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「DOG DAY AFTERNOON」 [映画(洋画)]

S・ルメット監督追悼と言うことで記す次の作品は、実話を元にした作品で、評価の高い作品です。


表題の作品は1975年のアメリカ映画「狼たちの午後」である。(日本での劇場公開は1976年3月であった。)1972年の真夏のニューヨークで実際に起こった強盗事件を元にした作品である。評価も高く、S・ルメット監督作の中でも高い評価がされている1本である。アカデミー賞で作品賞など6部門にノミネートされたが、受賞したのは脚本賞のみであった。一方、イギリスアカデミー賞では5部門にノミネートされ、A・パチーノが主演男優賞を受賞し、編集賞との2部門を受賞している。(こちらでは脚本賞はノミネートされたが受賞はならなかった。)

作品データを記しておくと、時間は125分、原作はP・F・クルージとトマス・ムーアの2人、監督はシドニー・ルメット、脚本はフランク・ピアソン、撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽はエルトン・ジョンとユーライア・ヒープである。そして出演は、アル・パチーノ、ジョン・カザール、チャールズ・ダーニング、ジェームズ・ブロデリック、クリス・サランドン、ペニー・アレン、キャロル・ケイン、サリー・ボイヤー、ランス・ヘンリクセン、ボーラ・ギャリック、サンドラ・カザン、マルシア・ジーン・カーツ、たちである。

1972年8月22日のニューヨーク。気温は36度に達する熱い一日だった。ブルックリンにあるチェイス・マンハッタン銀行の支店に3人組の強盗が押し入ったのは14時57分だった。しかし、3人の内の1人・ロビーは怖じ気づいて仲間を抜けた。残る2人のソニーとサルは強盗を続け、支店を占拠した。が、2人に取って計算違いだったのは、既に大金は本店に送られた後であって、この支店には僅かなお金しかなかったことだった。そんな所に警察から電話が入り、銀行は完全に包囲されているので、武器を捨てて出てこい、と告げられた。実際、警官隊とFBI捜査官250人が囲んでいた。で、2人は銀行員9人を人質にして立て籠もった。また、マスコミも事件をかぎつけ、野次馬も集まってきた。警察と犯人との間で交渉が続けられていくが、次第にソニーとサルは英雄視扱いされていくことになる。また、府人と人質たちの間にも連帯感が芽生えていく。警察は2人に対して投降するように説得を試みるが、全て失敗し、遂に2人の要求を受け入れることにした。外国行きのジェット機が用意され、ソニーたちは空港に移動した。サルがバスを降りたとき、その隙を突いて狙撃隊がサルを射殺した。一方、ソニーは逮捕され、服役することになった。

見応えのあるのは、犯人たちと警察との交渉になってからであり、犯人、警察、更には人質というそれぞれ立場が違うキャラクターの心の変化までもを上手く描いている所である。更に、マスコミとそれに踊らされる一般大衆という所も上手く描いている。(こういう時はやはり「マスゴミ」になっているということですね。)

アル・パチーノの熱演も素晴らしく、じっくりと見たい作品であります。

 

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