MINIMAL COMPACT『DEADLY WEAPONS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らの3rd.アルバムである。欧州・ベルギーを拠点として活動する彼らであるが、メンバーの5人の内4人がイスラエル出身ということで、ロック・バンドとしてはちょっと珍しい存在である。と言っても、サウンドの方はポスト・パンクのニューウェーブに分類されるものであって、中近東ロックという訳ではない。(中近東の雰囲気を持っている曲もありますが...)
収録曲は以下の全10曲である。『Next One Is Real』『Losing Track (Of Time)』『Well』『There's Always Now』『Nada』『Not Knowing』『Deadly Weapons』『Burnt-Out Hotel』『Howling Hole』『Next One Is Real』。
尚、この中からシングル・カットされたのは『Next One Is Real』であるが、特に大きなヒットを記録した訳ではない。
お薦め曲としては、シングル曲の『Next One Is Real』、それ以外からは『There's Always Now』『Not Knowing』『Next One Is Real』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーである『Deadly Weapons』をピックアップしておく。
ポスト・パンクということではサウンドとしては決して悪いものではない。が、彼らのサウンドの特徴となる部分のアピールが弱いため、「これが俺たちのスタイルだ」といつものが伝わってこないのが残念である。特徴的な要素を持っているだけに、それをもっとアピールしていたら、十分ブレイクしたのではないかと思われるだけに、ちょっと残念である。
が、なかなかユニークな存在であることにはかわりがないだけに、こういうバンドもいるんだ、ということで、耳を傾けておくというのも面白い所である。
尚、普通のロックを中心に聴く方には、ちょっと抵抗感があるかも知れないだけに、パンク・ロック、更にニューウェーブ系のサウンドがお好きという方でないと、深入りしない方がよいかも知れませんが...
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