ケータイ刑事銭形雷24話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形雷・裏ネタ編」は第24話の「キョの三宝を守れ! ~銭形雷探偵団VS怪人5面相事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「三宝」について、「探偵団」について、「VS」について、そして「雷1話」からこの台詞の登場が遂に適ったということで「トミコ」ついて記します。尚、「探偵団」については「零・4話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/6/11付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「三宝」:「3つの宝」という意味である。世の中では、特定の分野に於いて、優れたものを語る場合、絶対的なNo.1を取り上げるのではなく、優れたトップクラスのいくつかをまとめて取り上げることが多いが、その際にトップクラスのものを3つ取り上げるということが多い。
例えば山の高さのような物理的な量として決まるものであれば、No.1だけ取り上げても特に問題はないが、完成の世界が入る事柄でNo.1を取り上げようとしたら、一部の人は納得しても、別の一部の人はそれを納得出来ずにべつのものがNo.1だと言って、纏まらず、物別れになってしまうということが当たり前のように起こる。よって、そういう争い防ぐためにも、トップクラスのものを複数取り上げることで、絶対的なNo.1を定めず、トップレベルのものを並べて語ることが行われる。「世界の三大○○」として語られるものは、その例である。(「三大○○」に限らず、4つ取り上げる場合もある。)で、「三宝」というのもそれに倣っていることになる。
尚、「宝」とは貴重な品物、大切な品物、財産、財宝、のことであり、英語では「Treasure」、ドイツ語では「Schatz」、フランス語では「Trésor」、イタリア語とスペイン語では「Tesoro」、中国語では「宝」と言う。また、「三大○○」と言う言い方としては、英語では「Three Major ○○」という。また「Big Three」という言い方もあるが、特に断りがなければこの言葉は一般的に自動車の三大メーカーのことを指す。
「探偵団」:「団」とは、人の集まりに対して呼ばれるものであり、そういった人の集まりの中でも、特に組織だって集まった仲間のことを指す。(「○○団」という言い方をするが、この場合は「○○」という人たちが集まった集団と言うことになる。)自治会などで作っている「自衛消防団」とか、若い人の集まりである「青年団」などはその典型的な例である。
一方、「探偵」とは、密かに他人の事情や犯罪の事実などを探ること、若しくはそれを職業としている人のことである。(業界で言うと、調査業ということになる。)興信所が行う調査とは別物とされているが、調査内容によっては重なる場合がある。主な調査は、素行調査、浮気調査、人捜し、信用調査などである。
また、数多くの探偵小説などでは、警察に変わって、(刑事)事件を調査して真犯人を割り出すのが「探偵」であり、こういうジャンルの作品は定番になっている。またそういう「探偵」の中でも「名探偵」と呼ばれる敏腕、辣腕の探偵がフィクションの世界では数多く生まれている。シャーロック・ホームズ、エルキュール・ポアロ、金田一耕助、明智小五郎は余りにも有名な名探偵であるが、そういう名探偵を元ネタにしている今回の物語は、登場するのはパロディ探偵であるものの、ミステリー・ファンにとってはある意味で爽快な物語ということにもなる。
尚、探偵は、アメリカでは元警官、元CIA、元FBIという人が退職後に探偵となる場合が珍しくなく、日本でも元警察官が探偵になるというのも珍しくない。しかし、日本では探偵と言ってもあくまでも民間人なので、警察官のように銃の携行は認められない。(所持していたら「銃刀法違反」で逮捕されます。)
「探偵団」とは、そういう探偵が複数人集まった一団のことである。泪お姉ちゃまの時(「泪・2nd.5話」)、零ちゃんの時(「零・1st.4話」と「零・2nd.3話」)、そして今回の物語(加えて「雷・2nd.11話」も加えて問題ないですね。)には、複数の探偵が集っているので「探偵団」と言うのは間違いではない。(この時、銭形姉妹は探偵ではなく、このことは泪ちゃんも言っていました。)が、集まっている探偵というのがヘッポコ探偵であって、「迷探偵」であることを考えると「探偵団」という言い方も語弊があるように感じます。尚、「銭形○探偵団」と言っているのは、最も優秀な人、及びリーダーは銭形姉妹であることを考えると、間違いではないが、銭形姉妹は探偵ではないことを考えると、やはり「探偵団」というのはどうかと...
尚、「探偵団」として有名な作品としては、江戸川乱歩の生み出した「少年探偵団」がある。この作品は映画化やTVドラマ化も複数回されている人気作品である。(但し、名探偵明智小五郎や、宿敵の怪人二十面相も同時に登場しているため、タイトルに「少年探偵団」とあっても事実上の主人公にはなっていないですが...)
「VS」:英語の「Versus」の省略形であって、「○○に対する」「対」という意味である。また、スポーツをはじめとする各種競技で、対戦する両者を「VS」ではさみ、「A VS B」と表記して、「A対B」ということを表す。尚、「VS」は省略語であるが、「VS.」ではなくて「VS」と表記するのが一般的であるが、「V.」と表記されることもある。
「ケータイ刑事」でもサブタイトルに「VS」が入っている物語は結構ある。その中でも怪人十面相(八面相、六面相、5面相、3面相も含む)が登場する物語はシリーズの名物であり、看板作品でもある。(何せ、「泪」「零」「雷」で合わせて5本あるわけですから...)
「トミコ」:「噂の刑事トミーとマツ」に登場した岡野さんと松山さんのコンビであるが、毎回、物語の終盤でトミーとマツがピンチになると、松がトミーに向かって「トミコ」と叫び、これを耳にすると、トミーは凄腕の刑事としての能力を発揮して、窮地を脱出し、犯人たちをぶちのめしてしまうことになる。尚、とリーズの途中からは、これを聴くと耳をピクピクと動かし、超人的な運動能力を発揮するというように、パワーアップしている。尚、超人的な活躍をしても、正気に戻るとその間の記憶は亡くなっているので、全く覚えていないというのもお約束である。
岡野さんの名前は「岡野富夫」であるが、その名前の「富夫」を女性の名前にしたものであり、これによってダメ刑事ぶりを叱咤激励しているものでもある。
尚、マツがトミーのことを「トミコ」と言うのは毎度のことであったが、いつしかその逆に、トミーが待つに対して「マツコ」と言うことも登場するようになった。(マツは鼻をピクピク動かして超人的な能力を発揮するようになった。)
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