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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その201) [ケータイ刑事]

今回から暫くの間、「ケータイ刑事」については「銭形結」の物語から持ってくる、ということにします。(ただ、「銭形結」は作品の完成度が低く、「ケータイ刑事」シリーズの黒歴史になった作品でもあり、作品としての魅力も薄いだけに...)

今回のテーマは「同一人物なの?」です。これは登場人物の見た目が余りにも変わっているということであります。(演じる役者も別人ということになっている。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2話」、「007」からは「ダイ・アナザー・デイ」です。

ケータイ刑事」:「・2話」。「ウォーキングする死体 ~ダイエットマスター殺人事件」という物語である。「・1話」は手抜きも甚だしく、お馴染みのアイキャッチが無く、本放送で次回予告と鑑識メモまでが無かったという放送パッケージとしては完全に欠陥のあった物語であって、そういうケチが付いた作品を立て直した物語である。(全体的に低レベルの「銭形結」の物語の中では良くできた物語でした。)

道生(みちお)フィットネスクラブの経営者であり、ウォーキング・ダイエットのカリスマである道生駆(みちお・かける)がクラブで死体で発見された。ということで、捜査を開始したちゃんとあさみさん。容疑者は秘書の牛野歩美(うしの・あゆみ)とインストラクターの棟板厚(むないた・あつし)の2人。事情聴取をすると、牛野は、棟板が被害者から借金をしていたことを証言し、棟板は出勤途中の公園で、被害者が何者かに棒のようなもので襲われ、襲ったのは女だと証言した。しかし、遺体が発見されたのは公園ではなくてクラブの社長室であったこと、また、公園からは棟板の証言通りに鉄パイプが発見された。で、被害者をクラブまで運んだ理由が分からないでいた。

色々あって、ちゃんはトリックに気づき、犯人を捕らえた。犯人は牛野であり、公園で襲った後、何食わぬ顔で出社した。すると被害者の姿があって、何処かに電話を使用として手に携帯を持っていた。慌てた牛野は置き時計で後頭部を殴り、その後死体を発見したフリをしたのだった。被害者は公園で襲われたが、来ていたパーカーがクッションの役割をして、その時は気を失ったが、まもなく気がついた。で、何があったか分からなかったが、そのまま出社した。頭は痛むが出血は無いということで、頭に異常があると思い、主治医に電話使用としたが、その時、公園で襲われた時の衝撃が遅れて利いて、電話を掛ける直前で息絶えたのだった。(交通事故で頭部を強く打った人間が病院を退院してから脳挫傷で亡くなったというケースと同様で、殴打の衝撃が遅れて利いた。)

牛野は既に公園で襲ったことを認めていたが、自分が置き時計で殴った証拠は無い、と開き直ったが、被害者は置き時計で殴られる前に既に死亡していたということで、牛野は言い逃れが出来なくなった。で、動機を尋ねたら、牛野は3年前にこのクラブで働くことになった。当時の彼女は丸々と太っていて、現在のスリムな体型とは完全に別人であった。当時、最愛の恋人がいたが、彼はぽっちゃり系が好みであったが、ここで働くことになった牛野は無理矢理ダイエットをさせられ、彼は彼女の元を去って行ってしまった。3年前の彼のことは忘れたつもりだったが、その彼が最近、ぽっちゃり系の女と結婚したという噂を耳にしたことで怒りがこみ上げてきて、殺害したのだった。

牛野はちゃんたちに「これが誰か分かる?」と言って、3年前の自分の写真を見せた。ちゃんとあさみさんはそれが誰か分からず、牛野だと分かると「ええっ???」と驚いていたが、どう見ても同一人物とは思えないような3年前のふくよかな体型と現在のスリムな体型であった。(劇中では語られていないが、3年前は100kgはありそうな体格だったが、現在は40kg程度のスレンダーな細身である。)ということで、どう見ても別人ということで、結ちゃんとあさみさんかせ驚いた「同一人物なの?」というキャラクターでした。(3年前は写真だけでしか登場していないが、現在の牛野を演じた人とは別人の写真を使っていました。)

007」:「ダイ・アナザー・デイ」。2002年のシリーズ第20作であり、21世紀最初のシリーズ作品である。また、5代目ボンドの最終作(4本目)であり、同時にシリーズ40周年記念作である。(最初の数本は1年に1本のペースで製作していたが、40年で20本ということで、この時点で完全に2年に1本ペースになりました。)

北朝鮮のムーン将軍は西側との友好を考えていた将軍であったが、息子のムーン大佐は、南北を武力で統一して超大国を作る野望を持ち、資金源としてアフリカ産の紛争ダイヤモンドの違法取り引きを行っていた。それを阻止するためにボンドが北朝鮮に潜入するが、ムーン大佐の愛人となっていたMI-6のミランダがボンドの正体を彼の盟友である殺し屋のザオに伝えたことで、ボンドとムーン大佐は南北朝鮮を分ける非武装地帯で、ホバークラフトによるチェイスに発展し、ムーン大佐は滝壺に落ちていった。が、ボンドもまた北朝鮮当局によって捕らえられて14ヶ月にわたって拘束されることになった。

滝壺に落ちて死んだと思われたムーン大佐は、キューバに運ばれて、そこでDNA交換治療を受けて、全くの別人に生まれ変わる。そして、アルゼンチン出身の孤児・グスタフ・グレーヴスと名乗る。彼はアイスランドでダイヤモンドの鉱脈を発見して富豪となり、環境保護活動家として、博愛主義者として、フェンシングのコーチとして、全くの別人になっていた。そして、イギリスに帰化して爵位を授与された。

一方、人質交換で釈放されたボンドは、長期の拷問によって秘密を吐いた疑惑が持たれるが、それを否定し、再び動き出す。そしてキューバにザオらしき人物がいるという情報から、グレーヴスのダイヤに繋がり、グレーヴスに接触を図る。

グレーヴスとボンドの初対面となったフェンシング・クラブで勝負をすることになるが、三本勝負で2本続けて負けたボンドは一発逆転の大勝負に出て、それにグレーヴスが乗り、殺し合いの様な激しい闘いが繰り広げられる。クラブの敷地内を派手に使った勝負は一瞬の隙を突いたボンドが勝ち、ミランダが二人を分けて決着した。で、グレーヴスはボンドを、アイスランドにあるアイスキャッスルに招いた。

アイスキャッスルでは、グレーヴスが新たな慈善事業である「イカルス計画」を発表する。これは宇宙空間に打ち上げた巨大な反射鏡を持った衛星で太陽光を有効利用して農作物の収穫をアップさせるというものだったが、実はそれは殺人兵器としても使えるものであった。イカルスで朝鮮半島の南北非武装地帯の地雷原を破壊し、韓国、更には日本へ戦争を仕掛けるという計画を進めていた。その計画を知ったボンドとジンクス(=ボンドガール)がそれを阻止するため、グレーヴスが乗った大型貨物輸送機に潜り込んだ。

大型貨物機では、グレーヴスが拘束したムーン将軍の前で自分の正体を明かし、将軍のことを「父上」と呼び、韓国を武力で潰して南北統一をする計画を話す。が、ムーン将軍はグレーヴスの野望と存在を否定して「息子は死んだ」と語った。これによって逆上したグレーヴス(=ムーン大佐)は将軍を殺してしまった。そしてイカルスで非武装地帯の地雷を爆破させていく。

が、それを阻止しようとするボンドか現れて、最後の対決へと進んで行く。最終的にはグレーヴスが着ていたバトルスーツに仕込まれていた10万ボルトの電流発生装置によって感電し、空中飛行中の貨物機の機外に飛ばされ、同機のジェットエンジンに吸い込まれていって最期を遂げた。

東洋人だったムーン大佐がDNA交換ということまで行って完全に白人になっていたこともあって、ボンドはムーン大佐とグレーヴスが同一人物とは全く思っていなかったが、それが同一人物だったということで、「同一人物なの?」と驚かせた悪役であり、当然のことながら、ムーン大佐の姿の時とグレーヴスの姿の時とでは演じた役者は別人である。

共通点は、「同一人物なの?」という外見が全く変わったその人物が、自分から見て目上の人物となる人(「ケータイ刑事」ではフィットネス・クラブの経営者、「007」では自分の父親である将軍)を殺しているということ、そして自ら主人公(銭形/ボンド)にその秘密を明かしているという所である。また、物語では同一人物というキャラであるが、(「ケータイ刑事」では写真だけだったとはいうものの)共に二人一役という形となっていたというのも共通点である。

相違点は、「ケータイ刑事」ではあくまでもダイエットによって痩せて、見た目が別人になったが、「007」ではDNA交換手術を行って見た目が別人になったということで、別人になった手法に違いがあるということと、「ケータイ刑事」では逮捕されたが生きているのだが、「007」では死亡しているという所である。

次回も「銭形結」絡みのネタについて記します。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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