ケータイ刑事銭形雷22話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第22話の「気分はもうスピード!? ~バスジャック殺人事件」についての「裏ネタ編・増補」の4回目となる今回は、海王星団を名乗ったバスジャッカーたちが要求した事柄から。「身代金」について、「幕の内弁当」について、「緑茶」について、「デザート」について、そして「ヨーグルト」について記します。尚、「身代金」については「泪・24話(2nd.11話)[裏ネタ編]PART 7」で、「緑茶」については「泪・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 5」で、「ヨーグルト」については「愛・23話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにしてそれぞれ加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/5/28付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「身代金」:「身の代金」と表記する場合もある。江戸時代までの古くは「身売りをした時に支払われる代金」という意味であったが、人身売買が禁じられるようになってからは、この意味で使われることも無くなり、現在では人身と引き替えに渡す金銭のことを指すようになった。
特に、誘拐事件において、拘束した人質と引き替えに、その人質を解放することを条件として要求する金銭のことを指して言う。(「身の代金目的誘拐事件」ということになる。)尚、身代金として要求されるものは金銭が一般的であるが、時には金銭ではなく、別のもの(例えば換金できる宝飾品、貴金属類、証券など)が要求される場合もある。これらは「金銭」ではないが、これらが要求された場合でも「身代金」と言う。
尚、一般的には「身代金」と表記するが、日本の刑法に於いては「身代金」というものは存在せず、「身の代金」というようにひらがなの「の」が入った形で表記されている。そのため、法的には「身の代金」と記すのが正しいことになる。しかし、報道機関などでは「身代金」と表記するのが一般的である。よって、警察では、「身代金目的誘拐事件」というのは存在せず、「身の代金目的誘拐事件」となるが、新聞などのニュースでは前者の表記が一般的である。
尚、英語では「Ransom」、ドイツ語では「Lösegeld」、フランス語では「Rançon」、イタリア語では「Riscatto」、スペイン語では「ransom」、中国語では「財産金」と言う。
また、1996年のアメリカ映画に「身代金」(原題は「RANSOM」)という作品がある。(監督はロン・ハワード、脚本はリチャード・プライス、音楽はジェームズ・ホーナー、出演はメル・ギブソン、レネ・ルッソ、ブローリー・ノルティ、ゲイリー・シニーズ、デルロイ・リンドー、リリ・テイラー、他である。)この作品は1956年の「誘拐」(原題は「RANSOM!」、監督はアレックス・シーゲル、出演はグレン・フォード、ドナ・リード、レスリー・ニールセン、他である。)という作品のリメイク作品である。このように身代金をテーマにした作品はフィクションの世界では多数ある。特に身代金との取り引き、犯人とのやりとりという所に色々と見せ場が用意されていて、サスペンス作品の醍醐味が味わえるためである。
尚、身代金目的の誘拐事件は、犯人逮捕の確率が非常に高い事件であり、ほぼ逮捕されている。これは身代金の受渡しの際、犯人と接触する機会があるため、その時を逮捕の絶好の機会とするためである。このため、フィクションでは、身代金の受渡しの際、あの手この手と言った工夫がされていて、それが見せ場になる。
「幕の内弁当」:弁当の一つであって、白飯に黒ごまを振りかけたもの(若しくは俵形のおにぎりに黒ごまを振りかけたもの、或いは型を使って俵形のおにぎりのように見えるようにしたご飯に黒ごまを振りかけたもの)を主食とし、汁気のない数種類の副食(おかず)を添えた弁当である。おかずとしては、玉子焼き、蒲鉾、焼き魚、野菜を煮込んだもの、照り焼きなどは代表的なものである。(特に、卵焼き、蒲鉾、焼き魚は「幕の内弁当の三種の神器」と呼ばれていて、幕の内弁当には無くてはならないおかずである。)
弁当と言うと様々なものがあるが、数多い弁当の中でも人気も高く、弁当の王様という様な存在の弁当である。簡単な弁当としたら、(具入りの)おにぎりが数個というものも弁当であるが、「幕の内弁当」は、ご飯と数種類のおかずが一緒になっていることから、ある程度の食材を食することが出来るという所が人気の高さとなっている。
「幕の内弁当」の起源ははっきりとしたことは分かっていないが、江戸時代の中期には確立していたものとされている。当時、料亭が店内以外でも食することが出来るようにと「弁当」を製造販売しており、その時にご飯と数種類のおかずをセットにしたものとして自然と出来上がった。そしてこれらは芝居小屋で観客に対しても販売された。これを買った観客は、芝居の幕と幕の間、幕の内に食べたことから、いつのまにか「幕の内弁当」と呼ばれるようになったとされている。(役者が食べるのも幕と幕の間であり、これも「幕の内弁当」と呼ばれるようになった起源の一つとされている。)
また、相撲の興行でも同様に相撲茶屋が同様に数種類のおかずの入った弁当を提供していて、観客が幕内の取組を見ながら食べる弁当ということから「幕の内弁当」と呼ばれるようにもなったという説もある。
英語では「Japanese Variety Box Lunch」「Lunch with Small Rice Balls」などと呼ばれていたが、最近では日本語をローマ字で記した「Makunouchi」という言い方が一般的になっている。(ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語なども同様で、「Makunouchi」で通じるようになっている。)また、中国語では「幕内盒飯盒飯」と言う。
「緑茶」:茶葉を摘み取った後、加熱処理を行って発酵することを妨げ、それを乾燥処理した茶葉のこと、若しくはその茶葉に湯を注いで抽出した茶飲料のことである。尚、後者の茶飲料のことを、日本で広く飲まれいるお茶ということから「日本茶」と言うこともある。
緑茶の茶葉は、加熱処理を行うことで、葉中に含まれている酸化酵素の活動を停止させることになるため、葉緑素が発酵によって分解されることがない。そのため緑色を保っている。(発酵させれば、ウーロン茶や紅茶になる。)よって、緑茶は不発酵茶ということになる。
加熱処理は、日本では「蒸す」ということで行うのが中心であるが、中国では「炒る」ということで行うのが中心である。尚、「蒸す」というのは日本独特の製法である。また、日中以外では不発酵茶というのは珍しい。
近年は緑茶が含んでいるカテキンが注目されたことで、世界的に緑茶がブームになっている。しかし、日本や中国以外では、緑茶に蜂蜜や砂糖などを加えたものが販売されている。日本人から見たら「?」と思う所であるが、日本では紅茶やコーヒーが加糖されたものが販売されているが、紅茶やコーヒーをストレートで飲むのが主流の国の人から見たら「?」と思うのと同じである。→ミルクまでとは言わないが、緑茶に少量の蜂蜜や砂糖を加えると、苦みが無くなり、また違った味わいがするものである。一度試してみたら如何かと...(コーヒーや紅茶に砂糖を入れるのよりも少なめに(半分から2/3程度にする)のが良いですよ。))
尚、日本では緑茶の茶葉はお茶を抽出するためだけに使うのではなく、茶葉の天ぷら、かき揚げ、炒め物などの料理の材料として、食材として使用することもある。
英語では「Green Tea」、ドイツ語では「Grüner Tee」、フランス語では「Thé vert」、イタリア語では「Tè Verde」、スペイン語では「Té Verde」、中国語では「緑茶」という。
「デザート」:西洋料理に於いて、食事の最後に出される菓子や果物のことを言う。特に、最後に食するものになるため、高い満足感を得られるものが出されることが一般的になっているため、甘い菓子や果物などが主流となっている。ということで、一部の国では「デザート」と呼ばずに「スイーツ」と呼んでいる。尚、果物類はビタミンなどを確保するという意味合いもあり、食事全体を通しての栄養のバランスまでもが考慮されているのが普通である。
尚、一般的な西洋のコース料理は、サラダでメーンコースが終了し、それ以降を「デザートコース」と呼ぶ。そしてデザートコースで出される食事は全て「デザート」と呼ぶのが普通である。
英語、フランス語では「Dessert」(但し、発音は異なる)、ドイツ語では「Nachtisch」または「Dessert」、イタリア語では「Dolce」、スペイン語では「Postre」、中国語では「甜品」と言う。
「ヨーグルト」:発酵乳の一つであって、牛乳などの乳に、乳酸菌や酵母を混ぜて発酵させて作られる発酵食品(発酵乳)である。尚、牛乳から作られるものが最も知られているが、羊や山羊の乳からも同様に作られる。
栄養価が高く、牛乳の持っている栄養素をそのまま含んでおり、更に、乳酸菌によって蛋白質や脂肪が分解されているので、消化吸収も良くなっている。また、乳酸菌は腸内のビフィズス菌を増やし、整腸作用や大腸癌の予防、血中のコレステロールの低下や降圧作用があることが判っている。そのため、これ以上はない健康食品として知られている。更に、発酵させていることから、生乳よりも保存性にも優れることになる。
ヨーグルトは世界各地にあるが、発酵に使う乳酸菌の違い、使用する乳の違い(牛乳、羊、山羊の乳)によって完成したものは千差万別ということになる。そんな中で、世界的に知られているのは、ブルガリアのヨーグルトである。これは、ロシアの医学者であるイリヤ・メチニコフがブルガリアを訪れ、そこには長寿者が多いということで、その地方の現地食のヨーグルトを世界に広めたためである。
日本や欧米では、ヨーグルトはデザートとして食されることが多いが、地域によっては料理の素材として頻繁に使われたり、ソースに加工して食されたりするというように、使われ方は様々である。また、煮込み料理に加えることも珍しくなく、日本でもカレーの隠し味として使用する店がありますね。
また、日本でも「飲むヨーグルト」というものがあるが、飲料としても使用されていて、インドのラッシー、トルコのアイランは広く知られている。更に、「フローズンヨーグルト」と呼ばれるものは文字通り凍らせたヨーグルトであって、菓子としてはお馴染みのものとなっている。
歴史は古く、紀元前5000年頃に偶然から発見された食品とされている。(生乳の中に偶然に乳酸菌が入り、それによって発酵した。)日本には6世紀に仏教と共に入って来たとされているが、当時は寺院に於いては食材として知られることになるが、寺院の外には広がることはなかった。日本で一般的に見られるようになったのは、1917年にチチヤス乳業が初めて販売を開始してからである。しかし、普及するのは戦後になってからである。(定着したのは1970年代になってからである。)当初は牛乳パックと同様の容器で販売されていたため、牛乳と混同されてしまい、「腐った牛乳」と間違えられていた。そのため、牛乳パックとは異なる形状の容器が使用されるようになり、それが定着した'70年代になってようやく定着するようになった。
英語とイタリア語では「Yogurt」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Joghurt」、フランス語では「Yaoyrt」、スペイン語では「Yogur」、中国語では「酸奶」という。
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