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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その198) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「喪服」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・13話」、「007」からは「サンダーボール作戦」です。(流石に5回連続「ムーンレイカー」ということは止めにしました。)

ケータイ刑事」:「・13話」。「愛のメモリーよ、永遠に! ~売れっ子作曲家殺人事件」と言う物語であって、「銭形命」の最終回であり、松山さんとの別れの物語である。「銭形命」は出来不出来のバラツキがこれまでの過去6作よりも大きくなったこともあって、当たり外れかあったシリーズとなったが、最終回となるこの物語はなかなか良い物語でした。

アラスカ署への転勤辞令が出て落ち込んでいた松山さん。弾き語りで『愛のメモリー』を歌っていた西園桃子という歌手志望の若い女性とふとしたことで知り合いになる。そんな所に事件の知らせが入った。被害者は音楽家・遠藤であった。が、その現場に落ちていたというブローチを見て、松山さんはショックを受けた。というのは、そのブローチは桃子が持っていたブローチと全く同じ形をしたものであり、桃子のブローチだと松山さんは直感したのだった。

翌日、ちゃんと共に桃子のバイト先の喫茶店にやってきて、桃子に話を聞く松山さん。遠藤とは会ったことは無いという桃子。松山さんは、機能、遠藤が殺されたということを告げ、現場にブローチが落ちていたことを語り、「桃ちゃんのじゃないよね?」と、それを見せて確認する。が、桃子はそのブローチが自分のものと言うことを認めた。松山さんは「どうして現場に落ちていたのだろう?」と言うと、桃子は昨日の行動を語った。(犯行時刻の1時間ほど前に、被害者と犬猿の仲の作詞家・安藤と会った。その時、安藤に抱かれそうになったのを拒み、その時ブローチを落としたということだった。)

ちゃんと松山さんは、続いて安藤の自宅を訪れる。遠藤と安藤は印税の取り分のことで揉めていて、業界でも犬猿の仲と言うことが有名であった。話をすると、安藤は犯行時刻にはアリバイがあり、事件現場から移動するのに1時間以上離れた場所にあるカルチャーセンターで講師をしていたと言うのだった。

ちゃんは、部屋に風船があることに気づいた。安藤は、作詞家はストレスが溜まる商売であり、ストレス解消の為に用意したものという。で、千枚通しを使って風船をわってストレスを発散しているのだと説明した。更に松山さんは、ミミ子と会っていたと言うことを確かめる。桃子は作詞教室の生徒であり、詩を書いたのを見て欲しいということ出会ったと言う。松山さんは、桃子がその時にブローチを落とし、それを遠藤殺害現場で(安藤が)落としたと言うが、安藤は「知りません」と否定するのだった。

更に捜査が進むと、遠藤殺害時刻に桃子は、一人でカラオケボックスにいたということで、アリバイが成立せず、容疑の目は桃子に向けられることになる。が、松山さんは桃子は犯人ではないと信じていた。また、桃子のブローチから安藤の指紋は検出されなかった。

桃子を信じて熱くなる松山さんとちゃんの間には亀裂が入り、別々に捜査を進める。そんな中、桃子から松山さんに「ごめんね」という電話が入り、それを告ると切れてしまった。

桃子のバイト先の喫茶店に行くと、今までは一度もなかったが、今日は桃子が無断欠勤をしているということだった。そんな所に女性の変死体が発見されたという入電が入り、現場に向かったちゃんと松山さん。現場となった公園の側の通路には、喪服姿の桃子が倒れていて、松山さんは呆然となった。

柴田さんの報告では手首を切ったことによる失血死ということだった。また、その時の所持品として、遠藤の会葬礼状と「遺書」と書かれた封筒が発見された。ということで、遠藤を殺した桃子が罪を償うために自殺した、と柴田さんは言うが、松山さんはそれを信じなかった。また、ちゃんも桃子が遠藤を殺したのならば、動機が分からないとして疑問を持った。

そんなちゃんは、桃子の喪服の一部に白い粉が付着しているのに気づいた。柴田さんがそれを見ると、タルクということで、ちゃんは閃いた。(「謎は解けたよ。ワトソンくん」)

遠藤殺しは安藤の犯行であり、安藤は遠藤をカルチャーセンターに呼び、講座の途中の休憩時に遠藤を殺害し、講座終了後に遠藤の死体を運び、その場に桃子のブローチを置いた。そして桃子を自宅に呼び出し、風船のある部屋で殺害し、桃子に全ての罪を着せようとしたのだった。安藤宅にある風船に付着していたタルクと桃子の喪服に付いていたタルクが一致するということで、安藤は犯行を認めるしかなかった。で、情に流されそうになった松山さんは安藤に拳を振り上げたが、それを振り下ろすことはせず、安藤に手錠を掛けたのだった。

桃子の着ていた喪服に付着していたタルクがちゃんにヒントを与えることになり、それによって一気に解決した事件ということになるが、喪服に関係した所がポイントでもありました。

007」:「サンダーボール作戦」。1965年のシリーズ第4作であり、初代ボンドの第4作である。前作で、ボンドが使った秘密兵器が大がかりなもの(その代表的なものはボンドカーのアストンマーチンDB5である。何せ、助手席が飛び出すというギミックは大うけしました。)になり、それが更にパワーアップしての登場となった作品であり、秘密兵器が完全にシリーズに定着することになった作品デアもある。また、海中で使用された秘密兵器の中には特許出願が行われたものがいくつかあって、これも話題になりました。

アバン・タイトル。ボンドはMI-6の同僚2人を殺したスペクターのNo.6ことジャック・ブヴァール大佐を追っていた。大佐はMI-6の追っ手から逃れるために、自分を死んだことにして、その葬儀を行い、自分は未亡人として葬儀に列席したのだった。ボンドは、フランス支局のマドモアゼル・ラポルトと共にその葬儀の様子を見ていた。(ジャック・ブヴァールのイニシャルはジェームズ・ボンドと同じ「J.B.」ということで、ここで一ネタありました。)

葬儀が終わり、喪服姿の未亡人が教会から出てきて車に乗ろうとした。その時、未亡人は自分で車のドアを開けたが、ボンドはマドモアゼル・ラポルトと話をしながらでも、それ様子しっかりと見ていて、その時にあることに気づいた。で、行動を開始した。

ボンドは先回りして、大佐の居城に行き、未亡人が戻ってくるのを待っていた。やがて未亡人が戻ってきた。未亡人が客間に入ってくると、そこで待っていたボンドは未亡人に「直接お悔やみを」と言って近づいて行った。そしていきなり未亡人に殴りかかった。倒れた未亡人にボンドが第二派攻撃をしようとしたところ、未亡人は反撃に出た。実は、それは未亡人ではなく、女装した大佐本人だった。で、2人はその部屋にあった骨董品の壷、時計、椅子などを投げて激しく争う。大佐は暖炉の火かき棒を手にすると、ボンドを殴りつけようとする。それを躱したボンドは大佐を突き飛ばし、吹っ飛んだ大佐の背後からボンドは襲い、火かき棒で大佐の喉元を抑えて締め上げ、とどめを刺した。で、大佐の居城からジェット・パックを使って追っ手を躱し、マドモアゼル・ラポルトの元に飛び、ボンドカーのアストンマーチンDB5で追っ手を撃退した。

ボンドは、未亡人(実は大佐本人)の動きをしっかりと見ていて、車に乗る時に自分でドアを開けたことで、その時、喪服の間から見えた腕(手首)を目にして、それが未亡人ではなくて大佐本人ということに気づいたのだった。ボンドは大佐に対して「自分で車のドアを開けたのが命取りになったな」と言っていたが、まさに喪服の間からこぼれるようにヒントがボンドに与えられることになり、ボンドの言葉通りと言うことになった。

共通点は、喪服姿の女性(「007」では、実は男性でしたが...)が葬儀に出席した後で死んでいるということ、及び、喪服の周辺から主人公(銭形/ボンド)に謎を解くヒントを与えることになったという所である。

相違点は、それを来ていた人物は「ケータイ刑事」では真犯人に利用されて殺された可哀想な被害者女性であったが、「007」ではMI-6の情報部員を2人殺害したターゲットであったということ、更に女装した男性であったということである。

次回も「ある物」で記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。(「銭形結」はもう少し温めておくことにします。)

 

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↓このリリースが6/2ですが、それよりは先に「銭形結」に関することも記していく予定です。

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