SSブログ

ケータイ刑事銭形雷25話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形雷」の第25話の「さよなら、トミー! ~ひょっこりひょう多もん島殺人事件(前編)」についての「裏ネタ編・増補」の2回目となる今回は、冒頭のちゃんと岡野さんのやりとりの所に出てきた小ネタから、「カレンダー」について、そこに書かれていた「カレーうどん」について、15年前の事件について岡野さんが語っていた言葉から「時効」について、「迷宮入り」について記します。尚、「カレンダー」については「・6話[裏ネタ編]PART 4」、「時効」については「・33話(2nd.20話)[裏ネタ編]PART 9」、「迷宮入り」については「・27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにしてそれぞれ加筆しました。

また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/6/18付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。

カレンダー」:「暦」のこと、または「日付を確認するための七曜表」のことである。前者は、現在は世界では「太陽暦」が一般的に広く採用されているので、ほぼ万国共通ということになるが、後者は「表」であるため、様々なタイプのものが存在する。特に日本語で「カレンダー」と言うと後者のことを指し、前者は「暦」と言うのが一般的である。(しかし、英語では前者も後者の共に「Calendar」と言う。)

「カレンダー」には、ある一定期間ごとを一つのブロックとして記していて、その一定期間ごとにめくっていくものと、めくることが不要な一枚物として記されているものがある。前者には「日めくりカレンダー」という毎日めくるもの、手帳などの様に一週間単位でめくるもの、一ヶ月毎にめくるもの等がある。後者には、銀行などのカレンダーの様に1年が全て記されていて、ポスターの様に使うものがある。(一月単位でめくる「月めくりカレンダー」を別扱いすることもあるが、一ヶ月という期間単位でめくることからこれは「日めくりカレンダー」の仲間と言うことになる。)

尚、最近では、卓上型時計にカレンダー表示が出来るものも珍しく無くなっている。これは表示が変わることで「めくる」という必要はないが、「カレンダー」の種類ということでは毎日変わると言うことで、前者の「日めくりカレンダー」に含まれることになる。また、毎月、曜日を会わせ直す所謂「万年カレンダー」というものがあるが、これは「月めくりカレンダー」と言えるが、大分類ではやはり「日めくりカレンダー」のバリエーションの一つということになる。

英語では「Calendar」、ドイツ語では「Kalender」、フランス語では「calendrier」、イタリア語とスペイン語では「calendario」、中国語では「日暦」という。

カレーうどん」:日本料理の一つであり、うどん料理の一つである。だし汁にカレー粉を加え、カレー風味にしたもの、または、だし汁で延ばした和風カレーをつゆとして用いたうどんである。また、一部ではカレーライスで用いる汁をそのまま使った場合もある。(簡単なものとしては、レトルトカレーをうどんに掛けたものも立派な「カレーうどん」ということになる。)

しかし、一般的には、うどん用のだし汁を使っていないと、うどん料理として認めないという所も多い。元々はうどんにカレーを掛けるというのは遊びで行われたものである。が、うどんは特に何にでも合いやすいということから、これが悪くない味だったということで、定着することになった。(蕎麦だと、蕎麦粉が独特の個性を持っているので、レトルトカレーを掛けたようなものは今一つマッチングが悪く、だし汁にカレー粉を加えたものにしないと...という状況である。)→レトルトカレーはうどんだけでなく、きしめんやスパゲッティ、冷や麦や素麺などにも合うが、麺が冷たいと油が固まってしまって美味しくない。やはり、だし汁にカレー粉を加えて作ったつゆ(パスタの場合はソース)で、麺も暖かいものというのが美味しい組合せである。

時効」:法律用語であって、「事件発生から一定の時間が経過したことを要因として、効力や拘束力が失われること」を言う。難しく記すと上記のようになるが、簡単に言うと、「ある一定の時間が経過すると、刑事事件の場合は罪に問えなくなること、民事事件であれば主張するよりどころとなる権利が消滅すること」である。つまり、刑事事件の場合は、時効成立後に該当事件の犯人として自首しても、逮捕されることはなく、同時にその罪に問われることはない。一方、民事事件であると、権利を主張できなくなったり、拾得物の場合はその所有権を失うことになる。

「時効」という制度が存在するのは、事件が発生してからある程度の時間が経過すると、目撃者などの証言も時間と共に記憶が薄らいでいき、立証するための証拠が一段と得られなくなり、立件しても有罪とすることがより困難となってしまうため、ある一定時間の経過ということで線引きを行い、立証がより困難になっていった事件に幕を引くことにするということでもある。これは、日々新たに発生する事件の捜査を行う人手を確保するということにもなり、警察内部では合理的な考え方として定着している。

また、民事では権利の消失ということになるが、これは権利があるのに一定期間(以上)にわたってその権利を維持しようとしたり、行使しようとしなかったのならば、その権利は行使されていないかったのだから保護する必要は無い、という考えである。→要するに、有している権利は永久のものではなく、一定期間しか有効ではないということでもある。

しかし、刑事事件の被害者(遺族)感情はどんなに時間が経過しても決して無くなるものではない。また、刑事事件で指名手配された者は、ある一定期間(=時効までの期間)の間逃げ続ければ、それで罪を問えなくなるというのはおかしい、という首長もある。

一方、民事の時効は、権利消失ということになるが、権利消失は財産権の一部を奪うことになるので、時効制度は違憲である、という主張もあって、時効が成立するまでの期間延長や時効制度の廃止を望む声があるのも事実である。

そういう背景から、2004年に法改正が行われ、2005/1/1以降は、時効が成立するまでの期間が延長された。(それ以前では、殺人罪の場合は15年であったが、25年になった。)しかし、改正後の延長された時効までの期間は、2005/1/1以降に発生した事件に対してであり、2004/12/31までに発生した事件については、改正前の期間が適用されることになった。

しかし、この改正では、施行前の事件に対しては何にも変わらないと言うことが問題視されて、更に法改正が行われて、2010/4/27からは更に改正され、「人を死亡させた罪であって死刑に当たる罪」(殺人罪、強盗殺人罪など)に対しては時効がなくなった。(施行日に時効が成立していない事件の全てに適用されることになったため、現在ではこの物語のような殺人罪では時効は無いので、岡野さんの台詞は根本的にあり得ないことになる。)これによって、今回の物語もそうであるが、TVドラマに於いて、「殺人罪の時効が15年(または25年)」として出てくるのは、基本的に1995/4/27以前の事件(=2010/4/27までに時効が成立している事件)ということになる。(殺人罪ではない事件、則ち、死刑に該当しない罪の場合は、時効がある。(但し、それ以前よりも時効が成立するまでの器官が長くなった。)

この物語もそうであるが、「・2nd.20話」も同様に現行の法律ではあり得ない物語と言うことになった。また、早織さんが出演していた「帰ってきた時効警察」も、殺人事件に関しては物語が成立しなくなってしまった。

「時効」が成立するまでの期間に関しては、刑事訴訟法や民事訴訟法で規定されているので、詳しくはその条文を参照されたし。尚、刑事訴訟法では基本的に時効成立までの器官が長くなったが、民事訴訟法では逆に短くなったものもある。(遺失物の場合は6ヶ月であったが、3ヶ月に改正された。(起点は遺失物の公告日である。)→落とし物の場合は拾った人の物になるまでの器官が短くなったということである。)よって、落とし物の場合は今まで以上に素早く届け出ないと、気がついたときには三ヶ月を過ぎていて、拾得者の物になっていた、ということもあり得ますよ。

尚、海外では、もともと全ての罪に対して時効が存在しない国、全ての罪に対して時効が存在する国、日本と同様に一部の罪(基本的に「殺人罪」の場合)のみ時効が存在する国とがある。(死刑を廃止した国でも時効に対しての考え方は同じであって、多用である。)

特に、時効成立までの期間延長というのは、近年のDNA鑑定技術の向上によって、20年、30年以上昔の事件当時の物証から犯人特定が可能な技術水準に達していることで、30年以上前の迷宮入りしていた事件が現在になって解明されて犯人検挙となった事件がいくつかある。しかし、その一方で、DNA鑑定技術の向上から、犯人として逮捕されていた人物の犯行ではない、ということが証明されて、それは冤罪だったということが分かった事件もいくつかある。

英語では「Prescription」、ドイツ語では「Vorschrift」、フランス語では「Prescription」、イタリア語では「Prescrizione」、スペイン語では「Prescripción」、中国語では「時効」と言う。

迷宮入り」:事件が解決せず、真相が分からない状態になったことをいう。未解決事件の一つであり、「迷宮入り」または「お宮入り」と言う。(尚、「未解決事件」と言うと、犯人を検挙できていない事件の全てが該当することになる。つまり、発生したばかりでこれから捜査を開始するという事件も「未解決事件」含まれることになる。)

「迷宮入り」と呼ぶ事件は、捜査を行ったが、様々な理由から容疑者を特定出来なくなった事件を指していて、手掛かりが無く、捜査に行き詰まった事件のことである。この典型的な例が、犯人を特定出来ずに公訴時効が成立した事件である。(犯人を特定することが出来、指名手配して追ったが、逃亡されてそのまま時効を迎えてしまい、逮捕できなかった事件は「迷宮入り」とは呼ばない。)

ちなみに「迷宮入り」の「迷宮」とは。一度中に入ると出口が分からなくなるように作られた宮殿のことである。つまり、迷宮に入ると出られなくなるということから、事件を解こうとして事件の中に入った(=捜査を行ったということ)が、全く解明することが出来なくなり、迷宮から出ることが出来なくなったという意味が転じたことから、このように言われるようになった。→「迷宮」として有名なのは、クレタ島にあるクノッソスの迷宮でしょうかね。これは世界最古の迷宮と見られており、ギリシャ神話でミノタウロスが閉じこめられた場所として知られている有名なものでもある。

尚、英語ではこのような言い方は存在せず、「事件が迷宮入りした」ということを「The case went unsolved.」と言う。→「Solve」を否定形にした「Unsolved」、つまり「解けない」「未解明」「未解決」という言い方であり、合理的と言えば合理的である。(が、言い方としては面白くないですね...)

日本で有名な「迷宮入り」した事件は、1968年の東京・府中で発生した「三億円事件」、1984年から1985年にかけて発生した「グリコ・森永事件」(一連の事件を含む)などがある。(他にもあるが、省略します。)また、外国では、1888年のイギリス・ロンドンで起こった切り裂きジャック事件、1968年~1974年にアメリカ・サンフランシスコで発生したゾディアック事件などは世界的にも有名な「迷宮入り」した事件である。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

↓自分で好きなカレンダーを作れるソフトもあります。

フォトカレンダー倶楽部Ver.6 プレミアム2011

フォトカレンダー倶楽部Ver.6 プレミアム2011

  • 出版社/メーカー: メディアナビ
  • メディア: CD-ROM

□いアタマを○くする。デジタルカレンダー

□いアタマを○くする。デジタルカレンダー

  • 出版社/メーカー: メディアカイト
  • メディア: CD-ROM

カレンダーぷりんと 6

カレンダーぷりんと 6

  • 出版社/メーカー: コーパス
  • メディア: CD-ROM

ラベルマイティわがままカレンダー /R.2 for Windows CD-ROM

ラベルマイティわがままカレンダー /R.2 for Windows CD-ROM

  • 出版社/メーカー: ジャストシステム
  • メディア: CD-ROM

ラベルマイティ11 通常版

ラベルマイティ11 通常版

  • 出版社/メーカー: ジャストシステム
  • メディア: CD-ROM

ラベルマイティ11 プレミアム 通常版

ラベルマイティ11 プレミアム 通常版

  • 出版社/メーカー: ジャストシステム
  • メディア: DVD-ROM

時効 全訂版― あなたは得する人か?それとも損する人か?

時効 全訂版― あなたは得する人か?それとも損する人か?

  • 作者: 長戸路 政行
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2009/08/21
  • メディア: 単行本

時効における理論と解釈

時効における理論と解釈

  • 作者: 金山 直樹
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 単行本

いざというとき役立つQ&A 時効のすべてがわかる辞典

いざというとき役立つQ&A 時効のすべてがわかる辞典

  • 作者: 榎本 峰夫
  • 出版社/メーカー: TKC出版
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

迷宮入り!―昭和・平成未解決事件のタブー (宝島社文庫)

迷宮入り!―昭和・平成未解決事件のタブー (宝島社文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 文庫

迷宮入り事件 (TRUE CRIME JAPAN)

迷宮入り事件 (TRUE CRIME JAPAN)

  • 作者: 古瀬 俊和
  • 出版社/メーカー: 同朋舎出版
  • 発売日: 1996/04
  • メディア: 単行本

時効警察 DVD-BOX

時効警察 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

帰ってきた時効警察 DVD-BOX

帰ってきた時効警察 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

「TWIN PEAKS: THE LAS..NEW ORDER『LOW LIFE』 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。