目黒ひとみ『ゴールデン☆ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]
今回は'70'sのB級アイドルのアルバムを取り上げることにする。で、目黒ひとみである。彼女はソロのアイドル・シンガーとしてデビューして3枚のシングルを発表したものの、ソロとしてはパッとせず、カルト的な人気のある「ギャル」という3人組のアイドル・グループのメンバーとして活動していた人である。
ということで、ソロとしての曲とグループとしての曲をまとめた形のベスト盤がリリースされてもおかしくないのだが、そういうことをしない所がミソである。(レコード会社の違いということもその理由の一つと思われる。)で、同じようにソロとして数曲のシングルを発表したほかのアイドルと、まとめてベスト盤をリリースということになっている。(1人2曲ずつで10人前後がまとめられているというのではないのがポイントである。)→こういう形だと、他の人の宣伝にもなるということで、ばら売りする場合のトータルよりもセールスが伸びることが望めるのでしょうが...が、これは悪く言えば「抱き合わせ販売」ということになる。よって、賛否両論あるところである。
で、目黒ひとみの場合は、北村優子としのづかまゆみとをまとめている。(ギャルの石江理世、黒木真由美他のソロ時代と一緒でない所もポイントである。→ここもレコード会社の違いがある。)が、北村優子はシングル4枚しか発表していないので、それは分かるのだが、しのづかまゆみは片手では数えられないシングル曲を発表し、作詞家として数多くの曲を提供しているので、どうしてまとめる必要があるのか?と疑問に感じるところでもある。
3人のベスト盤ということで、収録曲は全23曲となっている。最初の8曲が北村優子、次の6曲が目黒ひとみ、その次の6曲がしのづかまゆみ、後ろの3曲がボーナス・トラック扱いで、3人のデビュー曲のカラオケ・バージョンという構成である。ボーナス・トラックを除く20曲は、全てシングルのA/B面の曲である。
収録曲は以下の通りである。(北村優子パート)『若草のデート』『学園祭』『ハロー・サンシャイン』『口笛ふいて』『ジェラシー』『ハッスルしないで男の子』『999粒の涙』『ツイストレディ』。(目黒ひとみパート)『わたしのシュガー・ボーイ』『ラブ・コール10:30』『アップル・パイが焼けるまで』『すてきなグランドマザー』『スイートポテト42キロ』『家庭教師』。(しのづかまゆみパート)『パパはもうれつ』『真夜中の買物』『曇り空』『純情記』『嫁入り前』『題名のない物語』。(ボーナス・トラック)『若草のデート(オリジナル・カラオケ)』『わたしのシュガー・ボーイ(オリジナル・カラオケ)』『パパはもうれつ(オリジナル・カラオケ)』。
ここに収録されている曲は特にヒットを記録したと言う訳ではないが、それぞれのファン(だった方)にはヒットの規模に関係なく、CDで(全曲)聴くことが出来るというのは嬉しすぎるところである。→これはこれで非常に価値のあることである。
ベスト盤の「ゴールデン☆ベスト」というシリーズは、ハズレというものもあるのもまた事実であるが、コアなものは徹底してコアな内容というものがあって、本アルバムは正にコアなものの代表的なものと言うことが出来る。このように面白い企画もののベスト盤であれば、お手元にあっても宜しいのでは...???(ただ、普通だと「目黒ひとみ(北村優子も然り)って誰?」と言うことになっちゃうでしょうが...→しのづかまゆみだと、ものまねタレントとして別の道があるだけに、本ベスト盤では「しのづかまゆみ+2人」ということになっちゃうかも知れませんが...)
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