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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その196) [ケータイ刑事]

今回は久しぶりに「ある物」シリーズということにして、劇中に登場した小物を対象にして記します。で、テーマは「ノック式ボールペン」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.8話」、「007」からは3回連続となる「ムーンレイカー」です。(「その66」(テーマは「筆記用具」)に於いて、「ムーンレイカー」は触れたことがあるのだが、「ケータイ刑事」はその時には全く触れなかった別の物語です。)

ケータイ刑事」:「・2nd.8話」。「心に嘘はつけないぜ! ~サイコドクター殺人事件」という物語である。「銭形雷」の2nd.シリーズは全14話ということなので、この物語から2nd.シリーズの後半に突入となった(「」「・2nd.」「・1st.」は2クール、「」は10話であるため除外するとして、それ以外のシリーズは全13話(「」と「」は1st./2ne./3rd.(「」のみ)をそれぞれ分けることとする。)であるため、第7話が折り返しということになる。)が、傑作が続出した時期の物語である。

心理カウンセラーの西湖独太(さいこ・どくた)が殺され、助手の美山華子に話を聞いたちゃんは、以前、西湖と口論していた患者の戸ヶ里益男(とがり・ますお)の名前を挙げた。で、ちゃんと高村さんは戸ヶ里のアパート(なだそう荘)に行き、戸ヶ里に話を聞いた。

戸ヶ里が「先生を殺してやる」と言ったことがあると言うことは認めたが、西湖のクリニックに通っていたのは半年も前のことであり、更にそんな話しは守秘義務がある医者としては最低と口にする。で、高村さんが、西湖先生が殺されたことを告げ、「あなたのアリバイを聞かせてくれ」と言って手帳とボールペンを手にした。(ノック式のボールペンである。)で、ボールペンをノックした高村さんだったが、突然戸ヶ里が怯えだして「それを俺に向けないでくれ」と言って座り込み、頭を抱えてしまった。高村さんは「それってこれ?」と言ってボールペンを何度かノックするが、戸ヶ里は頭を抱えて震えるだけだった。

カルテから、戸ヶ里は極端な尖端恐怖症であることが分かり、先の尖った包丁で刺し殺されていた西湖を戸ヶ里が殺すことは不可能だとちゃんは判断した。が、今度はその戸ヶ里が殺されたという知らせが入った。で、西湖の事件と戸ヶ里の事件を調べるちゃんと高村さんだった。

高村さんは戸ヶ里が西湖殺害犯人であって、逃げ切れないと思って自殺したと判断し、西湖殺害にとんでもないトリックを使ったと言うが、ちゃんはそれをあっさりと否定した。で、結局のところ、2つの事件は美山が犯人であり、美山と戸ヶ里は共犯で西湖を殺害し、口封じと全ての罪を戸ヶ里になすり付けるために戸ヶ里は殺されたのだった。美山が犯人と分かったのは、美山が潔癖性というよりも「不潔恐怖症」だったということで、西湖殺害時のアリバイ工作が裏目に出たのだった。

007」:「ムーンレイカー」。1979年のシリーズ第11作、3代目ボンドの第4作である。I・フレミングの原作小説ではミサイルを使ったロンドン壊滅計画に立ち向かうボンドの活躍を描いた物語ということで、物語の全てがイギリス国内だけというものだったが、映画版では大きく改変されて、全人類の壊滅計画に対するボンドの活躍を描き、地球上だけでなく宇宙にまでボンドが進出することになり、原作と映画との差が大きい作品となった。(3代目ボンドの作品は原作小説からの飛躍が大きいというのが当たり前になりました。)

ドラックスを追ってベネチアに入ったボンドは、マークしていたガラス工房を調べるが、そこで再びグッドヘッド博士(=ボンドガール)の姿を目にした。

夜になって、再び工房に潜入したボンドは、ドラックスの用心棒のチャーに襲われる。工房の展示物を派手に破壊し、ステンドグラス裏の時計台でのバトルから、チャーを倒したボンドは、グッドヘッド博士のホテルに忍び込んだ。

グッドヘッド博士は話をはぐらかそうとするが、ボンドはグッドヘッド博士の所持品を一つずつ手にしていく。最初に手にしたのは、一見したところは普通のボールペンであった。何か文字を書いたボンドはそこに仕込まれている毒針をだした。ということで、そのボールペンは普通のボールペンではなくて「毒針ボールペン」であった。(見た目にはそれなりのブランド品と思われる高級ボールペンである。)そして針を出し、毒液が出ることを確かめた。

更に、ボンドはグッドヘッド博士の所持品である手帳サイズ日記帳(矢を発射することが出来る。)、香水の瓶(火炎を放射することが出来る。)、ハンドバッグ(通信用のアンテナが飛び出した無線通信機であった。)を次々と手にして、それらが秘密兵器であるということを指摘した。そしてこれらはCIAでよく使われているものだと指摘し、彼女はCIAから派遣されていると言うことを見抜いた。で、グッドヘッド博士はこれまでに掴んでいる情報交換をすることを提案し、ボンドはそれを受け入れた。(その夜、2人はベッドインということになった。)

また、この時、グッドヘッド博士はホテルを引き払って次の場所に向かう用意をしていたが、ボンドは荷物の様子からそれを見抜き、また、行き先がリオデジャネイロということも、グッドヘッド博士に悟られないように掴んでいた。(で、ボンドはガラス工房の後処理(結局、ドラックスも手を打っていて)何事もないガラス工房ということで、Mは恥を回とと言ってボンドを叱責していた。)

また、その毒針ボールペンは、後にアマゾンのドラックスの地上秘密基地で、ボンドが巨大アナコンダのいる水槽に落とされた時、これをアナコンダに突き刺してアナコンダを倒してピンチを脱出するのに使われている。

共通点は、身の回りの日用文具品が恐怖の対象物になっているということ(「ケータイ刑事」では尖端恐怖症患者がいたこと、「007」では毒針が仕込まれていた。)、しかし、恐怖の対象になる物でありながら、全く恐怖を感じることの無かった人物も登場していること(「ケータイ刑事」では普通のちゃんや高村さんは全く何でもなく、「007」ではボンドが秘密兵器と言うことを見抜いて、全く動じなかった。)である。また、そのポールペンの持主は主人公(銭形/ボンド)ではなくてその相棒(高村さん/ボンドガールのグッドヘッド博士)であったこと、そして当たり前過ぎる当然のことであるのだが、そのボールペンは正しい筆記用具として(一応)使われているというのも共通点ということになる。

一方、相違点は、「ケータイ刑事」では、何の仕掛けもない、何処にでもあるごく普通のボールペンであったが、「007」では(CIAの支給品である)秘密兵器であったということ、登場したポールペンに絡んだ人物が「ケータイ刑事」では死んでいる(戸ヶ里が殺された。)が、「007」では死んでいないということである。(アナコンダは人手はないですからね...)

次回から16クール目に突入となる本連載ですが、とりあえずは「ある物」シリーズということで記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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