ケータイ刑事銭形零11話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は第11話の「殺意のステップ ~赤い情熱のタンゴ殺人事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「殺意」について、「ステップ」について、「情熱」について、「タンゴ」について記します。尚、「タンゴ」については「零・11話[裏ネタ編]」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/6日付です。)
「殺意」:人を殺そうという気持ち、心、意思のことである。英語では「Murderous intent」、ドイツ語では「Mörderische Absicht」、フランス語では「Intention Meurtrière」、イタリア語では「Intenzione Criminale」、スペイン語では「Intento Asesino」、中国語では「殺機」と言う。
尚、この気持ちを持つことだけでは犯罪行為にはならないが、この気持ちを実行すると犯罪になるのは言うまでも無い。
「ステップ」:いくつかの意味があるが、主な意味としては、歩幅などの歩みを意味する「一歩」という意味と、複数の段階がある事柄に於いて、その特定の「段階」のこと、階段状になったものの「段」のことという3種類に分けられる。(細かい意味は、更にそこから細分化される。)また、専門分野では、地理で、乾燥した平らな土地の草原のこと、気象学では乾いた乾燥地帯の気候のこと(ステップ気候)、数学で「ステップ関数」のこと、陸上競技の三段跳びに於いて、第二歩の跳躍のことをいう。但し、地理と気象学でのステップは英語では「Steppe」という単語となり、それ以外の言葉は英語では「Step」という単語が使われる。
この物語では踊りであるタンゴに関するステップのことを指しているため、歩みを意味する「一歩」に含まれる踊りの一歩のこと、または足の動きのことを指す。
英語では「Step」、ドイツ語では「Schritt」、フランス語では「Pas」、イタリア語では「passo」、スペイン語とポルトガル語では「Passo」と言う。
「情熱」:激しく燃え立つ感情のこと、若しくは熱した感情のことを言う。
特にラテン系民族は情熱的であると言われていて、その中でもスペイン語圏の国々(スペインをはじめ、アルゼンチン、メキシコ、ペルー、コロンビア、チリなど)は特に情熱的と言われている。ということで、アルゼンチンもスペイン語圏(アルゼンチン国内では「カスティーシャ語」と呼ぶのが一般的である。)
英語では「Passion」と言うが「Ardor」や「Enthusiasm」と言う言葉が使われることもある。また、ドイツ語では「Leidenschaft」、フランス語では「Passion」、イタリア語では「Passione」、スペイン語では「Pasión」、中国語では「熱情」という。
「タンゴ」:ポピュラー音楽の一つであり、ダンス用のタンゴと観賞用のタンゴがある。現在は世界に広まっているが、発祥はアルゼンチンのブエノスアイレスであって、19世紀半ばのことである。(比較的新しいものである。)
キューバのハバネロを起源とするミロンガ、移入されたチェコのボヘミア地方の民謡のポルカ、コクジン系住民のカンドンベ、等が影響しあって発展したとされている。当初は男が踊るための曲として生まれ、酒場で男同士が踊るということで始まったが、やがて男同士ではなく娼婦を相手に踊られるようになり、男女で踊る形が生まれた。それが上流社会で社交ダンスという形に発展し、ヨーロッパに紹介されると瞬く間に人気が出た。そして社交ダンスとして広く普及することになった。尚、ヨーロッパの単語は、アルゼンチンのタンゴから変化をしている。
一応、発祥の地であるアルゼンチンのタンゴを「アルゼンチン・タンゴ」、欧州のタンゴを「コンチネンタル・タンゴ」(「ヨーロッパ・タンゴ」とも言うこともある。)と呼んで区別されている。(「タンゴ」であってもやはり別物です。)
日本には昭和初期にアルゼンチンから入って来たのだが、広く知られるという所までは広がらなかった。戦後になって、ヨーロッパからムード音楽の一つとして入って来たが、戦前のアルゼンチン・タンゴと区別することもあって「コンチネンタル・タンゴ」と呼ばれ、これが社交ダンスとして知られるようになった。その後、1980年代になって、アメリカ経由でアルゼンチン・タンゴが再び入って来て、改めてアルゼンチン・タンゴが知られるようになった。
音楽的な特徴は、2拍子系のサウンドであって、テンポが良く、スタッカートが多用されていて、歯切れがよいということである。また、メロディの方はメランコリックなものが特徴でもある。ダンス音楽であるが、基本的には社交ダンスであるため、1人で踊るというものでは無く、2人でペアとなって踊るというのが基本である。
演奏の方は、バンドネオンと呼ばれる楽器を中心にした構成で行われ、バンドネオン、バイオリン、ピアノ、コントラバスという構成が標準的な編成である。また、これにギターが加わることもある。尚、バンドネオンはアコーディオンの一種であり、鍵盤ではなくてボタンが並んでいる蛇腹楽器であり、1840年頃ドイツで発明されたとされている。(アコーディオンは1820年頃発明され、その改良されたものと言うことが出来る。)尚、コンチネンタル・タンゴではバンドネオンではなくてアコーディオンが使用されることも多い。
日本では『ラ・クンパルシータ』(曲名は知らなくても、この曲のメロディは誰でも聞いたことがあるでしょうね。)やA・ピアソラの『リベルタンゴ』という曲が有名である。また、クラシック、ジャズ、シャンソンなどのジャンルの音楽と融合して独自の発展をしていることでも知られている。尚、歌詞は基本的にはスペイン語(カスティーシャ語)である。(但し、世界的にヒットを記録したタンゴの中には英語やフランス語のものもある。日本では、日本語の歌詞が付けられている曲も少ないが存在している。→菅原洋一や淡谷のり子、最近では冴木杏奈が日本語でタンゴを歌っていることが知られている。)また、歌詞の無い曲、所謂「インスト曲」も結構多い。
それ以外の曲としては、1969年のヒット曲で皆川おさむが歌った『黒ネコのタンゴ』が知られている。(原曲はイタリアの童謡コンテストの入賞曲である。)現在ではタンゴの定番曲の一つとなっているが、当時はタンゴと言うよりも歌謡曲の一つという位置づけであった。現在ではコンチネンタル・タンゴの曲としてカヴァーされたり、様々な曲調にアレンジされて知られている。
英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語など、殆どの言語で「Tango」と言うが、オランダ語では「Ballroomtango」、中国語では「探戈舞」と言う。尚、英語の「Tango」には、名詞としての「タンゴ」と言う意味と動詞としての「タンゴを踊る」という意味がある。
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