SSブログ

「BUTTERFIELD 8」 [映画(洋画)]

リズ追悼ということで、今回は1960年のアメリカ映画「バタフィールド8」についてです。この作品は彼女が初めてアカデミー主演女優賞を獲得した作品である。(6年後の「バージニア・ウルフなんかこわくない」で2度目の受賞をしている。但し、この時の受賞に関しては色々と言われていて、ここ数年の彼女に対する労いの意味ではないか、と囁かれたのは有名な話であった。)同名小説の映画化作品であって、リズは娼婦(コールガール)を演じている。尚、この当時の彼女は4度目の結婚をしたE・フィッシャーと夫婦であった。(E・フィッシャーは本作で、リズが演じるグローリアの幼馴染みのスティーブを演じている。)

作品データを記しておくと、時間は109分、原作はジョン・オハラ、監督はダニエル・マン、脚本はジョン・マイケル・ヘイズとチャールズ・シュニーの2人、撮影はジョセフ・ルッテンバーグとチャールズ・ハートンの2人、音楽はブロニスラウ・ケイパーである。そして出演は、エリザベス・テイラー、ローレンス・ハーヴェイ、エディ・フィッシャー、ダイナ・メリル、ミルドレッド・ダンノック、ベティ・フィールド、スーザン・オリヴァー、ジェフリー・リン、ケイ・メドフォード、たちである。

モデルとはいうものの、仕事が無く、コールガールをしているグローリア。男を信じない彼女でも、富豪の娘を妻にた愛情のない結婚生活を送るリゲットと、幼馴染みで何事でも相談に乗ってくれる作曲家のスティーブだけは別だった。ある日、グローリアはリゲットの部屋で目を覚ます。リゲットの妻・エミリーが実家に帰ったということで泊まり込んだのだった。が、リゲットは既におらず、250ドルの金が置かれてあった。そのことで腹を立てたグローリアはエミリーのコートを着て外に出て、スティーヴの元に行く。彼は恋人・ノーマのドレスを貸してくれて、エミリーのコートは置いていった。そんな中、帰宅したエミリーはコートが無くなっていることに気づき、騒ぎ始める。リゲットは警察に届けることだけはしないでグローリアを探す。一方、グローリアはコートを替えそうとしてリゲットのアパートにやってくるが、エミリーがいたことで返しそびれてしまう。そんな2人はナイトクラブでようやく再会したが、リゲットの誤解からすれ違ってしまう。グローリアはスティーブの元を訪ねるが、ノーマと結婚すると告げたスティーブにショックを受けた。一方、リゲットはようやくグローリアの気持ちに気づき、エミリーと離婚することを決め、グローリアを探す。そして再会すると求婚するリゲット。しかしグローリアは自分の過去のため、一人で生きていく決意をしていていた。そんなグローリアほモーテルに誘ったリゲット。が、グローリアは更にリゲットに対して絶望し、車で去っていく。それを追うリゲット。そんな中、グローリアが追ってくるリゲットを振り向いたが、詐欺の瞬間、グローリアの車は工事中の柵を突破して、断崖から転落していった。グローリアは事故死、傷心のリゲットはエミリーと離婚して一人で旅に出た。

メロドラマであるが、特にこれという所のない平凡な作品である。リズがオスカーを受賞しているものの、他には撮影賞にノミネート(受賞ならず)されただけで、作品としての評価は実に低い。そのため、リズのオスカー受賞に関しては色々と憶測が飛ぶことになった。(主演賞にノミネートされる作品てあれば、普通は他の主要部門にもノミネートされるのが一般的である。)が、それをバネにして、6年後に2度目のオスカーを受賞することになると思えば、本作は別の意味で注目されることになる。(が、物語としてはつまらない...)尚、本作当時には「ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)」は存在していなかったが、存在していたら本作は最低映画賞の有力候補になったのでは?と思いますね。

普通、こういう評価の作品だと、酷評によって消えてしまうのだが、本作は酷評されているもののそれなりに知られている作品となっている。それだけリズの存在が大きいということで、ビッグ・スターというところですね。

 

バターフィールド8 [DVD]

バターフィールド8 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。