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POCO『LEGEND』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らの11枚目のスタジオ・アルバムである。'60'sがまもなく終わるという時期から活動を続けている彼らは、メンバー・チェンジが激しいものの、EAGLESのメンバーになる人物が所属していたりというように、'70'sのウエストコースト・サウンドをリードするような大物ミュージシャンが関わっているバンドとして知られている。しかし、バンドとしては ビッグ・ヒットに恵まれていないこともあって、知名度は今一つであるのが残念な所である。本アルバムは、そんな彼らもキャリア10年を迎えるに当たっての力の入ったアルバムでもあり、彼らのアルバムの中で最大のセールスを記録することになったアルバムである。Billboardのアルバム・チャートでは最高位14位を記録し、1979年の年間アルバム・チャートでも21位にランクインしている。(最高位が二桁順位であるにも関わらず、年間順位が十分高いのはロングセラーになった証でもある。)カナダでも最高位12位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『Boomerang』『Spellbound』『Barbados』『Little Darlin'』『Love Comes Love Goes』『Heart Of The Night』『Crazy Love』『The Last Goodbye』『Legend』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Crazy Love』は彼らの放ったシングルの中で最大のヒット曲となった彼らの代表曲であり、Bilboardで最高位17位を記録し、カナダでも最高位15位を記録した。続く2nd.シングルの『Heart Of The Night』はBillboardで最高位20位、カナダでは18位を記録している。3rd.シングルの『Legend』はBillboardで最高位103位に留まっている。

お薦め曲は、彼らの代表曲である『Crazy Love』、ヒット・シングルである『Heart Of The Night』の2曲のシングル曲と、『Boomerang』『Little Darlin'』『The Last Goodbye』という所をピックアップしておく。

フォーク・ロックは'70'sのウエストコースト・サウンドを代表するサウンドである。どちらかと言うとソフト・ロックの範疇に入るものであるが、素朴なフォーク系サウンドの雰囲気があったり、土の香りがする泥臭さがあったりということで、比較的身近にあるような雰囲気のサウンドであるのだが、本アルバムではそういう所も残っているものの、ポップな要素やA.O.R.の要素が含まれたサウンドになっている。(これらの要素が大きなヒットに繋がったというのは明らかである。)従来の路線のサウンドが残っていることで彼ららしさも出ていて、それがとても聴きやすい(当時の)流行りの要素が加わった聴きやすいサウンドになっているので、ヒットを記録するのは当たり前である。(日本でも本アルバムによって彼らの名前は浸透することになったのは言うまでも無い。)

'70'sサウンドのもつ素朴さと爽やかさ、'80'sサウンドが持つ洗練されたスマートさがバランス良く融合しているアルバムであるだけに、'70's終盤のアルバムであるが、'80'sサウンドのファンでもじっくりと聴いておくべきアルバムである。じっくりと味わいましょう。

 

Legend

Legend

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

Legend

Legend

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ims
  • メディア: CD

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