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「THREE VIOLENT PEOPLE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年のアメリカ映画「三人のあらくれ者」である。日本での劇場公開は1957年4月であった。南北戦争終結後のテキサスを舞台にした西部劇であるが、ガンプレイなどのアクションを見せる作品ではなく、人間ドラマに重きを置いた作品である。

作品データを記しておくと、時間は100分、原作はレオナルド・プラスキンズ、監督はルドルフ・マテ、脚本はジェームズ・E・グラント、撮影はロイヤル・グリッグス、音楽はウォルター・シャーフである。そして出演は、チャールトン・ヘストン、アン・バクスター、トム・トライオン、ギルバート・ローランド、フォレスト・タッカー、エレーン・ストリッチ、ブルース・ベネット、バートン・マクレーン、ジョン・ハーモン、たちである。

時は1866年、南軍の大佐だったコルト・ソンダースは故郷・テキサスの牧場へ帰る途中、ダラスでローナと知り合って結婚をした。で、コルトは新妻と共に5年ぶりに牧場に帰ってきた。久しぶりに会う親友のイノセンシオは喜んで迎えたが、コルトの弟・シンチは、牧場の分前をよこせと迫るが、コルトはきっぱりとこれを断った。その頃、政府の長官ハリスン、その部下・ケイブル、山師・マッシーたちは、土地や牧場を強奪するために示し合わせ、重税を課す政策を進めていた、で、ハリスンたちはコルトの牧場にやって来た。で、両者の間に争いが起こる。マッシーは、ローナを知っていたこともあって、ローナを使ってコルトを油断させ、そこをケイブルに撃たせようと企んだが、コルトに油断は無く、シンチたちが物陰から銃を構えていたのだった。で、ハリスンたちは去っていったが、コルトはローナも一味ではないかという疑念を持ち、金を与えて牧場から出て行くように言った。ローナは、これをチャンスと重い、馬を盗んだシンチと共に去っていった。が、コルトはイノセンシオから、ローナが身籠もっていると教えられると、ローナを連れ戻した。その頃、シンチは殺し屋となり、ケイブルと組んでコルトの牧場を襲撃する計画を立てていた。やがて子供を産んだローナは、再びコルトに追い出され、牧場から出て行く所だった。しかし彼女は3万ドルの証文を破り捨てた。そんな所に牧場を襲撃しようとしてシンチが現れた。コルトとシンチは決闘することになる。しかし、なかなか銃を抜くことが出来ないでいた。そこにケイブルたちが襲撃をかけてきた。銃撃戦となり、シンチがケイブルを撃ったが、シンチも重傷を負った。ケイブルが倒されたこともあって一味は逃走していき、牧場は無事だった。が、シンチも死んでしまい、ローナとコルトは初めて愛情があることに気づいて、真の愛で結ばれた。

物語の途中までは、特に見せ場もないごくありふれた物語であって、退屈なのだが、ローナの過去が明かされてから大きく変わっていき、面白くなってくる。ただ、クライマックスにけっとうがあるものの、西部劇として捕らえたら物足りなさを感じてしまう。ということで、西部劇の形を取った人間ドラマということで見た方がよい作品である。(人間ドラマとして捕らえたら、悪くは無い作品である。)

 

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