佐藤慶、稲葉義男、田中邦衛、中村錦司、大前内、杉狂児、左卜全、たちである。

鯛が異常なまでに値上がりしたことで、魚河岸は活気を失っていた。太助はお仲と結婚して1年になるということもあって、気分転換も兼ねて、夫婦で旅に出ることにした。が、太助とお仲は道中で奇妙な強盗に出くわした。浜木綿の源太と名乗った強盗は、腹がへって動けないというのだった。やがて宿に着いた太助は、そこで驚いた。江戸では1匹が一両もする鯛が食事に出たのだった。が、ここでは鯛は安く売られていると知った。で、鯛を売って歩く娘を追っていく。で、太助は、浜熊と土地の豪商・若浦屋が組んでいて、鯛の出荷を抑えて大儲けを狙っているということを知った。そんな所で再び源太と会う太助。源太は源太は青浜の出身で、父を浜熊に殺され、その復讐のために村を飛び出していると知る。浜熊を狙っていたが失敗した源太は、浜熊の子分たちに追われていたが、源太が見つからないことで、村に火を放つと言う騒ぎになっていた。太助が機転を利かせたことで、その場の騒ぎは収まったが、浜熊は完全に漁師たちの敵となり、太助は漁師たちは若浦屋と共に浜熊を襲い、源太は父の仇である浜熊を倒した。しかし、この騒動は御法度の一揆として扱われ、太助たちは捕らえられた。松平伊豆守も後処理に頭を悩ませるが、若浦屋から代官所に宛てた手紙が悪事の証拠となってり太助たちは釈放された。折角のお仲との旅行は幕を閉じたが、江戸の町では鯛が元の値段に下がったことが太助にとっては最も嬉しいことだった。

趣向を変えて、旅に出た太助が旅先で巻き込まれた事件を描いた作品ということで、このアイデアは面白いのだが、「一心太助」の物語ということでは、場違いな感じがすることもあって、物足りなさを感じていまう。(「一心太助」ではない別の物語であれば良かったのですがね...)ということで、第3作で幕を下ろしたのに、その後2作も復活させたことが駄作を生んだだけだったということでした。

やはり「一心太助」シリーズは、大久保彦左衛門と将軍・家光が絡んでこその物語ということでもありますね。

 

↓ネットで視聴できます。


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