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MARSHALL CRENSHAW『MARSHALL CRENSHAW』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼のデビュー・アルバムである。デトロイト出身ということもあって、デトロイト・ロックの魂をしっかりと持っていて、アルバム志向のミュージシャン(「Album Oriented Rock」のAORミュージシャン(「Adult Oriented Rock」のAORとは別物である。)の一人として知られている。)としても知られている。その分、派手な所が無いのだが、堅実で聴き応えのあるロック・アルバムとなっている。そういうこともあって、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートでは半年にわたってチャートインし続けている。(但し、ピーク順位は50位であった。)

収録曲は以下の全12曲である。『There She Goes Again』『Someday, Someway』『Girls...』『I'll Do Anything』『Rockin' Around In N.Y.C.』『The Usual Thing』『She Can't Dance』『Cynical Girl』『Mary Anne』『Soldier Of Love』『Not For Me』『Brand New Lover』。

この中からシングル・カットされたのは、スマッシュ・ヒットとなった『Someday, Someway』である。Billboardでは最高位36位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Someday, Someway』、それ以外からは『There She Goes Again』『The Usual Thing』『Soldier Of Love』『Not For Me』という所をピックアップしておく。

アルバム全体を通して、ベタながらも心地よいロックを聴かせてくれていて、それなりに楽しむことが出来るのだが、もう少し華やかなところが欲しいと思ってしまう。捨て曲はなく、全部の曲に気合いが入っているのだが、全体的に纏まりすぎていておとなしさを感じてしまうのである。また、時間的にも12曲という曲数があるのに34分強という時間しかなく、ちょっと短いと感じてしまう。(1曲が3分弱ということになる。)曲の時間というのはその曲の評価には関係なく、独立したものである。しかも、'50'sや'60'sのロックンロール・ナンバーは1曲が3分弱というのが当たり前であった。(短いながらも満足させる要素がしっかりとあったということになる。)よって、時間が短いので内容が劣るということでは無いのだが、曲の中に「これぞ!」という華となる部分が無い。但し、アルバム全体を通した芯があるので、アルバム年はそれなりに主張が通っていて、それなりに楽しむことは出来る。

万人向きということではないが、アルバムとしては決して悪いものではないだけに、コアなロック・ファンであればチェックしておいても宜しいかと...

 

Marshall Crenshaw

Marshall Crenshaw

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1988/05/27
  • メディア: CD

Marshall Crenshaw (Omr)

Marshall Crenshaw (Omr)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mobile Fidelity Koch
  • 発売日: 2009/03/24
  • メディア: CD

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