ケータイ刑事銭形雷22話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第22話の「気分はもうスピード!? ~バスジャック殺人事件」についての「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、この物語の元ネタである「映画『スピード』」について、雷ちゃんも名前を出した「キアヌ・リーヴス」について、岡野さんはこれの試験に行くところだったということから「気象予報士」について、これを見て雷ちゃんに同行をたのんだということから「占い」について、これを雷ちゃんにあげると言った「焼き芋」について記します。尚、「気象予報士」については「雷・12話[裏ネタ編]PART 3」で、「占い」については「愛・15話[裏ネタ編]PART 2」で、「焼き芋」については「雷・15話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにしてそれぞれ加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/5/28付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「映画『スピード』」:1994年のアメリカ映画であって、日本公開は1994年12月であった。時限爆弾を抱えて猛スピードで疾走するバスの乗客を救おうとするSWAT隊員の活躍を描いたノンストップ・アクション作品である。
アカデミー賞でも音響賞と音響効果編集賞の2部門を受賞しており、興行収入も1億2000万ドルを記録する大ヒットとなった。で、1997年に続編の「スピード2」が製作されている。(但し、S・ブロックは出演しているものの、本作の主役だったK・リーヴスは出演していない。)
また、ヤン・デ・ボン監督の監督デビュー作であり、脚本のグレアム・ヨストも劇場用映画としては初めての脚本であった。彼は、黒澤明監督が記した脚本を元にした1985年の映画「暴走機関車」の脚本を読んで本作のアイデアを思いついたと話している。
作品データを記しておくと、原題は「SPEED」、邦題は「スピード」。時間は115分、製作はマーク・ゴードン、製作総指揮はイアン・ブライス、監督はヤン・デ・ボン、脚本はグレアム・ヨスト、撮影はアンジェイ・バートコウィアク、美術はジャクソン・デ・ゴヴィア、音楽はマーク・マンシーナである。そして出演は、キアヌ・リーヴス、デニス・ホッパー、サンドラ・ブロック、ジョー・モートン、ジェフ・ダニエルズ、アラン・ラック、グレン・プラマー、リチャード・ラインバック、ベス・グラント、ホーソーン・ジェームズ、カルロス・カラスコ、デヴィッド・クリーゲル、ナツコ・オハマ、たちである。
「キアヌ・リーヴス」:1964/9/2生まれの俳優である。出身はレバノンであるが、国籍はカナダ、アメリカ、イギリスの3つの国のものを有している。(カナダで幼少期から育っていることから、一般にはカナダ人とされている。)デビューしたのは9歳の時で、舞台作品である。映画には1985年に初出演するが、'80年代は脇役で何本かに出演するに留まっていた。1989年の「バックマン家の人々」と「ビルとテッドの大冒険」がヒット作となり、「ビルとテッドの大冒険」は1991年に続編の「ビルとテッドの地獄旅行」が製作されるヒット作となった。
'90年代に入ってからは出演作品にも恵まれるようになって、何本かのヒット作に出演していて、1994年の「スピード」の大ヒットでブレイクする。その後は1999年の「マトリックス」(含む続編)が世界的に大ヒットを記録している。
1991年には音楽活動としてグランジバンドのDOGSTARのメンバーとしてベースを担当していて、2002年まで俳優業と平行して音楽活動を続けていたことでも知られている。
代表作は「ビルとテッドの大冒険」「リトル・ブッダ」「スピード」「マトリックス」「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」「恋愛適齢期」「地球が静止する日」などがある。
「気象予報士」:日本の国家資格の一つであって、気象業務法によって規定されている資格である。歴史は浅く、1993年の気象業務法の改正によって定められたものであり、(天気)予報許可を得た機関は予報の作成に気象予報士に行わせることが義務づけられることになった。
第1回のこの資格試験は1994年8月に行われ、それ以降は毎年行われている。(最近は年に2回の試験が行われている。)試験内容は(天気)予報を行うのに必要な学科試験と、技能に関する実技試験とが行われる。尚、受験資格には制限は無いため、誰でも受験することが出来る。(小学生であっても、定年退職をした高齢者であっても受験することは可能である。)→現在ではテレビの天気予報を担当する人(所謂「お天気キャスター」)は気象予報士の資格を持っていることが当たり前となっているが、この資格が出来た当初、天気予報を担当していた人たちがこぞって受験して、誰々が合格して誰々が落ちた、ということが話題になったものであった。また、関西テレビの名物お天気おじさんだった福井敏雄(2005年に亡くなった。)はこの資格を持っていないことでも有名である。(この資格が設けられた時、既に73歳ということで、天気予報番組を降板していたこともあった。)
国家資格試験と言うことで、これを持っていたら何かと役に立つかというと、気象予報業務に携わっていれば有用である(予報業務許可事業者は、予報業務を行う事業所ごとに気象予報士を置かなければならず、現象の予想は気象予報士に行わせなければならない、と法律で規定されているため。)が、気象業務に関わっていなければ特に関係ない。この試験の合格率は約6%という低い数字である。現在までに約7000人が合格しているが、この内で天気予報を業務としている人は合格者の10~15%の間(せいぜい1000人ということになる。)とされている。→受験資格に制限がないため、岡野さんのような所謂「資格マニア」にとっては格好のターゲットの資格の一つとなっている。(要するに、その道で食べていくことを考えていない人が趣味的な立場で受験し、合格している人が多いということでもある。)
尚、この資格は英語では「Weather Expert」、ドイツ語では「Wetterwetterprophet」、中国語では「気象預報員」と言う。
「占い」:自然現象、または人為によって吉凶を判断したり、秘事や未来を察知する呪術的、または宗教的な行為のことを言う。様々なものがこの対象になり、この判断を行うたるに様々なものを使って行われる。そのため、同じことを(異なる方法で)占うと、真逆の結果が出るというのは当たり前に起こることである。(「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言いますし...)また、占いを業としている人のことを「占い師」と呼ぶが、時には「占い」だけでもそういう人を指して言う場合もある。
また、「卜占(ぼくせん)」「占卜(せんぼく)」という言い方もある。また、英語では「Fortunetelling」、ドイツ語では「Vermögen-wirkungsvoll」、フランス語では「Richesse-Dire」、イタリア語では「Fortuna-efficace」、スペイン語では「Fortuna-contundente」、中国語では「占卜」と言う。
種々多用な占いが実際にあるが、その中でポピュラーなものは占星術による占い(「星占い」)である。また、トランプやタロットカードを使ったカード占い、手相占い、水晶玉占いも広く知られている占いである。→「ケータイ刑事」でも「M1」で占いクイーンが登場していて、(インチキくさい)水晶玉占いを行っていた。また、いくつかのの物語で、占いがポイントとなっていたものがありました。
占いは各種雑誌をはじめ、新聞やTVの情報番組でも当たり前のように行われているため、接することが多いものである。(その内容を信じる/信じないというのはまた別問題である。)そのため、物事を行う際の動機に影響するということは何ら不思議なことではなく、自然な行為の一つと言うことが出来る。
「焼き芋」:サツマイモを使った料理であって、日本の冬の風物詩としてお馴染みのものであった。(「あった。」と記したのは、2002年の廃棄物処理法の改正によって、風物詩となっていた情景が禁止行為とされたためである。但し、現在でも別の方法によって作られるため、消えて無くなった訳ではない。)風物詩というのは、落葉などを集めて、それで焚き火をして、その火の中にサツマイモを入れて焼いて作る、という姿のことである。野焼きが法律的に禁止されたため、この方法で「焼き芋」を作ることは現在法律違反となるため、禁じられることになる。しかし、野焼きではなく、石窯を使って焼き芋を作る「石焼き芋」は全く問題はないため、現在の「焼き芋」というと「石焼き芋」が代表的なものとなっている。
尚、2002年の廃棄物処理法の改正は、落葉に関して法の網が掛けられることになったが、この目的は、落葉を集めて野焼きすることで、万一の火事を防ぐということを目指したものである。それなりの効果はあるのだが、集めた落葉は全てゴミとして出すことになるため、ゴミの減量化には反することになる。また、落葉を集めて野焼きを行うという古くからあった文化を否定して、それを滅ぼすことになり、文化の位置を捨て去るという功罪は大きい。
昔は各家庭に囲炉裏があったため、そこで焼き芋を作ることも出来たが、現在では囲炉裏がある家庭は殆ど無いため、一般家庭で焼き芋を作ろうとすれば、フライパンを使った蒸し焼きか、電子レンジを使って作るというのが一般的となって、まったく味気ないものになってしまった。(それ以外は、焼き芋屋さんから買ってくるということしかないですし...)
尚、石窯を使って作られる「石焼き芋」は「焼き芋」とは区別されているが、現在ではこれが「焼き芋」の中心的な存在になっている。「石焼き芋」と「焼き芋」が区別されるのは製法からくるものである。「石焼き芋」はゆっくりと時間を掛けてサツマイモを焼いて作るのが特徴であるが、これが味に違いを生じさせることになる。(→ゆっくりと加熱することによって、アミラーゼ(デンプン分解酵素)がサツマイモに含まれるデンプンをブドウ糖に変えるため、とても甘く仕上がることになる。これが石焼き芋の最大の特徴であって、この甘さが人気を集めているのである。家庭でも時間を掛けてゆっくりと加熱すれば、同じように作れることは可能であるが、熱容量などの違いもあるだけに、困難なところもありますし...)
材料となるサツマイモは、熱帯アメリカが原産のヒルガオ科の多年生作物であって、現在では世界各地に広がって栽培されている。日本には17世紀にフィリピンから長崎に、18世紀に中国から九州南部に伝わり、それが全国に広がったものである。(但し、鹿児島県が日本で生産されるサツマイモの約40%を占めている。)主に食用として利用されるが、アルコール飲料(焼酎や泡盛など)の原料としたり、家畜の飼料にも使用されている。
春に種芋を植え、収穫は秋となるが、貯蔵できるものであるため、現在は季節を問わずに食することが出来るようになっている。しかし、焼き芋は寒い季節にほかほかのものを食べるものであって、現在でも冬の風物詩である。(夏に作って食べても全く問題はありませんが...)そのため「焼き芋」「石焼き芋」は冬の季語である。しかし、その材料となる「サツマイモ」は収穫時期が秋ということから、秋の季語である。
英語では「Roast Sweet Potato」、ドイツ語では「gebackene Kartoffel」、イタリア語では「Arrosto Patata Dolce」、中国語では「烤白薯」という。
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