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MINK DeVILLE『CABRETTA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。ニューヨーク・パンクの聖地CBGB(2006年に閉店した。)で育ったNYパンク・バンドはいろいろといて、ビッグ・ネームになったバンドもいくつかあるが、彼らもまたCBGBで育ったバンドの一つである。(但し、彼らはアメリカではブレイクしなかった。)しかも、最もNYパンクがエネルギッシュな時期に発表された作品でもある。尚、本アルバムははBillboardでは最高位186位を記録し、ニュージーランドでは最高位15位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Venus Of Avenue D』『Little Girl』『One Way Street』『Mixed Up, Shook Up Girl』『Gunslinger』『Can't Do Without It』『Cadillac Walk』『Spanish Stroll』『She's So Tough』『Party Girls』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。デビュー・シングルの『Spanish Stroll』はオランダで最高位4位、イギリスで最高位20位、ニュージーランドで最高位25位を記録しているが、アメリカではさっぱりだった。2nd.シングルの『Little Girl』、3rd.シングルの『Cadillac Walk』はアメリカだけでなく欧州でもチャートインはしていない。

お薦め曲としては、シングル曲の『Spanish Stroll』と『Little Girl』を、それ以外からは『Venus Of Avenue D』『She's So Tough』『Party Girls』という所をピックアップしておく。

活きの良いサウンドを聞かせていて、アグレッシブな所も良く、NYパンクの持っているエネルギッシュなところに満ちていて、なかなか聴かせてくれる内容である。演奏の方は荒削りで未熟さを感じるところもあるのだが、若さのエネルギーがそれをカバーしている。内容的にもなかなかのものであるのだが、1つだけ不満点がある。それは収録時間がやや短めということであって、35分を超えた所であるということである。

その一方で、現在では、1978年に発表された彼らの2nd.アルバムとの2 in 1となって、1枚に収められてリリースされているという有り難いことになっている。(これは収録時間が短いため、2枚のアルバムの収録曲を削ることなく1枚に収めることが出来るためである。→「不景気レコード」の唯一の利点と言うことになっている。)但し、本アルバムも2nd.アルバムも、Billboardのアルバム・チャートでの最高位は3桁であり、セールスは伸びなかったので、ある意味ではマニアックなものということになる。

当時のヒットの規模を考えると、現在でも聴くことが出来るというのが奇跡のようになっているだけに、本アルバムは聴いておいても宜しいかと...

 

↓2nd.アルバムとの「2 in 1」です。

Cabretta/Return to Magenta

Cabretta/Return to Magenta

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Raven [Australia]
  • 発売日: 1996/09/17
  • メディア: CD


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