MR. BIG『MR. BIG』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。日本での人気の方が世界での人気よりも高い彼らであるが、その傾向はデビュー・アルバムである本アルバムから見られている。本アルバムは、Billboardでは最高位46位、イギリスでは最高位60位を記録していて、デビュー・アルバムということではまずまずの成績を残しているが、日本ではオリコンで最高位22位を記録している。
収録曲は以下の全11曲である。『Addicted To That Rush』『Wind Me Up』『Merciless』『Had Enough』『Blame It On My Youth』『Take A Walk』『Big Love』『How Can You Do What You Do』『Anything For You』『Rock & Roll Over』『30 Days In The Hole』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。まずは『Addicted To That Rush』がシングル・カットされ、Billboardのメインストリーム・ロック・チャートで最高位39位を記録している。(HOT 100にはチャートインしていない。)一方、2nd.シングルとしてリリースされた『Wind Me Up』はチャートインを果たしていない。
お薦め曲としては、シングル曲の『Addicted To That Rush』と『Wind Me Up』、それ以外からは『Blame It On My Youth』『Big Love』『Anything For You』という所をピックアップしておく。
日本でも欧米でも、セールスやヒットの規模では次作以降の方がより大きなヒットとなっているが、評価としては本作が彼らの最高傑作という声が多いのもまた事実である。(次作以降では、セールスを意識した音造りがされているところがあって、「作られたヒット作」と感じてしまうのもまた事実である。)それだけに、これという計算もなく、音楽の文字の如くプレイしているという基本的な姿勢が本アルバムのよいところである。
確かに、次作以降の方がより練り上げられた所が出ているが、バンドの原点である本作の魅力というのも捨てがたく、現在でも時々聴きたくなるアルバムの一つである。ということで、たっぷりと堪能しましょう!
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