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PSYCHEDELIC FURS『THE PSYCHEDELIC FURS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。結成はパンク・ブーム真っ直中の1977年であるが、レコード・デビューは1979年であり、本アルバムは'80'sの声を聞いてからリリースされることになった。第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波によって、ポスト・パンク、ニューウェーブ系のサウンドが大いに注目された時期であり、彼らもニューウェーブ系のバンドの1つとして注目を集めてリリースされたアルバムである。尚、チャート成績はイギリスでは最高位18位を記録するヒットとなったが、アメリカではBillboardで最高位140位を記録しただけであった。(しかし、イギリスでは、アルバムは好調であったがシングルは伸びなかった。)

収録曲はUK盤とUS盤で異なっているが、本国イギリスでのものを記しておく。UK盤の収録曲は以下の全9曲である。『India』『Sister Europe』『Imitation Of Christ』『Fall』『Pulse』『We Love You』『Wedding Song』『Blacks/Radio』『Flowers』。

ちなみに、US盤は全10曲であり、『Blacks/Radio』が削除されていて、『Susan's Strange』と『Soap Commercial』が収録されている。また、CD化されたときにはUK盤をベースにして、以下の4曲がボーナス・トラックとして追加されて、全13曲の収録になっている。(内2曲は、US盤のみの収録曲である。)『Susan's Strange』『Soap Commercial』『Mack the Knife』『Flowers (Demo)』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。前年にリリースされたデビュー・シングルの『We Love You』は、アメリカではBillboardのダンス・チャートで77位を記録、2nd.シングルとなった『Sister Europe』はニュージーランドで47位、オーストラリアで100位を記録しているが、本国イギリスでは共にチャート・インせず、伸びなかった。

お薦め曲としては、シングル曲の『We Love You』、それ以外からは『India』『Fall』『Wedding Song』『Flowers』と言うところをピックアップしておく。

'60'sのサイケデリックな雰囲気と'70'sのプログレ的な要素、とパンク系のエネルギッシュな要素、そして'80'sのポップなセンスとがミックスしていて、それが独特のサウンドとなっていて、実に面白い所である。(ある意味では、当時の「ニューウェーブ」と言う言葉がピッタリと当てはまるサウンドである。)

イギリスとアメリカでの温度差が大きかったこと、また、アルバムとシングルの評判がセールスに繋がっていない所など、当時の音楽史上の面白い所も出ているということで、'80'sに向けた新しいサウンドの台頭という音楽的なことも当然注目されるところであるが、それ以外の所でも何かと研究することの出来るアルバムであり、一度は聴いておきたい所である。

 

Psychedelic Furs

Psychedelic Furs

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Budget
  • 発売日: 2002/03/18
  • メディア: CD


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