MICHAEL SEMBELLO『CARAVAN OF DREAMS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年に発表された彼の3枚目のソロ・アルバムである。ソロ・アルバムとしては6年ぶりということで、実に久しぶりということになったが、この時間というのが、彼の音楽とはこういうものである、ということを見直しさせるのには十分な時間を与えることになって、内容的にも濃いアルバムになっている。但し、セールスの方は伸び悩み、Billboardのチャートにランクインはしていない。
収録曲は以下の全12曲である。『Heavy Weather』『Where We Gonna Dance』『Thing Called Love』『Movers And Shakers』『Passion』『Black Rain (Miles To Go)』『Winter Of Our Love』『Shangri-La』『State Of My Heart』『The Cure For Love』『The Harder Love Falls』『Where Are We Now』。
この中からシングル・カットされたのは『Heavy Weather』である。セールスとしては伸びなかったが、他のアーティストも取り上げていて、カヴァーされていることからも、評価の高い一曲であり、隠れた名曲として知られている一曲である。
お薦め曲としては、『Heavy Weather』を筆頭に、『Black Rain (Miles To Go)』『State Of My Heart』『The Cure For Love』という所をピックアップしておく。また、彼の多彩な所を知らしめているインスト・ナンバーである『Passion』は異色の曲と言うことで一度は聴いておきたい所である。
完成度が高く、内容的にも充実しているのだが、兎に角セールスが伸びなかったことで、殆ど忘れられているアルバムになっているのが残念な所である。確かに、彼というと1983年の全米No.1ソングを含んでいるアルバム「BOSSA NOVA HOTEL」ということになるが、商業路線の典型的なアルバムとしても知られているそのアルバムよりも、本アルバムはアーティストらしさが出ているアルバムであり、彼を知るには本アルバムの方が良いでしょうね。
ということで、本アルバムのようなアルバムのことを「隠れた名盤」と言うのだが、こういうアルバムって意外と多いだけに、色々と探してみるというのも面白い所である。また、本アルバムは'80'sという時代の作品ではないものの、'80'sサウンドがお好きな方は必聴の一枚である。
↓本アルバムが見つからないので、彼の代表作を拾っておきます。
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