ケータイ刑事銭形零13話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第13話「バーボン刑事、死す?! ~無差別連続爆破事件」の「裏ネタ編」の3回目の増補となる今回は、カルーセル智美に関することから「アストロジャー(占星術師)」について、「ノストラダムス」について、「十二星座(十二宮)」について、「鉄槌」について、「アンゴルモアの大王」について、「儀式」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/13日付です。)
「アストロジャー(占星術師)」:古代バビロニアを起源とする占星術を行う人のことである。占星術は占いの一種であるが、天体の位置や動きを元にして発展していったこともあって、後の天文学の基礎となったものでもある。また、バビロニアで発祥した後、ペルシャ、インド、サラセン、中国などに伝わり、それぞれの場所で独自に発展していくことになった。また、欧州に伝わると、後の魔術、錬金術などにも影響を与えるようにもなった。
占星術のことを「Astrology」と言い、「占星術師」のことを「Astrologer」と言うが、日本語では「占星術師」または「占星家」、「アストロジャー」という言い方がある。また、ドイツ語では「Astrologe」、フランス語では「Astrologue」、イタリア語では「Astrologo」、スペイン語では「Astrólogo」、中国語では「占星術師」と言う。
「ノストラダムス」:フルネームはMICHEL DE NOSTREDAME。16世紀のフランスの医師であり占星術師、詩人である。「諸世紀」を刊行したことで知られており、これは後に、世界の終末に関する予言(「1999年7の月に人類は滅ぶ」ということが1970年代になってから世界中で語られ、「ノストラダムスの大予言」として世界的な大ブームになった。)を記しているものとして広く知られている。但し、この予言は、刊行時には広く取り上げられることはなかった。(何ら、予言の時期まで440年強の時間があったためで、当時の人に取っては遙かな未来であった。)しかし、当時の彼は既に予言者として名前が通っていたこともあって、何らかの形で影響を与えることになり、オカルトの元になったり、新たな宗教を生んだりしている。
ノストラダムスは、1503年にフランスのプロヴァンスで生まれ、1566年に亡くなっている。彼自身は医学を学び、医師となり、リヨンで大流行したペストの治療に献身したことで人望を集め、晩年にはシャルル9世の侍医にもなっている。(一応、医者という肩書きで活躍したことになっている。)占星術に関しては1550年頃からのめり込むようになり、占星術師として活動するようになり、「予言集」(「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」)を記している。これが大反響となって、後の世までも彼を占星術師として記憶させるようになった。(特に、20世紀末が近づくにつれて、世界中で最も知名度の高い中世の人になったと言っても過言ではなくなったが、20世紀前半まではオカルトなどの一部の世界を除いては名前が通っていなかった。)
主な著書としては、「オルス・アポロ」「3月10日の7時から8時の間にフランス・サロンの町で多くの人に目撃された恐るべき驚異の光景」「化粧品とジャム論」「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」「メノドトゥスによる人文科学研究ならびに医学研究への勧告に関するガレノスの釈義」「王太后への書簡」「プロヴァンスにおける宗教戦争初期の歴史」等がある。(最も有名なのは「予言集」である。)
「十二星座(十二宮)」:一般には「黄道十二星座」の省略した言い方であって、占星術で用いられる12のサイン(十二宮)のことである。これは、春分点を起点として、黄道を12等分し、それぞれの区間に星座を名付けたものである。(星座占いで使用される12の星座のことである。)
その12の星座とは、おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座である。(但し、占星術では「十二宮」とよばれ、それぞれの星座は「座」ではなく「宮」と呼ばれる。)
尚、現在の定義では、黄道には上記12星座の他にへびつかい座も通っている。しかし、この規定は新しいものであって、占星術の世界では黄道を12等分することで12の星座が割り当てられていた。らしい規定とは、1928年に天文学の方で定められたものであって、88の星座について、各星座の範囲が厳密に定められ、これによって黄道上には十二星座の他にへびつかい座も通ることになった。(また、十二星座もより幅の広くなった星座と狭くなった星座もある。)一時、このことから占星術でも「十三星座」を導入しようという動きがあったが、結局の所、古来からの十二星座が支持されて、十三星座の方は殆ど消えてしまった。
尚、現在では、天文学で言う十二星座と、占星術で言う十二星座とは、枝分かれした別物というように認識されている。そのため、占星術では特に「十二星座」とは呼ばずに「十二宮」と言うのが一般的になっている。(「十二星座」と言うと、天文学での12の星座のことを指すのが一般的である。)
英語では「Zodiac Signs」または「Zodiacal Constellations」、ドイツ語では「(Zwölf Konstellationen) des Tierkreises」、フランス語では「(Douze constellations) du Zodiaque」、イタリア語では「(Dodici costellazioni) dello Zodiaco」、スペイン語では「(Doce constelaciones) del Zodíaco」、中国語では「(黄道)十二宮」と言う。
「鉄槌」:本来の意味は、大型の金槌、ハンマーのことである。(槌は大別すると、頭部が金属製のもの、木製のもの、ゴム製のものがある。)特に金属製のものは、固いために威力もある。そのことから比喩的に、厳しい訓告を行ったり、厳罰のことを「鉄槌」と言い、処罰することを「鉄槌を下す」と言う。(普通の「罰」のことは「鉄槌」とは言わない。)
道具としての「鉄槌」は英語では「Iron hammer」、ドイツ語では「Klauenhammer」、フランス語では「Marteau」、イタリア語では「Martello」、スペイン語では「Martillo」、中国語では「大鐵鎚」と言う。また、「鉄槌を下す」ということを「Punish (Severely)」、と言う。
「アンゴルモアの大王」:ノストラダムスの著書である「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の第10巻72番の詩に登場する言葉である。フランス語の原書では「Le Grand Roi d'Angolmois」と記されている。(その一節を日本語に訳すと、「1999年7か月、空から恐怖の大王が来るだろう。アンゴルモアの大王を蘇らせ、マルスの前後に首尾よく支配するために。」と記されている。→この一節は余りにも有名ですね。)
英語では「the Big Roy of Angoumois」、ドイツ語では「der Große Roy von Angoumois」、イタリア語では「il Grande Roy di Angoumois」、スペイン語では「el Roy Grande de Angoumois」と言う。
「予言集」は1555年が初版であり、当時は誰も取り上げていないというようなものであったが、17世紀以降になって色々と解釈されるようになる。(特定されておらず、現在でもいくつかの説がある。)
まずは「恐怖の大王」と「アンゴルモアの大王」が同一という解釈がある。それ以外では、「アンゴルモア」の大王」が誰なのか、ということで、フランス国王のフランソワ一世、古代フン族の王アッティラ、モンゴルのチンギス・ハーン、という名前が挙がっている。(同様に「恐怖の大王」についてもいくつかの解釈があって、特定されていない。これは20世紀後半になるにつれて、1999年7月に起こるであろうとされた人類滅亡、若しくはそれに類似した破局的事件を予言するものとされた。)
「儀式」:公事、神事、仏事など、一定の規則に従って執りおこなわれる作法、行事のことを言う。特に宗教の世界では「○○の儀式」として、様々なものがある。身近なものとしては、結婚式、葬儀も「儀式」の一つである。(結婚式や葬儀も、宗教が異なると内容も部分的に違いがあるが、それぞれの宗教に於いては、そこで行われているものが正しい儀式ということになる。)
尚、基本的に「儀式」は宗教色が色濃く反映されるものである。そのため、学校の入学式や卒業式、スポーツ競技のセレモニーである始球式などのように、一定のルールがあって、そのルール(手順)れ従って行われる行事であっても、それらは「儀式」とは言わずに「式典」と呼ばれて区別される。
英語では、宗教的なものでないものは「Ceremony」、宗教的なものは「Rite」または「Ritual」と言う。また、宗教色の有無(先に記したものが宗教色のあるもの、後ろがないものを指す。)によってフランス語では「Rite」/「cérémonie」、イタリア語とスペイン語では「Rito」/「cerimonia」と言うが、宗教色の有無に関係なく同じ単語を使う言語もあって、ドイツ語では「Zeremonie」、中国語では「儀式」と言う。
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ノストラダムスの大予言 最終解答編―1999年、“恐怖の大王”の正体と最後の活路 (ノン・ブック)
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ノストラダムスの大予言―迫りくる1999年7の月、人類滅亡の日 (ノン・ブック 55)
- 作者: 五島 勉
- 出版社/メーカー: 祥伝社
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ノストラダムスの預言書解読〈7〉アンゴルモアの大王篇 (Seisei books―Wonder)
- 作者: 池田 邦吉
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