ケータイ刑事銭形零13話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第13話「バーボン刑事、死す?! ~無差別連続爆破事件」の「裏ネタ編」の7回目の増補となる今回は、智美を欺してネタばらしの所で出てきた「CG(コンピューター・グラフィックス)」について、「中継」について、「ニセモノ」について、その爆発を見た智美が口にした言葉である「マルス」について、「虫酸」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/13日付です。)
「CG(コンピューター・グラフィックス)」:コンピュータを用いて図形や画像を描くこと、若しくはその方法によって作成された画像のことを言う。「Computer Graphics」の頭文字を取って、一般的に「CG」と言い、現在では「コンピューター・グラフィックス」と言う言い方は少なくなっている。
尚、「コンピュータグラフィック」という言い方もあるが、これは和製英語であって、英語では通じない、(英語では「Computer Graphics」であって「Graphics」は複数形になるのが正しい。)
大別すると、3次元CGと2次元CGとがあり、それぞれが利用されている。
歴史は結構あるものであって、技術としては1960年代に生まれているものである。但し、当時のコンピュータというのはかなり大きなものであって、処理速度も遅かったため、誰もが使用することの出来るものではなかった。(コンピュータの性能アップという開発競争の方がCGの技術開発よりも先行していた時代である。)CGが広く知られるようになったのは、1980年代になって、パーソナル・コンピュータが登場するようになってからである。これによって、一部のイラストレーターが用いるようになり、そこからCGの技術は発展速度が上がっていくことになった。
1982年の映画「トロン」がCGを用いた映像を使った最初の映画とされていているが、ここからCGが一般にも知られるようになる。但し、当時のCGと言うと、解像度の点でもかなり劣ったものである。(また、設計図面のCADの発展の方が当時としてはCGに近いものであった。)
完全に定着するのは'90年代に入ってからであって、ようやく解像度の方も当時のテレビ放送(NTSCやPALなど)のレベルとしては問題無くなるところにきて、テレビ製作や映画製作に本格的に使用されていくようになる。NTSC-PALレベルで実用化されると、更に高解像度化という方向は早く進んでいき、映画やHDTVレベルのCGが、それほど効果ではないコンピュータで処理できるようになり、'90年代中盤には映像作品製作現場では当たり前のツールとなった。
尚、1995年の映画「トイ・ストーリー」がフル3次元CGで作成された初の劇場用作品として知られている。
英語では「Computer Graphics」、ドイツ語では「Computergrafik」、フランス語では「Infographie」、イタリア語では「Computer Grafica」、スペイン語では「Computación Gráfica」、ポルトガル語では「Computação Gráfica」、中国語では「計算机図形学」と言うが、近年では世界的に「CG」という英語の略号で通じるようになっている。
「中継」:「中間で受け継ぐこと」という意味と、「中継放送」の省略した言い方という2つの意味がある。但し、前者の意味の場合は「なかつぎ」と読むこともある。(野球の「中継ぎ投手」がその例である。)テレビやラジオが生活に深く浸透している現在では、後者の意味が第一意となっている。
「中継放送」とは、番組製作スタジオ以外の外部(局外)から放送局(スタジオ)に、番組を送ること、またはそのようにして送られる番組のことを言う。テレビ番組では、ドラマや映画以外の番組ではその全てとは言わないが、中継放送が当たり前のように行われている。(スポーツ番組やライヴ番組では基本的に中継放送となり、ニュースやワイドショーでは現地からの中継というのが当たり前のように行われている。)
また、中継放送には、現地から送られてくる番組素材をリアルタイムで放送する「生中継放送」(スポーツ放送ではこれが基本となっている。)と、送られてくる番組素材を一旦記録媒体に記録し、それをそのまま、若しくは編集して、時間をずらして放送する「中継録画放送」とがある。(ラジオの場合は「中継録音放送」と言う。)
中継放送を行う場合、現場と放送局の間の信号伝送の方法としては、中継録画放送の場合は記録媒体に記録して、物理的にそれを放送局に持って行って使うということがあるが、生中継であればそういうことは不可能である。その場合は、現地に中継車ト呼ばれる専用車両を配置して、マイクロ波回線を使って無線で伝送するのが一般的である。また、中継現場が放送局からはるか離れた遠方であれば、人工衛星回線を用いることもある。(海外からの中継は基本的にこれとなる。)また、電話会社が持っている信号回線を使うこともある。(当然のことながら、それらを組み合わせて、間に中継させる所を挟んで送られることもある。)
尚、マラソンなどの用に、中継場所が移動する場合には、移動する中継車からマイクロ波回線を使うのが一般的である。(そのため、生中継をしている場合、マラソンコースによっては、部分的に電波障害が起こって映像が乱れるということも珍しくない。)
尚、ラジオの場合もテレビ放送と大差はないものの、音声のみということもあって、時には電話回線を使って放送局に放送素材を送ることもある。また、中継録音放送であれば、デジタル・データ・ファイルにして、インターネットを使っての伝送と言うことも近年では行われている。
英語では「Relay」、ドイツ語では「Sendung」、フランス語では「Émission」、イタリア語では「Trasmissione」、スペイン語では「Transmisión」、ポルトガル語では「Radiodifusão」、中国語では「轉播」と言う。
「ニセモノ」:漢字では「偽物」という表記と「偽者」という表記がある。前者は物に対してであり、後者は人に対して使われる。
物に対しては、本物に似せて作ったもの、偽物(ぎぶつ)、偽造品、贋物のことであり、人に対してのものは、その人ではなくて、本人に成り代わっていて偽りを称している人のことを指す。
尚、「偽物」というと、人を欺す悪いイメージがあるが、有用な偽物というものもある。例えば、本物を真似て作られた「レプリカ」と呼ばれるものがそれに該当するが、博物館や美術館の展示物として利用されることが多い。
人の場合も同様であって、偽者というとやはり悪いイメージがあるが、影武者と呼ばれる存在の偽者の場合は、中世の欧州や日本の戦国時代では、主人を守るため、更には戦略的にも利用されていた。(真田幸村が影武者を派手に使っていたといわれている。)また、黒澤明監督の映画「影武者」は、武田信玄の影武者をテーマにした作品である。
「偽物」は英語では「Imitation」または「Fake」と言い、ドイツ語では「Fälschung」または「Imitation」(英語と発音は異なる。)、フランス語では「Imitation」(英語と発音は異なる。)、イタリア語では「Imitazione」、スペイン語では「Imitación」、ポルトガル語では「Imitação」、中国語では「冒牌貨」と言う。また、「偽者」は英語では「Pretender」、ドイツ語では「Betrüger」、フランス語では「Imposteur」、イタリア語では「Impostore」、スペイン語とポルトガル語では「Impostor」(但し、発音は異なる。)、中国語では「假冒者」と言う。(やはり、物と人では別の単語が用いられている。
「マルス」:「マース」または「マーズ」と言うこともある。ローマ神話に於ける神の一人であって、軍神であり、農業・牧畜の神でもある。尚、「軍神」ということではギリシャ神話のアレス(アレース)と同一視されている存在でもある。(但し、アレスは荒ぶる神として畏怖されるが、マルスは勇敢な戦士、青年の理想像として崇められる存在である。)聖獣はオオカミ、聖鳥はキツツキであり、ローマの建国者で初代の王であるロムルスの父とされている。
また、「3月」の神でもあって、ローマ暦では1年は3月(「Martius」→ルス神に因んだ名前である。)から始まっている。(閏年で閏日は年の最後にいれるため、2月に閏日が来ているのもローマ暦に因んでいる。)また、天体では火星の象徴となっている。
ラテン語、英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語では「Mars」、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Marte」という。
「虫酸」:「むしず」と読む。(難読漢字の一つとされている。)また、「虫唾」と表記されることもある。
溜飲の気味であり、胸がむかむかした時、口中に逆出する胃内の酸敗液であり、胃液である。
尚、たいそう酷く忌み嫌うことの意味で「虫唾が走る」と言うが、これは口中に虫唾がでた時に、吐き気をもよおすことから、それが転じて吐き気がするほど忌み嫌うということを例えとして言うようになったものである。
尚、英語では本来の「胃液」と言う言葉しかなく、「虫唾が走る」というような慣用句はなく、別の単語が使われる。(例えば「Disgusting」等が使われる。)ちなみに「胃液」は英語では「Gastric Juice」と言う。
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