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ケータイ刑事銭形零11話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形零」の第11話「殺意のステップ ~赤い情熱のタンゴ殺人事件」の「裏ネタ編」の6回目の増補となる今回は、高村さんが口にした「ダンスの上手なお姉さん」について、そして「こじつけ」について、「言い掛かり」について、「パニック」について、「殺人幇助」について記します。尚、「パニック」については「・10話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/6日付です。)

ダンスの上手なお姉さん」:言うまでも無く、2代目ケータイ刑事の銭形舞ちゃんのことである。また、ちゃんは「ダンス・クイーン」の異名を持っていましたね。

尚、この物語の時点では、高村さんはちゃんとコンビを組んではいないが、ちゃんとちゃんとコンビを組んでいるので、話としてちゃんのことを聴いているのでしょうね。(実際、ちゃんに対しては、「・2nd.4話」で、ゼスチャーでちゃんのことを「(ちゃんの)妹」として出していましたし...)で、実際「M1」でちゃんとコンビを組むことになったが、その時にちゃんに「君とはコンビを組んでみたかった」と言っていただけに、ひょっとしたら「憧れの君」だったのかもしれませんね...

こじつけ」:無理に筋の通ったことのように言いなしたこと、無理に関係づけたこと、またはその言葉のことを言う。通常の理論を無視して、無理矢理関係づけるため、理論的には矛盾していたり、辻褄が合っていないというのは当たり前のようにある。

また、理論的なことを無視して曲解したり、屁理屈をこねるということも、「こじつけ」が行われる場合には見られることである。

「ケー刑事」では、真犯人が銭形にトリックを見抜かれたときに、よく口にする言葉でもある。そのため、銭形に対して「こじつけよ!」という台詞はよく出てくるものでもある。(「真犯人フラグ」と言うことも出来るが、「ケー刑事」では犯人はそれまでに分かっていることが多いので、「真犯人フラグ」と言うよりも「墓穴フラグ」と言った方がいいでしょうかね...)

英語では「Distortion」、ドイツ語では「Verzerrung」、フランス語では「Distorsion」、イタリア語では「Distorsione」、スペイン語では「Distorsión」、中国語では「牽強附會」という。

言い掛かり」:口実を設けて他人を困らせること、または相手を咎めることである。尚、良くある誤りとしては「言い掛かりを言う」という使い方があるが、これは誤用であって、「言い掛かりを付ける」と言うのが正しい日本語である。(「イチャモンを付ける」「因縁を付ける」と同じ用法である。)

「ケータイ刑事」に於いては、銭形にトリックを見破られた場合、これも犯人がよく口にする言葉である。が、これもその後で銭形に動かぬ証拠を突きつけられることになるだけであり、「墓穴フラグ」となっている。

英語では「Accusation」と言うが、それが本当にイチャモンであった場合は「冤罪」といことになるため、「False Charge」と言うこともある。ドイツ語では「Anschuldigung」、フランス語では「Accusation」と言う。

パニック」:群衆の混乱した状態のこと、または個人の混乱した状態のことを言う。また、経済学に於いては「恐慌」のことを指す。更には「狼狽の」「大混乱の」という形容詞という意味と、俗語では「非常に滑稽な人」という意味がある。(一般的には「群衆の混乱した状態」のことを指す。)

英語では「Panic」、ドイツ語では「Panik」、フランス語では「Panique」、スペイン語では「Pánico」、ポルトガル語では「Pânico」、ポーランド語では「Panika」、中国語では「恐慌」と言う。

語源は、ギリシャ神話の家畜と牧人の神・パン(「パーン」と表記されることもある)である。パンは上半身は人間で、山羊の足と耳、角を持つ剛毛を持った姿をしている。羊飼いと羊とを監視する神であり、ヘルメスとニンフの子である。昼寝を邪魔されると牧人とその家畜に対して恐慌を与えて混乱した状態にする、ということから、「パニック」という言葉が生まれた、とされている。

パニック状態は、一定の心理的混乱が起こった状態で生まれるものであり、集団的逃走ということを引き起こす。これは、心理的に不安な状態に陥っていると、絶対的脅威に対しては恐れとなり、これがヒステリー的な信念を生み出すことになる。そして、その感情は「その場から早く脱出したい」という気持ちを生み出し、その思いに心が支配されることになる。で、冷静さを失い、走り出してその場から脱出しようとすることになる。また、群衆の場合は、誰かが1人でも走り出すと、同じような心理状態に陥っている人は、他の人が逃げるなら自分も逃げよう、という気持ちになり、しかも誰よりも早く脱出したいという心理になってしまうため、我先にということになってしまうのである。こういう状態になると、もはや論理的な行動や冷静な行動はできなくなり、暴走してしまうことになる。そのため、集団パニックが起こると、無法地帯のようになってしまい、とても危険な状態になる。

災害が発生した場合は、人が集まっている場所ではパニックが起こりやすく、何かのきっかけ(ほんの小さなことでもそれがトリガーとなってしまう。)で大規模な集団パニックに発展する可能性がある。(冷静になることを常日頃心がけていても、群衆の中にいると、それが抑えられてしまうというのが群集心理の恐ろしいところであって、他の人と同じような状態になってしまう。)

尚、絶対的な指導者が集団にいる場合、または助かる可能性が殆ど無いという場合ではパニックは起こりにくいとされている。

「パニック」と言うと思い出されるものとして、1970年代にハリウッド映画でブームとなった「パニック映画」がある。それ以前の時代からもパニック映画は存在していたのだが、特撮技術などの映画技術が一定の水準に達した'70年代には大ブームとなった。これは1970年の映画「大空港」の大ヒットによって起こったブームであり、映画会社はこぞってパニック映画を製作し、それらが次々とヒットを記録した。そして「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」「大地震」というように高く評価される作品も生まれている。また「大空港」は「エアポート・シリーズ」として同様の航空機パニック映画が誕生している。

これらのパニック映画の特徴は、豪華スターを集めたオールスター映画であったという点である。しかも、オールスター・キャストでありながら、そのスターたちが小さな役だけという登場も多かったことから、実に贅沢で豪華なキャスティングということもブームに拍車を掛けることになった。(ある意味では、ハリウッドのスター・システムの盲点を突いたキャスティングだと言うことも出来る。)

更に、パニック映画のブームは「ジョーズ」や「カサンドラ・クロス」という名作も生むことになるのだが、同時に'70's後半には内容のない駄作(C級、またはD級映画)の乱造によってブームは自ずと沈静化することになった。(何せ、二番煎茶どころか、三番煎茶、四番煎茶というようなものから、いくつかのパニック映画をつなぎ合わせたようなものまで生まれてしまえば、誰も相手にしなくなるのも当然である。)また、ブームというのは数年程度で自然と沈静化するものでもあって、「パニック映画」のブームはブームとの中では長かった方ですね。

が、'90's以降はCGの発展によって、再びパニック映画('90'sでは「パニック映画」と呼ばれずに「ディザスター・ムービー(災害映画)」と呼ばれることで、'70's後半の悪いイメージを払拭していましたね。)のブームがやってきたのは記憶に新しい所である。まあ、ブームはある程度の年月を経ると再燃することが多いですが...

殺人幇助」:「幇助」とは、他人の犯罪の遂行に便宜を与える有形無形の一切の行為のことである。(刑法、民法で、他人の違法行為に加担して、違法行為を容易にさせること。)但し、刑法では「正犯を幇助したる者は従犯とす」となっているので「従犯」になるが、民法では「共同行為者」となる。具体的には「自殺幇助」「逃亡幇助」「内乱幇助」「殺人幇助」などがある。

しかし、何でもかんでもが「幇助」ということにはならない。例えば、ホームセンターなどで包丁を売る行為は、購入者が「殺人や強盗をする」と言っていて、それを承知の上で販売したのならともかく、普通に販売した包丁が殺人や強盗に使われたとしても、武器を提供したということでの幇助罪は成立しない。また、殺人や強盗をすると分かっていて販売しても、購入者が殺人行為や強盗行為を行わなければ、やはり「幇助罪」は成立しないことになる。

一般的に、幇助罪で起訴された場合は、正犯よりも罪状は軽い(正犯が情状酌量によって罪を軽減された場合は逆転する可能性もありますが...)が、前科が付くことに変わりはない。

「殺人幇助」は、正犯が殺人を犯した時に、その行為に便宜を与えた行為ということになる。具体的には、凶器となったものを提供したり、正犯が犯行を犯している時に見張として他の人を近づけないようにする行為などが該当する。(一緒に被害者の殺害行為の直接的な手助け(例えば羽交い締めにしていたなど)を行った場合は「幇助」ではなくて「殺人の共犯」と扱われる。)

英語では「Homicide Assistance」、ドイツ語では「Ermorden Sie Hilfe」、フランス語では「Assassinez l'assistance」、イタリア語では「Assassini assistenza」、スペイン語では「Asesine la ayuda」、中国語では「殺人幇助」と言う。→いずれの国でも日本と同様に犯罪行為であるのは言うまでも無い。

 

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