MARTY BALIN『BALIN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。'60'sの時代から、JEFFERSON AIRPLANE、そしてJEFFERSON STARSHIPのメンバーとして活動していた彼がソロになってリリースした記念すべきアルバムである。(当時、A.O.R.のブームに乗って大ヒットを記録することになり、日本では現在でもA.O.R.のシンガーとしての名前の方が通っている。)チャート成績は、Billboardのアルバム・チャートで最高位35位を記録している。
収録曲は以下の全9曲である。『Hearts』『You Left Your Mark On Me』『Lydia!』『Atlanta Lady』『Spotlight』『I Do Believe In You』『Elvis And Marilyn』『Tell Me More』『Music Is the Light』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Hearts』(邦題:ハート悲しく)はBillboardのHOT 100で最高位8位を記録し、1981年の年間シングル・チャートでも41位にランクインしている。続く2nd.シングルの『Atlanta Lady』は同チャートで最高位27位を記録している。
お薦め曲は、言うまでも無い彼の代表曲である『Hearts』、シングル曲である『Atlanta Lady』、それ以外からは『You Left Your Mark On Me』『Spotlight』『Elvis And Marilyn』『Music Is the Light』と言うところをピックアップしておく。
日本では『Hearts』はCMソングにも使われ、A.O.R.を代表する1曲というところまで名前が浸透しているのだが、悲しいことに彼はこの1曲の一発屋というところで定着している所である。(この点では過小評価されている、ということになる。)確かにJEFFERSONに欠かせぬ存在であったものの、G・スリックの前には隠れてしまっていたことになるが、JEFFERSON時代の業績も忘れないで貰いたい所である。また、『Hearts』だけでなく、本アルバムに収録されている曲はA.O.R.がお好きな方であれば琴線に触れる曲が多いだけに、じっくりと聴いて貰いたいアルバムである。
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