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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その195) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「世界一の大河で...」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.14話」、「007」からは前回に続いてまたも「ムーンレイカー」です。

ケータイ刑事」:「・1st.14話」。「わたしの色気でとろけなさい! ~新人女優殺人事件」という物語である。この物語の本放送から、放送日が日曜23時だったのが土曜23時に変更となったということで、シリーズに於いても節目となった物語でもある。また、同じ相棒とで2クールに突入したのは「」「(2nd.)」に続いて3作目となった。(現時点でこの3作のみである。)また、これまでの物語で、色々とTVドラマや映画のパロディを行っているが、この物語ではセルフパロディを行っているということで、パロディの元ネタの範囲がこれまでとは違っている物語でもある。(イエデン刑事は「小銭形パイ、35才。現役女子高生にして人妻にして刑事。しかし彼女が35才であることは誰も知らない」ということで、設定から番組OPまで、「ケータイ刑事」の完全なパロディである。→「35才の現役女子高生というのも凄い設定である。また「イエデン」と言うのは「家の電話」ということであって、普通の黒電話のことである。)

TVドラマ「イエデン刑事小銭形パイ」の撮影が行われている中で事件が起こった。被害者はそれに出演している新人女優の桜木ミミで、びえすあい川の下流で発見されたのだった。で、ちゃんと岡野さんが現場に向かった。

その時に「びえすあい川」についての説明が(テロップで)行われる。「港区赤坂を流れる河川。その流域面積は世界最大を誇る」とあった。(一応、流域面積が世界最大の河川というと、アマゾン川であって、流域面積は705万平方キロ、長さは8300Km(測り方によっては8900Km)である。→びえすあい川の流域面積が世界最大ということは、705万平方キロ以上ということになるが、この面積は日本の面積の18.5倍以上ということになる。→「ケータイ刑事」に置ける「港区赤坂」は次元が歪んでいるとしか言えません...)

「一級河川 びえすあい川 港区・赤坂」という安っぽい看板が立っているが、どう見ても海にしか見えない。岡野さんは「びえすあい川は対岸が見えないぐらい川幅が広いんだ」と説明していて、ちゃんも「海ですね、まるで...」と漏らしていた。

捜査を開始して、被害者が桜木ミミと確認される。死因は溺死で、遺体が河岸に打ち上げられたのだった。また、ポケットには遺書があった。しかし岡野さんは遺体が来ている服装を見て疑問を持ち、「自殺じゃない」と判断した。(いつもの岡野さんとは違う判断だったことで、ちゃんも「岡野さんの推理、全部正しいんだもん...おかしいですよ」と言っていた。)

ちゃんと岡野さんは撮影現場(=びえすあい川の上流にあるレストラン)に向かった。で、撮影現場の一同に、桜木ミミが遺体で発見されたこと、自殺らしい、と告げる。この時、主演の大林しのぶが口にした「入水自殺」という言葉にちゃんは反応して、犯人は大林しのぶだと直感し、事情を聞く。しかし、アリバイを主張し、ミミの肺から検出された水はびえすあい川の下流の水だったことで、ちゃんは「推理に穴がある」と指摘されてやり込められてしまった。

一旦引き上げ、捜査を続けている間に、大林しのぶは札幌出身の元自衛隊員であること、桜木ミミの遺体には酸性雨の痕跡があったことなどから、大林しのぶが用いたトリックを見破った。

撮影現場であるびえすあい川の上流のレストランで、撮影の待ち時間の間にミミを呼び出し、脅して遺書を書かせ、睡眠薬を強制的に飲ませた。そして氷で作ったボートにミミを乗せて、びえすあい川に流した。氷のボートは流れていく間に解けていき、眠ったままのミミはやがて川に転落し、溺死した。また、ミミの厚着は氷の船に乗せたことで凍傷にならないようするためだったことと、ミミの靴下から犯行時に上流で降った雨(=酸性雨)の成分が検出されたことで、しのぶは逃げるしかなかった。更に、しのぶの衣装からも酸性雨の痕跡が出たことで、しのぶも観念したのだった。

(架空の川であるが)世界最大の流域面積を持つびえすあい川の上流で行われ、遺体が下流で発見された事件は、結局はその川の流域の酸性雨という地形に関する事柄から解き明かされたのだった。

007」:「ムーンレイカー」。1979年のシリーズ第11作で、7作ある3代目ボンドのちょうど真ん中の作品(=第4作)である。3代目になって度肝を抜く秘密兵器が次々と作品に登場することになったが、本作ではボンドが宇宙にまで進出したということで観客の度肝を抜いた作品となった。

ドラックスを追ってブラジルに入ったボンドは、アマゾン川流域に生息している植物が関係しているということを掴み、アマゾン川に調査の為に入った。

が、ボンドが調査をしていることを知ったドラックスは、雇っている殺し屋のジョーズにボンドを始末するように命じる。ボンドはモーターボートでアマゾン川を移動していたが、ジョーズの乗ったモーターボート(操縦しているのはジョーズではなく、ドラックスの配下の男であって、ジョーズと合わせて2人が乗っている。)が現れて、ロケットランチャーを放ってボンドのボートを攻撃し始めた。

ボンドは必死になってその攻撃を躱して逃げて行く。が、ジョーズのモーターボートは執拗に砲撃を続ける。で、アマゾン川を下っていきながらのモーターボート・チェイスが続くが、川の流れが速くなっていく。というのは、目の前に落差の大きい滝が待っていたのだった。川の先は滝、後ろにはジョーズがいる。絶体絶命の中、ボンドはモーターボートに仕込んであったハンググライダーで脱出する準備を始める。ボートは滝が近づいたことも会って、速くなった流れに乗って速度を上げていく。で、ボンドはモーターボートが滝に落ちる直前にハンググライダーで脱出して空に逃げた。で、ボンドの乗っていたモーターボートはそのまま滝壺に落ちていった。

一方、ジョーズはボンドがハンググライダーで脱出すると同時に、目の前に滝があることにようやく気づいた。で、方向転換使用としてボートのハンドルに手を伸ばした。が、怪力のジョーズはハンドルを壊してしまい、ハンドルの輪が外れてしまい、ボートは操縦不能となってしまった。で、川の流れは速くなっていき、ジョーズの乗ったモーターボートはそのまま滝壺に落ちていった。

が、不死身のジョーズは、モーターボートごと、滝壺に落ちたぐらいでは死ぬことはなく、何事もなかったかのようにドラックスのアマゾンの秘密基地に戻っていった。(が、そのモーターボートを操縦していたドラックスの手下はそのまま死亡した。)

(本当に)世界最大の流域面積を持つアマゾン川で上流から下流に向かってのボートチェイスが行われ、滝というその川にある地形を上手く利用したボンドは無事に脱出し、ジョーズは助かったものの、ドラックスの手下は死亡という三者三様の結果となった。

共通点は、物語上「世界最大の流域面積を持つ川」を舞台にしているところその川の地形を巧みに使っている(「ケータイ刑事」では上流の現場付近には火力発電所があって、局地的な酸性雨が降ると言うこと、「007」では滝があるということ)ところ、及びそれぞれの物語でこの川で人が1人死んでいるというところ、そして両者共にボート(「ケータイ刑事」では氷で作ったボート、「007」はモーターボート)を利用しているところである。また、ここで使われた川の流れの向きは、上流から下流に向かっている、という所も同じである。(ただ、川の流れの向きは「上流から下流へ/下流から上流へ」の2つしかないため、確率的にも一致する可能性は高いですが...)

一方、相違点は、「ケータイ刑事」に登場した「びえすあい川」というのは、あくまでも架空の川であり、流域面積云々という所も架空の設定であるのだが、「007」に登場した「アマゾン川」は、実際に存在する川であり、実際に流域面積が最大という世界一の大河である。また、「ケータイ刑事」では主人公の銭形は川を下ることはしていないが、「007」では主人公のボンドは川を下っている。

次回でこの連載は15クール目の終わりに達することになる。(3年9ヶ月になる。)ということで、ここのところ「シチュエーション」を中心に記しているので、次回は久しぶりに「ある物」にする予定です。(但し、「シチュエーション」に変更する可能性もあります。)何が登場するのかはお楽しみに。また、「銭形結」と「M3」関係は、16クール目ら突入するまでは温めておくことにします。(「銭形結」が終了したことで、「ケータイ刑事」は通算で206話+映画3本ということになるが、この連載の16クールが終了すると、丸4年、209回に達することになり、「ケータイ刑事」の話数に並ぶことになっちゃいます。まあ、そこに達するぐらいまでのネタならばありますし...)

 

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