NEW ORDER『LOW LIFE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らの3rd.アルバムである。イギリス出身のニューウェーブ系のシンセ・ポップ・バンドである彼らであるが、本アルバムは彼らがアメリカでもようやく認知されるようになったアルバムである。(但し、アメリカで本当の意味でブレイクするのは'90'sになってからですが...)チャート成績は、本国イギリスでは最高位7位を記録し、アメリカではBillboardで最高位94位を記録している。(初めてBillboardにチャートインを果たした。)
収録曲は以下の全8曲である。『Love Vigilantes』『The Perfect Kiss』『This Time Of Night』『Sunrise』『Elegia』『Sooner Than You Think』『Sub-Culture』『Face Up』。
尚、2008年には本アルバムの「Collector's Edition」がリリースされていて、それには以下の8曲を収録したボーナス・ディスクの2枚組となっている。ボーナス・ディスクの収録曲は以下の通りである。『The Perfect Kiss(12" Version)』『Sub-Culture(12" Version)』『Shellshock(John Robie Remix)』『Shame Of The Nation(12" Version)』『Elegia(Full Version)』『Let's Go』『Salvation Theme』『Dub-vulture(12" Version)』。→ボーナス・ディスクは62分超ということで、オリジナルの全8曲よりも聴き応えがある内容となっている。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『The Perfect Kiss』はイギリスで最高位46位を記録しているが、ニュージーランドで10位、アイルランドで15位を記録した。また、アメリカではBillboardのホット・ダンス・クラブ・チャートでは5位を記録しているが、HOT 100にはランクインしなかった。続く2nd.シングルの『Sub-Culture』はイギリスで最高位63位、ニュージーランドで29位、BillboardのHDCチャートで35位を記録している。→本国イギリスでは今一つという評価であり、伸び悩むことになったが、アメリカではクラブ・シーンなどでは認知されることになった。
お薦め曲としては、シングル曲の『The Perfect Kiss』、冒頭と結びの『Love Vigilantes』と『Face Up』、そして『Elegia』をピックアップしておく。(ボーナス・ディスク収録の『Elegia(Full Version)』は約17分半にも及ぶ超大作であって、クラシック音楽のようなスケールが感じられる。)
サウンド的には'80's中期らしいテイストにあふれていて、現在では時代を感じてしまうことになる。また、メロディラインの方はなかなか綺麗な曲が多いが、ボーカルの方は今一つである。が、ダンス系音楽と言うことで、ボーカルはあまり気にしないということならば問題はないでしょうね。
ということで、ボーカルを大事と考える方はパスすることを進めるが、レイナメロディに浸りたいとか、ダンス系で明るくいこうというのであれば、悪くないアルバムである。尚、じっくりと聴き込むのであれば、やはり「Collector's Edition」の方が良いが、いきなりこちらをというのは、彼らのサウンドに親しんでいるのであればともかく、そうで無ければ敬遠した方が良さそうですね。(気に入った方だけという位置づけでいいでしょう...)
↓2枚組の「Collector's Edition」はこちら
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