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ケータイ刑事銭形零12話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形零」の第12話「耳で楽しむハイビジョンドラマ? ~雪山湯煙混浴温泉あずさ28号殺人事件」の「裏ネタ編」の4回目の増補となる今回は、劇中に登場した乗物関係から「SL」について、「リフト」について、「雪上車」について、「ヘリコプター」について記します。尚、「ヘリコプター」については「・34話(2nd.21話)[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/9日付です。)

SL」:蒸気機関車のことである。英語で「Steam Locomotive」と言うが、その頭文字を取って「SL」と言う言い方が一般的に定着している。

蒸気機関を動力として、それを利用して走る汽車である。蒸気でシリンダーを動かし、その力を動輪と呼ばれる車輪に伝えて動力とする。蒸気の使い方によって、「宝輪蒸気機関車」と「加熱蒸気機関車」とに大別される。前者は発生させた蒸気をシリンダーに導いて動力としたものであるが、効率が悪かった。一方、後者は発生させた蒸気を過熱管と呼ばれる煙管に導き、更に過熱してできた過熱蒸気を使ってシリンダーを動かす方式である。効率が良く、高出力、燃料の消費が少ないというメリットがあるが、飽和式よりも高温になるため、技術的に高いものであって、潤滑油が改良されてようやく実用化された。

燃料として使用されるものは石炭が多かったが、薪、重油など、様々なものを使用することが出来るという特徴があるが、燃料を搭載した車両(「炭水車」と呼ぶ)が必要なこと、蒸気を利用するため、書道が遅いこと(完全に冷えた状態であれば、動くようになるまでに数時間が必要である。)、電気機関車よりも牽引力が弱い、熱効率が悪い、という欠点がある。そして最大の欠点は、有害な煤煙、ガスを出すことであり、沿線沿いに煙をまき散らすことが公害とされることである。

歴史は古く、最初の蒸気機関車は1804年作られた。しかし、実用化されたものとしては1814年のスティーブンソンが作ったものが最初であって、1825年に公共鉄道の牽引用として使われることになった。また、日本では1871年にイギリスから輸入されたものが第1号として使用された。(国産蒸気機関車としては1892年に生まれることになる。)

20世紀前半は、鉄道の主役として世界各国で使用されたが、戦後になると、更なる輸送力の増強に十分対応しきれなかったこと(牽引力が弱かったため。)、そして煤煙が出ることが問題視されて、次第に使用されなくなり、ディーゼル機関車、または電気機関車に置き換わっていくことになる。しかし、現在でも現役として利用されている所も世界各地にはある。

尚、蒸気機関車は牽引力が電気機関車に比べて弱いことから、最高速度も遅いように思われているが、特にそういうことはない。実際、日本でも蒸気機関車が129km/hを記録しており、満州鉄道のあじあ号も130km/hを記録している。また、欧州では201km/hを記録している蒸気機関車も実際にある。但し、蒸気機関車はエネルギー効率が低いため、莫大なエネルギーを消費することになる。また、日本では鉄道軌道が狭軌(1067mm)であるため、高速化には限界があり、標準軌(1435mm)の満州鉄道や欧州の方がより高速運行が可能であった。(150km/h以上の定期運行列車がいくつか存在している。)

日本では、1975年に旅客運行用としては完全に廃止されて、京都の梅小路蒸気機関車館の保存目的用車両のみとなった。が、その後、観光目的用として、山口線、大井川鐵道などで復活して、旅客列車を牽引している。その後、更にいくつかの路線でも復活している。

英語では「Steam Locomotive」、ドイツ語では「Dampflokomotive」、フランス語では「Locomotive à Vapeur」、イタリア語では「Locomotiva a Vapore」、スペイン語では「Locomotora de Vapor」、中国語では「蒸汽機車」と言う。

リフト」:昇降機(エレベーター)と、主にスキー場などにあるものであって、架空したケーブルに椅子を吊るし、ケーブルを循環させることで椅子に乗せた人を輸送する装置のことを言う。

日本では、前者の場合は荷物専用の昇降機のことを指し、人が乗る昇降機は「エレベーター」と呼んでいて区別されているため、昇降機のリフトは乗物ではないことになる(アメリカも同様である。)が、イギリス英語では昇降機全体のことを「Lift」と言うため、「リフト」も乗り物ということになる。

スキー場などに設置されているリフトは、椅子が向き出しになって架線に吊り下げられているため、「チェアリフト(Chairlift)」と呼ばれることもある。全長が長くなっても、途中に支柱を設けることで架線を支えるため、比較的簡単に設置することが出来る。但し、乗り降りする際のことを考えると、高速で架線を循環させることが出来ないため、移動時間はかかる。(スピードは徒歩よりも早いが、早足程度からゆっくり目の自転車というのが一般的なスピードである。)

また、スキー場以外でも、屋外で特に山にある観光施設(道路の整備が難しい場合)では、移動手段として設置されていたりする。また、設置が比較的簡単にできると言うことで、都市部でも新交通システムとして注目されている。

英語では「Lift」、ドイツ語では「Aufmunterung」、中国語では「爬山電梯」と言う。

雪上車」:無限軌道(「キャタピラー」とも言うが、これは登録商標である。)を装備していて、雪上、氷上を走行することが出来る陽にした特殊な自動車のことである。

無限軌道を使っているのは接地圧を低くするためであり、これによって氷上での走行を可能にしている。また、接地圧を低くするために、車体は軽量化されているため、簡素な作りとなっているのが一般的である。

降雪地での人の輸送や物資の輸送に使用されるが、公共交通に利用されてはおらず、特殊用途車両として、日本では自衛隊が所有し、外国でも寒冷地、または南極基地などで使用されている。

また、雪上車を小型化してものとしては、前部をそりとして、後部に無限軌道(キャタピラー)を備えて1人乗り(若しくは2人乗り)のものが「スノーモービル」である。

歴史は比較的新しいものであって、20世紀になってから生まれたものである。但し、使い物にならなかったものとしては、そりにエンジンを搭載したものが早い時期から作られている。しかし、寒冷地では動かなかったりして、実用化されたものは昭和の時代になってからである。発展していくのは戦後になってからで、南極観測基地での使用されるということで技術が発展した。但し、南極での使用と、降雪値での使用とでは、耐寒性能に大きな差があって、雪山などで使用される範囲では、戦後には十分実用出来るものが揃うことになった。(南極で使用する場合は、零下60゜Cでの動作が必要とされていて、この温度でも凍らない潤滑油などが必要となる。)

英語では「Snowmobile」、ドイツ語では「Schneemobil」、フランス語では「Autoneige」、イタリア語では「Cingolato Munito di Sci」、スペイン語では「Motonieve」、中国語では「雪上車」と言う。

ヘリコプター」:、回転翼(ローター)を回転させることで揚力を発生させ、それによって飛行する航空機の一種である。分類上は「回転翼機」とされている。垂直に離陸したり、空中で停止することが出来る(「ホバリング」と言う。)航空機であり、この点が一般的に「飛行機」と呼ばれるものと大きく違う所である。

ローターの軸は機体に対して垂直に設けられていて、ローターは地面に対してほぼ平行な面内で回転する。地面と平衡ということで重力し反対向きの力、則ち揚力が得られることになる。また、ローターのピッチ角と回転面の傾きを調整することによって、地面に対して鉛直な方向以外にも力が生じることになるため、これが前後、または左右方向への推進力を得ることが出来る。(上下方向へは揚力を制御することになってとなるが、やはりローターの調整で行うことになる。)で、前後左右上下という各方向への制御が出来るため、複雑な運動が可能となる。(→機体の向きを保ちながら後ろに進んだり、左右に動くことも可能である。)

ホバリングと呼ばれる「空中停止」は重力と揚力とが等しくなれば良く、更には一部の機体でのみ可能と言うことになるが、上下逆さま、すなわち宙返り飛行が可能という機体もある。このように空中で自由自在の動きが出来ることから、軍用の乗物としては重宝がられている。(災害救援での使用を含む。)当然、民間機としても利用されている。特に、離島での救急ヘリコプター(「ドクター・ヘリ」とも呼ばれている)はヘリコプターならではの特徴を最大限利用したものである。

また、ヘリコプターは垂直離陸が可能であることから、滑走路が必要ないため、機体を駐めることが出来る狭い場所であれば、そこから離陸することも可能である。よって、ビルの屋上にヘリポートと呼ばれるヘリコプターの発着場が設けられるというのも近年では当たり前となっている。

独特の動きが可能で、狭い場所でも利用できるということで、とても便利なものであり、広く利用されているものであるが、一般の飛行機と比べると、「飛行速度が遅い」「燃費が悪い」「航続距離が短い」「搭載可能重量が小さい」という欠点もある。(速度が遅いということでは、前進用の推力を得るためにジェットエンジンを搭載した、所謂「ジェットヘリコプター」というものが開発されている。)また、飛行時の騒音というのも大きな問題となっている。

英語では「Helicopter」、ドイツ語では「Hubschrauber」、フランス語では「Hélicoptère」、イタリア語では「Elicottero」、スペイン語では「Helicóptero」、中国語では「直升機」と言う。

尚、日本語では省略した形で呼ぶ時は「ヘリ」と言っているが、英語で省略した形の名称は「Copter」であって、「ヘリ(Heli)」と言っても通じない。(これを鑑みると、「ヘリ」と言うのは和製英語と言うことが出来る。)

世の中に登場した(=実用化された)のは20世紀になってからであるが、研究段階から含めると、その歴史は意外と長い。有名なのは15世紀のレオナルド・ダ・ヴィンチがヘリコプターを考案していて、そのスケッチ図が残されている。また、18世紀から19世紀には、ジョージ・ケイリー、ヤーコプ・デーゲンたちが模型を作実験を行っている。そして、蒸気機関を利用した試作機が作られている。しかし、実際に人間を乗せて飛行したのは20世紀になってからであり、1907年にフランスのポール・コルニュが20秒間の飛行に成功したのが初である。(ホバリングにも成功している。)が、直ぐに実用化とはならず、1937年にドイツのフォッケ社が開発した双ローター式のFocke-Wulf FW61が最初である。(単発のプロペラ機の主翼を外し、左右にそれぞれローターを取り付けたものである。)単ローター式のものは1940年にアメリカのシコルスキーが開発したものが最初となる。

尚、双ローター式ではローターの垂直回転軸の回りに発生するトルクを打ち消すため、互いのローターは逆回転させていたが、単ローターではそう言うことが出来ないため、尾翼にローターの垂直回転軸回りに発生する回転トルクを打ち消すための小ローター(「テールローター」と呼ばれている。)を採用していて、これが現在の一般的なヘリコプターの原形になった。→「ドラえもん」のタケコプターのような単ローターでの飛行は、原理上は不可能である。あのような形では、身体がタケコプターの回転と反対方向に回転してしまいます。

また、この物語に登場した佐藤二朗さんの持ちネタの「ヘリコプター」はマイクを使ってヘリコプターの飛来音を再現するものであって、「ケータイ刑事」ファンであればお馴染みのネタとなっている。

 

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