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「女賭博師」(その4) [映画(邦画)]

今回は、1967年制作の作品の中で残っている1本となる、シリーズ第4作についてです。第3作から2ヶ月後の1967年11月の劇場公開であった。また、前作までとは全く関係ない作品であり、主演が江波杏子ということしか共通点はない。

シリーズ第4作三匹の女賭博師
作品データを記しておくと、1967年の大映作品であって、時間は87分、監督は田中重雄、脚本は下飯坂菊馬、撮影は中川芳久、美術は井上章、音楽は鏑木創である。そして出演は、江波杏子、安田道代、三条魔子、見明凡太朗、長谷川明男、滝田裕介、上野山功一、五味龍太郎、千波丈太郎、沢村貞子、水原浩一、角梨枝子、早川雄三、豪健司、谷謙一、島譲二、関耕四郎、甲千鶴、横江弘子、たちである。

陣馬組2代目・祐一の婚約者の千加は女胴師として優れた腕を持っているが、その祐一が女をつくって家を出てしまい、それ以来、病床にいる祐一の父・惣介の看病をしながら一家の家計も支えていた。惣介の娘で女子大生の夏子は、親の血を引いていて賭け事が好きだったが、千加の苦労は全く知らなかった。陣馬組は今では完全に落ちぶれていて、組員も少なくなっていたが、鉄雄だけは組に留まって千加の手助をしていた。また、千加は、今では陣馬組の最後の財産となったクラブ「シド」のマダムもしていたが、陳馬組代貸・鏑木が店を手に入れようと企んでいることまでは知らなかった。鏑木は夏子に近づき、かつ、情婦で女賭博師のかおるを祐一にあてがっていた。祐一は麻薬に染まり、常習者となり、久しぶりに町に戻ってきた。陳馬組の家計は逼迫し、千加は止めていた賭場通いを再び始め、鉄雄がいつも側につき添っていた。このことが夏子の疑惑を招くようになり、鏑木はチャンスとばかりに千加と鉄雄を連れ込み宿に誘い出して、その現場を祐一に見せた。祐一は千加を刺そうとしたが、鉄雄に傷を負わされるが、千加は陣馬の家を追われてしまった。そして「シド」のマダムはかおるとなる。しかし夏子はそれが気に入らず、いつも衝突していた。やがて、かおるは夏子に、祐一との間を語り、慰藉料の代りとして「シド」を賭けた博打を挑んだ。夏子も鏑木の策略と分かったが、それを受けざるを得なかった。が、博打で苦労とのかおるに、素人の夏子は適うはずもなく、かおるの思い通りになる。が、今では料理屋の女将・たみの手伝いをしていた千加が、夏子とかおるの勝負を聞きつけて、駆けつけてきた。イカサマをやり放題のかおるが一方的に勝っていたが、千加はイカサマを簡単に見抜き、夏子に代ってかおるに対する。千加の腕前は達人の領域であり、かおるはそこから一方的に負けた。また、その博打は、その付近を縄張りにしている佐伯組のシマで行われたため、鏑木は佐伯組から追われることになり、この町を去るしかなかった。千加のお陰で陣馬組は守られ、夏子は千加にこれまでのことを謝ったが、千加はこの町を去る決心をしていて、自ら去っていく。更に、千加を秘かに愛していた鉄雄も千加を追っていった...

都合がよいと感じる展開があるものの、パターンがある展開の作品と言うことを考えたらこんな所ですかね、という普通の作品である。(可もなく不可もなしと言った所である。)もう少し、3人の女勝負師の激突が濃かったらというようにも感じられる。また、本作公開時はまだはっきりとした「シリーズ作品」とはなっていなかったものの、「シリーズ化」ということを意識していた所が随所に感じられるが、まあまあと言ったところですね。

 

↓本作もソフトが見当たりません。シリーズの他の作品を拾っておきます。

 

女賭博師 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • メディア: VHS

 

女賭博師 十番勝負 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS
 

女賭博師 さいころ化粧 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
  • メディア: VHS

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