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「女賭博師」(その2) [映画(邦画)]

今回は記念すべきシリーズ第1作について記します。尚、本作の劇場公開は1966年11月であり、当時はシリーズ作品にする予定はなかった。

シリーズ第1作女の賭場
作品データを記しておくと、1966年の大映作品であって、時間は84分、原作は青山光二、監督は田中重雄、脚本は直居欽哉、撮影は小林節雄、美術は井上章、音楽は池野成である。そして出演は、江波杏子、川津祐介、南廣、渡辺文雄、酒井修、桜京美、水原浩一、見明凡太朗、角梨枝子、高村栄一、夏木章、津田駿、藤山浩二、高見国一、渡辺鉄弥、若松和子、三夏伸、山本一彦、関幸四郎、甲千鶴、北原義郎、中田勉、谷謙一、小山内淳、山根圭一郎、たちである。

関東の親分衆を集めた手本引き花会で、胴師を務めた沢井辰造は名人と呼ばれていて、その腕を広く認められていたが、香取組の代貸・立花鉄次にイカサマを見破られて自殺した。辰造の娘・アキは、それを聞くと、二度と花札には手を出さないと誓った。しかし、彼女の腕を惜しむ者もいた。アキには堅気の恋人・守屋がいて、父の残した小料理屋もあったので、堅気になるつもりでいた。一方、立花は頭角を現し、立花組を旗揚げし、その勢力を広げていった。そしてアキの美貌に惚れて、彼女を自分の賭場の胴師になるように誘う。これに対してアキは拒否するが、弟・広志はやくざの世界に憧れ、立花組に出入りするようになる。その内、広志は、父・辰造のイカサマは立花が辰造の相棒・塚田に仕組ませた罠だったということを知る。広志が秘密を知ったと取った立花は塚田を始末して、広志も殺そうとする。広志は何とか立花組から逃げ出して、姉・アキに全てを知らせた。アキはその日から辰造の子分だった政吉に花札の稽古を始めた。これは、賭場での仇は賭場で決着を付けるためであった。まもなく、鎌倉の寺で、侠勇会初代追善法要の花会が行われ、アキが胴師を務めることとなる。勝負の場では立花がアキの指の動きに目を光らせる。アキもそのことを分かっていて、誘うような合図を送ると、立花が「待った」を掛けて、イカサマを指摘した。しかし、札を改めたが、イカサマは無かった。するとアキは、立花に「責任を取って頂きましょうか」と言うと、その場から去っていった。こうして父の賭場での仇を賭場で取ったのだった。寺を出たアキの目の前には、恋人・守屋が待っていた。

派手なアクションはないが、花札を使った賭場の勝負シーンの緊張感と迫力が見所であり、アクションに頼らない展開は面白い所である。こういう作品もあっても良いですね。

で、本作は大映が考えていた以上のヒットになったことで、江波杏子主演で次の作品が製作されることになるのだが、その作品は本作とは関係ない別物である。

尚、本作は現時点ではDVD化されておらず、ビデオもないようです。かつてはLDでリリースされていたのですが...

ということで、別のシリーズ作品を拾っておきます。

女賭博師 さいころ化粧 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

女賭博師 十番勝負 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

女賭博師 丁半旅 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

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