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TWIN PEAKS・序章 [ドラマ]

WOWOWが久しぶりに放送した「ツイン・ピークス」。(HD放送と言うことでは初めてとなる。)この度、久しぶりに見たので、思ったことを記しておくことにする。(と言っても、序章から第4章までの5話を一挙に、しかも深夜に放送ということでは、リアルタイムで見るのではなく、録画しておいて、後から見るということになりますが...)

このドラマについてはこれまでに色々と語られていて、良いところと悪いところも語り尽くされていると言っても良い。それだけに、今回、改めて見た(少なくとも21世紀になってからは初めて見たことになる。)ら、語られている通りと感じるところと、違うと感じられる所、また、新しい発見がある。それだけ奥が深いというか、忘れているところがあったと言ったら良いのか...

今回、違和感とまでは言わないが、最近の作品との違いを最も感じる所が、最近の社会インフラの発展によるものであり、携帯電話とインターネットがこれに該当することになる。(この作品は、アメリカでの放送が1990年から1991年であるため、既に20年という時間が流れているためである。)伊倉田舎町であると言っても、現在であれば、携帯とネットは普及していて当然ですからね...

特に、FBI捜査官のクーパーは、そういう新しいものを使いこなしていて当然であることに異論はないだろう。が、少なくとも劇中で、ことある毎に(テープ)レコーダーに色々と呟いていた部分についてはそれほど変化はしないでしょうが...(→普通に考えたら、「ツイッター」や「ブログ」というものが頭に浮かぶが、FBI捜査官が事件の捜査をしていて、それを「ツイッター」や「ブログ」等にというのはどう考えてもあり得ないためである。事件の捜査情報を漏洩させることになりますからね...)

「ツインピークス」の物語としては、大別すると4つの部分に分けられる。(TVシリーズ終了後の現状版を含む。)TVシリーズでは「序章」「第1シーズン」「第2シーズン」の3つに分けられる。(そして劇場版ということになる。)

「序章」はこれらの全てが始まるという起点であるため、とても重要である。(但し、一連の出来事の時間的な流れでは、「劇場版」の冒頭部が時系列では最初になる。)ここでは、ローラの死体が発見されたというところから始まるため、事件の発生、そして捜査が始まり、疑わしい人物が(複数)出てくることになる。また、事件が1人の被害者ではなく、第2の被害者(但し生存している)が州を超えたことでFBIが捜査に乗り出すということになり、この作品全体のベースが整うことになる。(=主役・クーパー捜査官の登場。)そして、クーパー捜査官が捜査を開始することで、ツイン・ピークスの住人たちの複雑な、そして奇妙な人間関係を垣間見せてくれることになる。で、この部分は、今後の謎解きへの期待を膨らませてくれる形で終わるため、全体的には上手くまとめられている。

その後の「第1シーズン」は、事件の捜査が進んでいくのだが、事件解決へとは向かわずに、ドロドロとした複雑な人間関係が暴かれていくことになる。の部分が第7章までということで、それほど長くなる訳では無いので、物語の肉付けとしては面白いことになる。(「起承転結」の「承」の部分ということになる。)

「第2シーズン」になると、物語自体がおかしな方向に進んでいって、事件の捜査がそっちのけになる物語まで出てくることになる。よって、既に事件は起こっているので、「起承転結」の「起」を省き、「脱線」の「脱」を入れて「承転脱結」と言ったらいいですかね。(但し、犯人が明かされる(=「結」)のは最後になるのではなく、途中ということになり、それ以後も不思議な物語が続いていく。

そして「劇場版」はそれらを含めた総括になる部分もあるが、全く触れられていなかった部分にも触れられている。

いずれにしても「序章」があってこそ、一連の物語が成り立つのであって、ここを見ないことには始まらないのは言うまでも無い。

筆者がこの作品を最後に見た時期がいつだったのか、はっきりと覚えていないが、少なくとも20世紀の間であるのは間違いない。よって、既に10年以上昔と言うことになる。よって、10年以上前に見たときの記憶と重ね合わせることになるが、「序章」で描かれていることについては、その記憶と大きくかけ離れていた部分や忘れてしまっていた部分は特に無かったですね。但し、描かれている小エピソードの(登場する)順番にいくつかの違いはありましたけど...

金曜深夜に一度に5話ずつ放送ということで、時間的に一挙に見るというのは難しいが、あの時の興奮を再び味わおうと思います。(但し、既に犯人は○○だったということを知っているため、初めて見る時とは違った部分にスポットを当てて楽しもうと思います。)

尚、第1章以降については、改めて見たと行っても、特に記すことはしません。が、今月のWOWOWは見たいと思う作品がたくさんあるため、ぐずぐずしているとBDレコーダーのHDD残量が切迫ということになってしまう(本作以外にも長時間の映画が何本かありますから...)ので、5話を一週間以内に見終わるようにしなければ...

 

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